KONAMIは、本日12月13日に日本初となる音楽ゲームのeスポーツプロリーグ「BEMANI PRO LEAGUE」の記者発表会を実施した。
1997年に登場し、音楽ゲームという一大ブームを生み出した「beatmania」。現在では「BEMANI」シリーズとして多数の作品が生まれている。そしてそんな音楽ゲームによるeスポーツプロリーグ「BEMANI PRO LEAGUE」がこの度発足。本日行われた記者発表会にて、その概要やゲストとして登壇したKONAMI公認プロゲーマーDOLCE.さん、速水もこみちさんによるトークセッションなどが行われた。
まずはコナミアミューズメント代表取締役社長の沖田勝典氏より、今回の「BEMANI PRO LEAGUE」発足の経緯が語られた。KONAMIは、これまでアーケードゲームのeスポーツ大会「KONAMI Arcade Championship」を9回にわたり開催してきた実績がある。その経験とノウハウを生かして、“音楽”と“競技”を軸にした新しいエンターテインメントを作り出そうというのが今回のプロジェクトだ。沖田氏は「BEMANI PRO LEAGUE」が、「BEMANI」の新しい時代を牽引する取り組みになると自信を覗かせる。
続いてコナミアミューズメント執行役員の西村宜隆氏が登壇。本大会の概要が説明された。
「BEMANI PRO LEAGUE」は、KONAMIが主催する大会で、各企業がチームオーナーとなりリーグ戦にてチーム優勝を目指す。賞金はチームに付与される形となり総額は2,000万円となるそうだ。また、第一回目となる今回は、最も競技性が高いとも言われている「beatmania IIDX」が競技種目となる。
各チームには4名のプロ選手が所属する構成となる。プロになるためには、KONAMIが行うプロテストに合格した上で、ドラフト会議で指名されなければならない。各選手はチームオーナーと契約することで晴れてプロ選手となる。プロ選手はチームオーナーとの契約に応じて出演料が支払われる。
大会の流れは大きく3つのシーズンに分かれる。まずは全6チームによる総当たり戦を2回、その成績上位2チームがセミファイナルに駒を進める。さらにその上位2チームによる一騎打ちがファイナルという位置付けだ。
大会ルールは、各チームに所属する4名のプロ選手のうち、3名をオーナーが選出。3試合行い勝ち数の多いチームが勝利となる。
気になる「BEMANI PRO LEAGUE」の開幕時期は2020年5月になることが発表された。1月よりプロテストのエントリー受付が開始。2月にプロテストが行われ、3月にはドラフト会議が行われる予定だ。なお、試合会場は2020年1月にオープンする「esports 銀座 studio」が予定されており、音楽とゲームが融合したハイブリッドなエンタテインメントイベントを観戦という形でも楽しむことができる。
「BEMANI PRO LEAGUE」の初年度参加企業も発表。各社の代表が登壇した。参加企業は以下の6社だ。
- 株式会社共和コーポレーション
- 株式会社マタハリーエンターテイメント
- 株式会社山崎屋
- 株式会社ラウンドワン
- 株式会社レジャラン
- 株式会社ワイ・ケーコーポレーション
発表会の後半では、「BEMANI」シリーズのファンで、自らも青春時代にプレイをされていたという速水もこみちさんと、KONAMI公認プロゲーマーDOLCE.さんが登壇。「BEMANI」の思い出や「BEMANI PRO LEAGUE」の感想を語った。
速水もこみちさんは、学生時代によくアミューズメント施設に行っていたそうで、そこで初めて「beatmania」をプレイしたそうだ。もともと音楽が好きだったというもこみちさんは、音楽と一緒にゲームを遊べることに衝撃を受けた、と当時を振り返る。
ちなみに当時の筐体は5鍵だったので、最近またプレイした際に7鍵になっていることにも驚いたそう。慣れるまで何時間もプレイをした結果、腕を痛めてしまい大好きな料理ができなくなったというエピソードを披露し会場の笑いを誘っていた。
KONAMI公認プロゲーマーとして活動しているDOLCE.さんは「BEMANI」の面白さを、“一生プレイし続けられるゲーム”と表現する。ゲーム性はシンプルだが、奥が深く全クリが無いのが魅力だという。最近では、版権曲がどんどん追加されたり、モバイル版がリリースされたりと大きな盛り上がりを感じているそうだ。
今回発表された「BEMANI PRO LEAGUE」についても、2人とも大きな期待を寄せているとコメント。もこみちさんは、プレイヤーだけでなく観戦する人たちも増えることで、もっと多くの人に「BEMANI」の魅力が伝わって欲しいと述べた。
またここでは、12月16日より順次稼働予定の「beatmania IIDX」の新筐体となる“ライトニングモデル”がお披露目に。「BEMANI」シリーズでは初となる120Hzモニターを搭載し、譜面の滑らかさや表示精度が2倍に。また、ゲーミングPCを搭載しておりスペックが大幅に向上している。ボタンはDOLCE.さんが監修をしており、プレイヤーのニーズに合った重さになっているという。ターンテーブルはプレイヤーが自分で重さを設定できるそうで、今まで以上に快適な環境になりそうだ。
もこみちさんと、DOLCE.さんによる実演も行われた。滑らかで打ち込みやすいと高評価。
最後に今回の「BEMANI PRO LEAGUE」について「公認プロゲーマーとして自分なりの形で盛り上げに貢献していきたいと思います(DOLCE.さん)」、「プロのプレイを生で見たのはこれが初めてでしたが、その感動や興奮がリーグで味わえる日が今から楽しみです。(速水もこみちさん)」と、それぞれコメントした。「BEMANI PRO LEAGUE」は、2020年5月にいよいよ開幕だ。
「BEMANI PRO LEAGUE」公式サイト
http://eagate.573.jp/game/bpl/bpl2020/
(C)Konami Amusement
※画面は開発中のものです。
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