スパイク・チュンソフトは、CD PROJEKT REDが開発中のPS4/Xbox One/PC用ソフト「サイバーパンク2077」について、発売日を2020年9月17日から2020年11月19日に延期することを発表した。
「サイバーパンク2077」は、巨大都市ナイトシティを舞台に、謎めいたインプラントを追うことになった主人公「V(ヴィー)」を操るオープンワールドRPG。外見からサイバーウェアによる身体強化まで、豊富なカスタマイズ要素が用意されており、無数の選択肢を通じて、プレイヤーは自分だけのストーリーを紡いでいく。
今回の延期はCD PROJEKT REDのモットーである「Ready when it's done(完成した時が発売日)」の考えに則った結果だという。なお、現在の開発状況だが、コンテンツとゲームプレイの両面については既に制作が完了しており、膨大なコンテンツとシステムの実装チェックやゲームバランス調整、バグ修正などに時間を要しているとのことだ。
CD PROJEKT REDからの声明
「サイバーパンク 2077」の発売日を、2020年9月17日から2020年11月19日に変更することをお知らせいたします。弊社のゲーム開発についてお詳しいファンの皆様であれば、弊社がゲームの完成まで発売を行わない会社であることはよくご存じかと思います。「Ready when it's done」(完成した時が発売日)というモットーは、PR目的のキャッチフレーズでは決してありません。これは弊社の根底にある精神であり、時に批判を浴びることになっても、捨て去ることのできない考えです。
しかしながら、こういった決定が皆様の弊社に対する信頼を損なうのは重々承知しており、信頼の喪失と引き換えに開発期間を伸ばすというのは、ゲーム開発会社にとって苦渋の選択です。本作の発売まで皆様をさらにお待たせすることになり、誠に申し訳ございません。弊社の目的は、「サイバーパンク 2077」をこの先何年も忘れられることのない作品として皆様の元にお届けすることです。実際に本作がお手元に届いた際、今回の延期が正しい判断であったことを皆様にご理解頂けるよう願っています。
「サイバーパンク 2077」の開発状況ですが、コンテンツとゲームプレイの両面においては、既に制作が完了しています。クエスト、カットシーン、スキル、アイテムなど、ナイトシティでの冒険のすべてが実装されている状態です。しかしながら、膨大なコンテンツとシステムが複雑に交錯する本作では、すべての実装をチェックし、ゲームバランスをきちんと取り、膨大な数のバグを修正しなければなりません。巨大な世界を舞台にするということは、それだけ多くの要素を取り扱うことを意味します。それらの調整に今回延長した期間を投じて参ります。
今週より、全世界のゲームメディアに本作を実際にプレイして頂きます。記者の皆様の忌憚のないご意見をお伺いするにあたり、楽しみであると同時に、緊張もしています。プレビュー記事は、6月25日(ポーランド時間)のNight City Wire放送後に順次公開されます。11月までの間、今しばらくお待たせすることになりますが、これらの記事を始め、新情報の公開にご注目頂ければ幸いです。
共同創業者/マーチン・イウィンスキ & スタジオヘッド/アダム・バドウスキ