ブシロードは本日7月6日、同社の舞台に関する今後についての会見を実施した。
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今回の会見では、新型コロナウイルスの影響を受ける中、ブシロード 代表取締役会長の木谷高明氏より、ブシロードが今後予定している舞台に関する方針と、各公演における取り組みが語られた。
少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE ONLINE-
既報の通り、レヴュースタァライト初の舞台オンライン公演「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE ONLINE-」が7月12日18時より開催。本公演では、新しい公演の形として、以下の取り組みが行われているという。
・抗体検査の実施/感染対策ガイドラインの作成
・今だからできる、映像表現での新たなチャレンジ
・ステージ上で密になるのを避けた、新たな表現手法
2時間が予定されている公演内容については、1部を舞台パート、2部をライブパートとし、その後本会場にてトークパートを実施。メイキング映像も用意しているとのこと。これらの内容は全て配信でも見ることができ、舞台パートでは舞台新作公演の主題歌を初パフォーマンスするという試みも。
オンライン公演ではあるが気軽に楽しめるものになっているということなので、気になる人は公式サイトよりチケット情報をチェックしてみてはいかがだろうか。
舞台「We are RAISE A SUILEN~BanG Dream! The Stage~」
7月15日~19日(全9公演)で開催される舞台「We are RAISE A SUILEN~BanG Dream! The Stage~」。独自の取り組みとして、インターネット動画配信サービス「PIA LIVE STREAM」での定点カメラによるインターネット配信を実施。これによって、自宅のPC・スマートフォンで公演を楽しむことができる。また、千秋楽にはライブ・ビューイングが実施される。
また、本公演でもキャスト、スタッフへの抗体検査が実施されるほか、会場定員を半減させることで観客間の距離を確保しているとのことだ。
舞台「アサルトリリィ 2020年9月公演」
続いて、舞台「アサルトリリィ 2020年9月公演」については、プロデューサーの岡田太郎氏が説明。まずは本公演のタイトルを、舞台「アサルトリリィ The Fateful Gift」に決定したことが明らかにされた。
開催にあたって会場を東京建物Brillia HALLに変更。こちらの会場の定員は約1,300人となっているが、当日は1/2の定員、つまりは元の会場で予定されていた定員の観劇が可能になるそう。なお、座席についてはS席とA席をそれぞれ以下のように割り振るとのこと。
開催日程は9月3日~13日と変わらずの実施となるが、新たに以下の5公演を追加公演として開催。また、上演中に休憩と換気を実施するため、平日夜の開演時間が19:30開演→19:00開演に変更される。
チケット販売についてはこれまでの申込みに加えて、7月11日から26日にかけて特別抽選申込受付を実施。こちらは追加公演の最速先行と、発表済み公演の一部を追加先行扱いで抽選する。また、8月8日からは先着による全公演の一般販売が予定されているほか、会場変更に伴うチケットの払い戻し受付も7月11日から31日までの期間で実施される。
本公演だが、初日、千秋楽を含む複数公演で有料配信を実施予定(※詳細は続報にて)。また、開演に先駆けて、1月公演の配信を7月下旬、8月上旬の2回に分けて実施予定とのことだ。
今後の舞台についての対談
その後は、「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」の舞台を手掛けるネルケプランニング 代表取締役社長の松田誠氏を招いての対談企画が実施された。
まずはユーザーから寄せられた質問に答えていくことに。女性がメインの舞台が現状では少ない中で、「少女☆歌劇レヴュースタァライト」のアイデアが当時斬新だったことに触れるとともに、木谷氏は今後開拓できる層として男性はもちろんのこと、女性が可愛い女の子が登場する舞台を見たいという需要があるのではないかと私見を披露。
また、ブシロードも取り組む舞台の有料配信に関しては、松田氏は配信の価値が今回の出来事をきっかけに変わっていくと話し、その一つとして、観客の呼吸などで毎回変わっていく舞台の内容の変化を、直接劇場で見るだけでなく、配信でも楽しむなどの手段を通じて感じてもらえるのではないかという考えを述べていた。
話題は「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」にも及び、舞台パートとライブパートを組み合わせた独自の公演内容や、シナリオのボリュームに対して展開をスピーディーにすることで、メリハリを意識していることなどが語られる。また、7月12日の「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE ONLINE-」については、松田氏から「(オンライン舞台ならではの仕掛けもあって)相当面白い」とのコメントも寄せられていた。
さらに、公演の中止・延期が続く中で舞台の今後に関する話題にも言及。7月から少しずつ再開していく流れにはなっているものの、無観客、もしくは観客を減らしての実施が続くだろうとの見通しを示した。
両社にとっても公演の中止・延期はダメージを受けることではあったようだが、その中でもさまざまなサポートを通じて応援してもらったファンの存在の大きさに木谷氏、松田氏はともに言及。また、リアルなエンタメと配信が両立していく可能性、そして配信を通じて国外も含めた多くの人が見れるような環境になっていくことへの期待を寄せた。
最後に松田氏は、舞台公演の現状を「ようやく長いトンネルを抜け始めている」と語るとともに、エンタメ、そして舞台に対する熱いメッセージを寄せる。また、木谷氏は改めて7月12日に行われる「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE ONLINE-」をアピールし、対談を締めくくった。