11月8日に発売された「ニード・フォー・スピード ヒート」を直感赴くままに10時間プレイしてみましたので、その状況をゆるく正直に正確に、そして、なんとなくモヤっと伝えていきます。
目次
この連載では約2年前に「ニード・フォー・スピード ペイバック」に挑戦させていただいているので、「ニード・フォー・スピード」シリーズの過去の振り返りは軽めにしておきますが、日本の家庭用ゲーム機では初期の「ニード・フォー・スピード」シリーズは「オーバードライビン」というタイトルで発売されていました。
当時はまだまだレースゲームにオープンワールドなどという概念がなかったため、おとなしく遊べば普通のレースゲームだったのですが、パトカーの前を通過するときにスピードを落とさないと、パトカーに追跡されてしまい、逃げ切らないと逮捕されて違反チケットを切られてしまうところは、現在のシリーズとの関連性を見て取れます。
ということで、「ニード・フォー・スピード」シリーズには常に犯罪の影がちらつき、やんちゃなプレイが求められるのですが、今作ではどんなドラマを見せてくれるのか、楽しみにしながらお借りしたソフトをプレイすることにします。
1.悪ぶっても安全運転して2時間経過
2.懲りずに捕まりまくって4時間経過
3.ズルくパトカーを倒して8時間経過
4.ポリスの怪しさがわかり10時間経過
5.そして、まとまらないまとめ
悪ぶっても安全運転して2時間経過
ゲームを起動すると、街並みや車、人物表現など全てがリアルに見えるのは今では当たり前で、激しいクラッシュも気になりますが、やはり彼らの存在が一番気になってしまいます。
この辺りは、さすがは「ニード・フォー・スピード」シリーズゆえに切り離せる要素ではありません。
タイトル画面で○ボタンを押すと、いきなり「ユーザー契約」が表示されるので、「同意する」を選んでゲームを開始。
難易度を「EASY」「MEDIUM」「HARD」の3タイプから選ぶことができるので、ここは見栄を張って「MEDIUM」を選択しておきましょう。
「ソロプレイ」を始めると、どうやら「SPEEDHUNTERS SHOWDOWN」で一番注目されるレーシングイベントでは、昼は公式が穏やかなレースが行われ、夜になると違法な路上レースが行われていることがわかります。
オープンワールドのマップ内をいつでもどこでも自由に走ることができ、好きなレースに参加して、レース三昧の日々を送ることになるのですが、彼らの存在が過度に強調されます。
突然夜の路上レースのシーンになり、どうやらジョーの車を運転することになったようです。
アクセルとハンドル操作を任されてしまい、自然とチュートリアルが始まります。さらに、ナイトロの効果も試すことができ、これから幸せな車生活が始まるかと思うとショーの車に追跡されます。
これって、ポリスメンですか? これはまだ心構えができていなかったため、あたふたしながら逃げようとするも、いつもなら「EASY」でプレイしている場面で「MEDIUM」効果がしっかりと働き、ビリを独走しながらショーからジョーが逃げ惑います。
特に誰かを抜いた気はないのですが、危険を察知したリッチーが離脱。ショーにジョーの車を当てるも全然破壊することができず、それどころかコースを外れてしまったため、このまま逃げた方がいいのではないかとあたふたしながら、律儀にチェックポイントを目指します。
チェックポイントに戻ると再びジョーとショーの対決になり、激しく当たりまくっているのですが、はやりダメージを与えることができません。気が付けば、リッチーに続いてアナもリタイアし、上位3台はFINISHED。
きっとこれは自分もFINISHしないとストーリーが進まないのでは、と思ってゴールすると、やはりショーから激しく当たられてしまって、ジョーの車が大変なことに。
ポリスメンたちの激しい一面を見ることになりますが、それと同時に薄暗い行動も見え隠れします。
ジョーは車を失い、この街を立ち去ってしまい……あれっ? まだ始まったばかりなのになぜ?
……と思っていると、場面はガレージに。
主観視点になっているので「なぜかな?」と思っていると、どうやらプレイヤーは先ほどのジョーではなくて、国籍や性別などバラバラだけど、どことなく悪そうな雰囲気だけは共通というこの12人の中の誰かということになります。
よし、キミに決めた!
これで主観視点の時間は終了。マイキャラクターはこのゲームの中で活躍を始めます。
しかし、人物だけ決まっても、肝心の車がないとレースに参戦できないため、車を購入することになり、「これだ!」と思ってみたところどうやら売り物ではないようで……。
「なんで選べるようになっているの?」と疑問に持ちつつも、残りの車から、国産の車を応援するためにNISSANを選ばせてもらいました。
全体マップを見ると、周辺に何があるかわかるのですが、最初はレースが開催される場所くらいしか情報がないので、街を走りまくって、いろいろなスポットを増やしていきましょう。
全体マップで行き先を指定すれば、ドライブ中の左下のマップに黄色い線でルートが描かれます。
ここで早速レースに挑戦するべきなのでしょうけど、まずは車に慣れなくてはなりません。そこで、レース会場に近づかないようにしながら、無茶なドライブを続けます。
適当に車を走らせていると、このように何かが見つかった際には教えてもらえます。ミニマップにもアイコンが追加されます。
どこに看板があるのか確認してみると、こんなところにありました。
ここは助走をつけてジャーンプ!
あれっ?
届かなかったため、再び、かなりの距離を加速してジャーンプ!
車はやっぱり海に飛び込むも、今度はギリギリ看板を破壊することができました。
ムチャな運転を続けるとすぐにボロボロになるのですが……。
スタンドに入ると一瞬で直ります。
レースに参加するも6台中の6位とふがいない姿を見せてしまったため、たまたま見つけたパーツショップで買い物をしようとすると、ジョーの車を運転するチュートリアルに出ていた女性に出会えました。
彼女の名前はアナで、ガレージの店主の妹のようです。ついでに、先ほど購入した車は彼女がかつて乗っていた車だそうで、なんという因縁なのでしょう。彼女にスマホを渡すと何やら登録してくれたようで、通常のレース以外にアナのイベントが進められるようになりました。
アナのイベントを始めると、場面は昼から夜に代わり、アナを追いかけて走ることになります。もう少し慣らし運転をしたかったところですが、そのまま成り行きでレースが始まってしまいました。夜のレースでは、コースがはっきりとわかるように、道路にカラフルな目印が表示されます。
しかし、どんなにわかりやすくなっても、先ほどのレースが6人中の6位で、パーツなどのカスタマイズもしていないわけですから、普通にやっても勝てませんし、何か手があるわけではありません。それでもかろうじて3位になったため、これでイベントが終わりかと思えば、安全な場所に行かなくてはイベントが終わらないとのこと。
あのポリスメンにボコボコになって街を去ったジョーのことが頭によぎりました。これはしっかりと安全な場所まで行かなくてはなりま……あっ、こんなところにレースが。
ついついレースに参加してしまい、3位になるも、パトカーの追跡を撒かなくてはならなくなりました。
タックルを喰らわせようにも、まだまだその力量がないことを確認できたため、ひたすら逃げ回ることにしました。ミニマップにはパトカーの位置がしっかりと表示されるため、まずはミニマップを確認しながら無理せず安全運転を心がけましょう。
ガレージに入ると夜が終わり、お金やREPが加算されて、レベルアップの処理が発生します。
カスタマイズ関係を調べてみると、レベルアップしないと何もできないようで、しばらくは夜の路上レースをする必要があります。また、カスタマイズをするにも車を買うにもお金が必要なため、昼のレースを中心に稼ぐ必要があります。
レースを確認する際には、必ず車のスペックの目安が表示されます。この数字と自分の車のスペックを見比べることで、自分のレベルにあったレースに参戦することができます。当然ながら、上手い人であればこの数字の差なんか関係なく勝てるのでしょうけど、下手ならば数字を重視しましょう。それでもダメならば、お金を稼いで車をカスタマイズして、より高い数字にした上で挑戦することにしましょう。
懲りずに捕まりまくって4時間経過
レースでなかなか勝てないため、気持ちを変えるために車の色を変えて、デカールで自分をアピールしてみました。
このまま昼に夜にREPを稼いでレベルを上げて、カスタマイズできるパーツを増やしていき、昼にお金を稼いで実際にカスタマイズしていくことで、徐々に強くなれることができることは分かったのですが、もう少し気持ちよく走って勝ちたいなぁ、という願望から、難易度を「EASY」に変更しました。
運転に慣れて、車のスペックが上がって、難易度が下がるという、どう考えても負ける要素がなくなった状況なので、当然ながらレースは圧勝。
ここで、昼ながらもパトカーを発見したため、思わず追突してみると……。
当然ながら追跡されることになり、ここで逃げ切れればかっこよかったのですが……。
レースが終わったらすぐにガレージに戻るべきでした。
難易度を落としたことで、十分にレースに対応できるようになったことが確認できたので、まずは現在発生している昼のレースを一通りこなして、1位を取りまくっていきます。
レースの会場は、マップ全体に広がっていくため、遠くに行く際には看板以外にも一定のスピード以上で通過するようなポイントがあるため、適度にこなしていきます。
今のところ、どんなに頑張っても☆1つが限界っぽいので、いずれもっとスペックの高い車に乗るようになった際には、再挑戦することにしましょう。
しばらくは安全運転を心がけてレースに明け暮れようと思ったのですが、パトカーを見つけるとついつい……。
そして、やっぱり無謀だったのか、あっさりと……。
どうせパトカーに追いかけられるのならば、夜の方が……あっ。
警察に捕まってしまうとその日稼いだお金やREPが減ってしまうため、パトカーからの追跡に自信がないときは、さっさとガレージに戻ってしまいましょう。
地道にレベルアップとカスタマイズをした結果、アナのイベントに挑戦してみると、今度はアナがとんでもないことに巻き込まれてしまいました。
ズルくパトカーを倒して8時間経過
チュートリアル部分のあの事件と、アナの今回の騒動から、ポリスメンの恐ろしさを認識しつつも、おとなしくドライブしているわけにはいきません。
イベントをこなしてストーリーを進めると、挑戦できるレースが増えていきます。マップの端から端まで走り回りながら、レースでお金やREPを稼いでいくのですが、通常のマップ探索の際にいろいろなモノを発見するように、レース中にも初めて通過した場所で看板などのコレクション要素が自動的に登録されます。近くを通った際にはちまちまと収集していきましょう。
夜の路上レースをこなしてREPを稼いでレベルアップすると、カスタマイズできるパーツが増えていく以外に、購入できる車が増えていくため、昼のレースを大目にこなしてお金を稼ぎ、2台目の車をゲットしました。
当然ながら、カラーを変えて、デカールでしっかりと自分らしさをアピールします。
よーし、これでパトカーだって吹っ飛ばしちゃうぞ!
あらっ?
パトカーが怖いので、道なき道を進んでみるも、これはこれで楽しいです。
そして、更にイベントを進めると、今度はドリフトに挑戦。
この借り物の車ならばそれなりにドリフトが決められるようになるも、自分の車の場合は、ドリフトがやりやすくなるようにカスタマイズしないとダメだな、と冷静に考えながら、ひたすらドリフトを続けていきます。
ドリフトという新しい武器を手に入れるも、特にドリフト用に車をカスタマイズしないまま、昼に夜にとレースをこなしていくと、再びパトカーとのチェイス。
逃げ場がジャンプポイントしかないため、思いっきりジャンプして海に飛び込むと……。
復帰と共にどうやら初めてパトカーを倒すことができたのですが、これはかなり卑怯なのではないかと……。
それでも、初めて逃走に成功することができました。
ポリスの怪しさがわかり10時間経過
マップの各地にあるジャンプ台の中には、その先にある看板を壊すためのモノ以外に、ジャンプの飛距離を競うポイントがあります。
当然ながら、ジャンプするときのスピードが大事なので、十分に助走をつけて、ナイトロをタイミングよく使って、大ジャンプを目指しましょう。
あらっ?
常にマップ全体をくまなく探索しているつもりですが、この時間になって初めてタイムトライアルを発見。
ここだけが特殊だとは思うのですが、こんな細いコースでタイムを競います。
ああ、ここもタイムアタックだったか。
なかなかトリッキーなコースです。
これは、ドリフトをしっかりと強化してこないと勝てませんね。
その後も黙々とレースに挑戦してそれなりにお金を稼げたので、オープンカーをゲットしました。夜の路上レースでパトカーから逃げないといけないのに、こんな車に乗るのは無謀なのではないかと……。
自分ならではのカラーリングも、デカールはちょっと控えめに。
そして、残りの時間はイベントをひたすらこなし、ポリスメンのとても気になる何かを見てしまったところで、10時間になりました。
そして、まとまらないまとめ
今回のプレイでは、地道に車をカスタマイズした上で、発生しているレースをこなしていき、イベントの進行に重きを置かなかったため、遊べるレースの種類が少ないように感じてしまいました。しかし、最後のイベント終わりで全体マップを見たら更にプレイできるレースが増えたので、最終的には全体マップがびっしりとレースとコレクションで埋まりそうです。
レベルを50まで上げるとこんな素敵な車を買えるようになるのですが、このスペックの高さを考えると、このスペックに合わせたコースもたくさん発生しそうですね。
ストーリー上、最初に車を購入したガレージが拠点になっているようですが、昼夜の切り替えや、パトカーから逃げるポイントとなる隠れ家は全部で13個あるようなので、適度にアンロックしておくとよさそうです。今回のプレイでは12個の隠れ家を発見できました。
今回のプレイでは、スクリーンショットを意識して、車がしっかりと見えるカメラでプレイしたのですが、実際には5種類のカメラが用意されています。
車がしっかりと見えるのがこの3タイプ。
主観視点だと、完全に車体が見えないタイプと、車体がちらりと見えるタイプ。
車が見えるタイプのうち2つのカメラが同じに見えますが、スピードを落とすとこんな感じでちょっと違ったカメラになります。
車がボコボコになってもガソリンスタンドに入ると一気に回復するのですが、夜は3回しか回復することができません。スタンド内では止まらなくても、単に通過するだけで回復できるため、パトカーに挑むときはしっかりとスタンドの位置を覚えておくとよさそうです。
レース中にコース外へ飛び出しそうな時や、パトカーから逃げる時には、周辺の木やブロックなどの配置物が破壊できるかどうかの状況把握が必要です。コース際の配置物はかなりの確率で豪快に破壊することができるので、多少ぶっとい木であっても気にせず走り抜けましょう。
オープンワールド系のレースゲームは、道路以外の場所を走るのが楽しいので、ストーリーの進行に囚われずに、自由奔放に走り回りましょう。
まぁ、あまり調子に乗りすぎるとパトカーに関係なくクラッシュしちゃうので、スタンドのチェックは忘れずに。
プロフィール
酒缶(さけかん)/ゲームコレクター
15000種類以上のゲームソフトを所有するゲームコレクターをしつつ、フリーの立場でゲームの開発やライターなど、いろいろやりながらゲーム業界内にこっそり生息中。
「東京エンカウント弐」にゲームアドバイザーとして協力。関わったゲームソフトは3DSダウンロードソフトウェア「ダンジョンRPG ピクダン2」「謎解きメイズからの脱出」など多数。価格コムでは、ゲームソフトのプロフェッショナルレビュアーを担当している。
公式サイト「酒缶のゲーム通信」
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ブログ「パッケージゲームを死ぬまで遊ぶログ(略称:パケログ)」
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電子書籍『ゲームコレクター・酒缶のパッケージや取説で答えを確認できる常識問題 Vol.1 FC編その1』
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