スマホ最高級のビジュアルで表現されたド迫力ハードコアアクション!「BLADE OF GOD」レビュー

プレイレビュー
0コメント 田中一広

PG Soul Gamesが配信開始したアクションゲーム「BLADE OF GOD」をレビュー。スマホ最高クラスのビジュアルで表現されたド迫力ハードコアアクションの魅力を紹介する。

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「BLADE OF GOD」は、PG Soul Gamesが11月28日より配信開始したiOS/Android用ハードコア・3Dアクションゲーム。北欧神話をベースとした世界で、巨大な敵と四肢損壊アリのド迫力バトルがスマホ最高クラスのビジュアルで表現された、まさにハードコアという言葉に相応しい作品だ。この記事では、国産スマホゲームではまず見られない、本作の持つユニークな魅力を紹介したい。

有料ゲームだからこそのゲーム性!手応えのあるハードコア・アクション

本作の主人公は、カオスという死神のような姿をした人物。ロキが人類へ仕掛けた戦争によって命を落としたが、本作のヒロイン・守護神ヘムダル(ヘイムダル)の力で復活。ロキの軍勢と戦って言うことになる。

本作の内容は、コンボ攻撃で敵を倒しながらステージを突き進み、ボスを倒せばステージクリアというもの。スマホ向けのMMORPGでもよく見られるタイプだ。実際本作にも、レベルアップによってスキルを獲得していくという育成要素や、パラメータ強化を目座足手より強力なアイテムを獲得していくというトレハン要素といったRPG的側面が存在している。しかし、本作はRPG性より、アクション性の比重が高い。

本作のステージはほとんど一本道で探索の要素がない。道中に出現する敵とトラップをどう乗り越えていくかというところに主眼が置かれている。また、敵とのバトルでは攻撃と回避のタイミングがキモ。タイミングを合わせて敵の攻撃を回避し、回避によって生まれた敵の隙へ攻撃を叩き込む。力押しではなく、アクションに関するプレイヤースキルが重視されているのだ。

プレイヤースキル重視を思い知るのが、ハーピィ戦だろう。ハーピィといえば、ファンタジーRPGなどでもよく見かける、半人半鳥の女性の魔物。本作のハーピィも概ねこのイメージ通り。普段は上空に留まっており、こちらの攻撃が届かない。なので、降下タイミングで迎撃するしかない。とはいえ、降下のタイミングというのは攻撃タイミングでもあるため、ハーピィの攻撃を凌ぎつつ、カウンターを狙う。ハーピィは降下攻撃以外に、空中から飛び道具も放ってくるため、飛び道具を回避しつつ、カウンターを狙う…ということになる。タイミングと立ち回りの両方が重要。いずれも、アクションゲームの中核=ハードコアといえる要素だ。

四肢損壊のQTE!デカくて凶悪な敵デザイン!ハードコアな演出

本作をプレイすると、随所から「God of War」の影響を感じることができる。その代表的な部分が「QTE(クイックタイムイベント)」だろう。「QTE」というのは、ゲーム内のムービーに合わせて画面にボタンが表示され、一定時間内にボタンを押すことでゲームが進行するというイベント。かつて「God of War」が導入し、ヒットしたことによって様々なゲームで取り入れられることになったシステムだ。ただ、多くのゲームが「QTE」を取り入れたことで、プレイヤーの批判を生んだ。「QTE」というのは、極端に言えば「ただ画面の指示通りにただボタンを押すだけ」。なので、安易にゲームへ取り入れると、プレイフィールがチープになってしまうのだ。

取り入れ方によってはゲームがチープになってしまう…。そんな「QTE」が「God of War」ではどうしてプレイヤーに受け入れられたのか?それは、「God of War」では「QTE」の使いどころを「敵キャラクターにトドメを刺す時の特殊モーション」メインにしていたからだろう。敵キャラクターにトドメを刺す際、敵の腕をねじ切ったり、首をもぎ取ったりといった通常攻撃とは異なる…迫力のバイオレンス演出とともに「QTE」が挿入される。こうした使い方なら、「QTE」はゲームの迫力や暴力性を強化してくれるのだ。本作も、「God of War」同様の形式で「QTE」を用いており、バイオレンス描写をよりハードコアなものにしている。ハーピィの翼を引きちぎるところなんて、「よくAppleが審査通したな…」と驚いてしまった。

「God of War」の影響を感じさせる2つめの要素が、敵キャラクターの迫力。とくに大きさ。自分の数倍もある敵ボスとの戦いは、「God of War」の見どころとなっていた。そして本作も「デカいボス」との戦いが魅力となっている。その代表格が「戦争巨像ティル」だろう。ただ、決して本作は「God of War」の影響だけで作られた作品ではない。

本作の敵キャラクターは、迫力やデカさといった魅力加えて、「凶悪さ」といった魅力を持っている。たとえばそれは、「腐乱の分身・べライスト」のグロさ。ゾンビ的なグロさと巨大さが掛け合わさって、戦う前から「強そうだ…」という威圧感を感じさせてくれる。

また、筆者お気に入りのデザインが、死人を組み合わせて作ったという「死亡騎士ヘーニル」。二体の騎士が組み合わさった外見的凶悪さもさることながら、それぞれの腕や足が動いているため、まるで虫のようなおぞましさ。ホラーゲームのような怖さを覚える秀逸な的デザインだと思う。

こうした魅力的なデザインの敵と、死神的ルックスの主人公が戦う…という絵面こそ、本作の魅力。ダークファンタジーが好きという人なら、この魅力がわかるのではないだろうか。

ゲームパッド対応アプリが増加する中パッド非対応なのは残念

ここまで本作の魅力について触れてきたが、気になった部分ももちろんある。それは、少なくともレビューに使用したiOS版では、物理ゲームパッドに対応していないことだ。本作はゲーム進行に伴い、使用可能なスキルの数が増えていく。これ自体はゲームにおもしろさを生む要素なのだけど、一方でスキルが増えると、画面をスキルボタンが埋めることになる。この結果、単純に視界が塞がるため、デカキャラのせっかくの迫力が削がれてしまう。

また、スマホのタッチパネルは「ボタンを押した」という物理的なフィードバックがないため、画面にボタンが増えると比例して押し間違えることが増えていく。アクションが重視されないMMORPGであれば押し間違えてもさほどストレスにならない。しかし、本作のようにシビアなタイミングが要求されるアクションでの押し間違いはかなりのストレスだ。

今年(2019年)、iOS13がリリースされたことで、iOSでもPS4やXboxのゲームパッドが使用可能になった。これに伴い、物理ゲームパッドに対応するゲームも増えている。こうした状況だからこそ余計に、物理ゲームパッド非対応という仕様が残念に思えてしまう…。恐らく、物理ゲームパッドでプレイしたら、確実に数倍はおもしろく感じられるだろう。

有料ゲームだからこそのゲーム性!手応えのあるハードコア・アクション

スマホゲームといえば無料ゲームというのが当たり前になったが、インディゲームが存在感を増すのに伴い、昨年(2018年)くらいから有料ゲームがじわじわと増えてきた印象だ。その中で本作は、現在スマホゲームで表現しうる最高クラスのクオリティで、有料ならではのゲーム性を表現している。物理ゲームパッド非対応という点は残念だけど、とはいえタッチパネル操作でも操作性は十分快適だ。「God of War」ファンや、ホラー/ダークファンタジー好き、ハードコアな作品が好きという人はプレイする価値のある作品といえるだろう。

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