美少女放置系RPG「ガールズコントラクト」をレビュー。80人以上の多彩な美少女キャラクターが登場するRPG。本作の魅力であるカジュアさとテンポを中心にその魅力を紹介する。
「ガールズコントラクト」はGAME HOURSからリリースされたスマートフォン向けRPG。美少女キャラクターでパーティーを編成、フルオートのバトルで敵と戦い、美少女を育成していくという放置型の美少女育成RPGだ。その特徴は、スピーディーにに楽しめるゲームのテンポ感。ちょっとしたヒマ時間であってもサクッとプレイでき、満足感を味わえる仕上がりとなっている。
勇者として美少女と共に廃神「マルス」打倒を目指すRPG
本作の舞台となるのは、封印された廃神「マルス」が復活した世界。「マルス」はかつて世界を混沌に巻き込んだ神だが、古王国の姫「ユウナ」が生贄となることで封印されたのだった。「マルス」が復活した影響か、同時に「ユウナ」も復活。彼女は勇者の力を借りることで「マルス」の再封印を決意する。もちろん、この勇者こそプレイヤーだ。
ゲームは、バトルと育成を繰り返すことで進んでいく。マップからステージを選択するとバトル画面へ。バトルはサイドビュー形式のオートバトルとなっており、プレイヤーは基本的に見ているだけでOK。スキルの発動も各キャラクターが自動的に行ってくれる。
すべての敵キャラクターを倒せばステージクリアとなり、次のステージが解放される。また、ステージクリア時に育成用の資源を獲得。この資源を美少女キャラクターに使用することで、強化が行える。パーティーに編成していないキャラクターであっても資源を使えば育成できるので、新たに獲得したキャラクターを戦力となるレベルまで一気に引き上げたり、お気に入りキャラクターを重点的に育成したりといったことが可能だ。
ハクスラ的な楽しさを感じさせるハイテンポなゲームサイクル
先に書いた通り、本作の魅力はテンポのよさ。そして本作のテンポを担っているのが、バトルのスピードだ。本作のバトルスピードは非常に速く1ステージがサクッと終わる。ゲームの進行状況にもよるが、序盤であれば、1分程度の時間でアプリを起動して1ステージクリアできるだろう。
このため、バトルで育成用資源獲得→キャラクターを育成→バトルで育成用資源獲得…というループが非常にハイテンポに繰り返される。このテンポこそ、本作の魅力。確かにバトルはフルオートで見ているだけだが、育成した結果をハイテンポに確認できるのが気持ちイイ。育成でキャラを強くして、バトルで強くなった結果を確認して…というループが、ハクスラRPGをプレイしているかのような感覚を与えてくれるのだ。
ちなみに、ゲームが進むと敵が強くなるため、徐々にバトルスピードが落ちていく。特にキャラクターがレベル50付近まで育つと育成に必要な資源アイテムの量が増えるため、育成テンポが落ちる影響によってバトルスピードが低下してしまう。ただ、そのころにはサブコンテンツである「勇者の塔」が解放され、メインのステージと「勇者の塔」の両方で資源アイテムが獲得できるようになる。こうした、コンテンツのアンロックタイミングは良く調整されていると感じた。
キャラとの触れ合いが少ない?育成に振った作りがやや残念
一方、本作をプレイしてやや残念に感じたポイントが、美少女キャラクターとの触れ合える要素の少なさだ。「美少女モノ」として作られている以上、やはりキュートなキャラクターとの触れ合いが楽しみたいと感じてしまう。なので、キャラクターとコミュニケーションが楽しめるなんらかのコンテンツが欲しかった。
もしかするとゲームが進むことで、今後コミュニケーション的な機能がアンロックされる可能性はある。しかし少なくとも、プレイヤーレベル25までに解放される要素にはキャラクターとのコミュニケーションを楽しむ機能はない。キャラクターのプロフィール画面を開いてセリフを楽しむことはできるものの、基本的に本作におけるキャラクターとプレイヤーとの繋がりは、「育成」のみと言っていいだろう。
ちなみに、本作の美少女キャラクターはいずれもカワイイ。キャラクターデザインやビジュアルという意味では、「美少女モノ」として十分なクオリティをもっている。それだけに、コミュニケーション機能の少なさが気にかかるのだ。もし本作が純粋なハクスラRPGとして作られているのであれば現在の仕様でなんとも思わない。しかし、「美少女モノ」であり、実際美少女がキュートである以上、今後のアップデートなどでコミュニケーション系機能の追加を期待したいところだ。
ここまでに触れた通り、本作は美少女モノという観点からみるとキャラクターと触れ合える機能が乏しい。なので、「美少女をガッツリ愛でる」という前提でプレイすると、肩透かしをくう可能性が高いだろう。
カジュアルなハクスラRPGとして見ると、ハイテンポなバトルによって短時間でサクッと育成が楽しめる、魅力的な作品だ。プレイヤーレベルが上がるにつれ、、先に書いた「勇者の塔」以外にもPVPの「闘技場」などの機能が次々解放されていくので、飽きずに楽しむことができるだろう。
このため、美少女モノRPGをカジュアルに楽しむという前提でプレイするのがオススメだ。特に短時間で細切れにプレイするのが最も本作と相性がいい。というのも本作は、ゲームをプレイしていない状態でのオート戦闘機能を装備しており、アプリ起動時にオート戦闘で獲得したアイテムがゲットできるという仕組みになっている。なので、細切れにプレイすることでアイテムが集まりやすく、育成しやすくなるだろう。