9月30日より開催されている「東京ゲームショウ2021 オンライン」。本稿では2021年11月25日にコナミより発売予定の野球バラエティゲーム「パワプロクンポケットR」のプレイレビューをお届けする。

「パワプロクンポケット」はおなじみのコナミの野球ゲーム「パワフルプロ野球」の姉妹作品。「パワプロ」の定番モードである「サクセスモード」をメインとしているのだが、ぶっ飛んだ展開が満載の奇想天外なシナリオがファンを魅了。1999年から2011年の間に16本もの作品がリリースされるなど本家「パワプロ」に劣らぬ人気シリーズとなった。

「パワプロクンポケットR」は、この「パワポケ」シリーズの10年ぶりとなる最新作。初代「パワポケ」と「パワポケ2」に登場した3つのサクセスのリメイク版が楽しめるほか、育成選手で編成したチーム同士での対戦や協力プレイ、サクセス内に登場するさまざまなミニゲームなどを楽しむことができる。

今回の試遊では、まず新たな育成モード「サイバーバル」にチャレンジ。戦車を操作して出現する敵を倒していく見下ろし型のシューティングゲームで、ステージ内の敵をすべて倒すと選手育成のためのロボパーツを入手。さらに、一定時間内にクリアするなどの特定の条件をクリアすることで、さまざまな特殊能力もゲットすることができる。オンラインでの協力プレイも可能になっていて、最大4人でのプレイを楽しめるのも魅力のひとつだ。

野球はどこへやらなモードだが、このフリーダムさが「パワポケ」の魅力なのだ。
コナミブースのコンパニオンさんたちと一緒に4人プレイに挑戦。

まずは使用する戦車を決定。マシンガンを連射できるバード、ショットガンを撃つグリズリー、レーザー砲を装備しているサラマンダー、キャノン砲を発射するガウルという4種類の機体が選択可能になっていて、この中から好きなものを選んでプレイできる。

バードは武器の威力はさほどではないが、機動力があって敵の攻撃をかわしやすい。サラマンダーやガウルは機動力に欠けるものの攻撃力は高い、グリズリーのショットガンは攻撃した敵をノックバックさせる能力があり、ガウルのキャノンは壁越しに敵を狙えるなど、機体ごとにそれぞれ特徴があり、これらの特徴を活かしたプレイが求められるようだ。

とはいえ、操作はいたってシンプル。Lスティックで移動してYボタンで攻撃、Aボタンで後述するSPスキル(後述)、Bボタンで特殊アクションを発動。これらのアクションを駆使して、ステージ内に出現する敵をすべて倒せばクリアだ。

敵の攻撃を受けるとHPゲージが減っていき、ゼロになるとオーバーヒートして行動不能になる。ひとりでのプレイの場合はこの時点で終了だが、協力プレイでは全員がオーバーヒートするまでゲームオーバーにはならない。さらに、オーバーヒート状態の仲間をYボタンで回復することが可能になっており、仲間同士で助け合えるかが勝敗を分けるポイントのひとつと言えるだろう。

オーバーヒートとなった右上の筆者の機体を3Pのマシンが回復してくれたことで再び行動可能に。

攻撃面で面白いのがSPスキルだ。いわゆる必殺技で、敵を倒すとSPゲージが上がっていき、このゲージがマックスになると使用可能に。広範囲を爆撃して複数の敵をまとめて倒したり、敵を炎上させて一定時間ダメージを与え続けたりすることができる。

さらに、他の人とタイミングを合わせて同時に発動すると威力がアップ。一気に戦況を有利にできるだけにゲージがマックスになってもすぐに使用せず、他のプレイヤーのゲージがたまるのを待つのも面白いだろう。ただし、オーバーヒートになると、せっかくためたSPゲージがゼロになってしまうので、HPが残りわずかになったら発動してしまうなど、使いどころが重要になりそうだ。

さて、筆者はバードで出撃したのだが、腕前はかなりのヘッポコで1ステージに1回はオーバーヒート状態となり、そのたびに仲間に救出してもらっていた。それでもゲームオーバーにならなかったので、アクションゲームが得意ではないという人でも友達と協力すれば十分にクリアは可能だ。

また、今回の試遊版はステージ1-6からのスタートだったが、本来は1-1からで最初は難易度もかなり低めとのこと。じょじょに慣れていくことができるので誰でも手軽にプレイできる。戦車のカスタマイズが可能になっており、ステージをクリアするとリザルトに応じて機体性能もアップ。より強力な機体で戦えるようになるなど、戦車の改造・強化の面でも大いに楽しめそうだ。

特定の条件をクリアすることで、こうした特殊能力も入手可能だ。

最終ステージとなる1-10ではボスキャラが登場。恐ろしく防御力が高く、通常の攻撃ではなかなかHPが減らない。四方に無数のビスを放ってきたり、ジャンプ攻撃をしてきたり、体当たりを仕掛けてきたりと攻撃もかなり強力。ただし、ジャンプ攻撃をかわされると、しばらく動けなくなり、そのスキに攻撃をたたみかけて一気にHPを減らすことも可能になっていた。こうした弱点を突けるかが、ボス攻略のポイントとなっている。

バトルの方だが、複数の味方が同時にオーバーヒートしたりして、何度もゲームオーバー寸前となったが、ギリギリでどうにか撃破。かなり苦戦させられただけに、倒したときの喜びは格別だった(筆者はほとんど貢献していないが)。見た目はライトそうだが、なかなかどうして、かなり歯応えのある内容と言えるだろう。ステージが迷路状になっていたり、ステージ内に置かれているドラム缶を破壊すると爆発して複数の敵に大ダメージを与えたりとギミックもさまざまで、多彩かつスリリングなバトルが楽しめそうだ。

こちらが今回のバトルで入手したロボパーツの数々。これらのパーツを組み合わせて選手を作成するのだ。

プレイ終了後、本作のプロデューサーである山本拓氏に少しお話を聞くことができた。このモードを搭載したのは「今の子供たちにも『パワポケ』を遊んでもらうため」で、「みんなでワイワイできる、協力して敵を倒すモードを入れることで『パワポケ』の世界に入ってもらい、そこから『サクセス』も遊んでいただけたらと思っています。オンでもオフでもプレイできるので、ぜひ4人で協力して楽しんでもらいたいです」と語った。

4人のときは、それぞれ違う機体でプレイするのがおすすめで、バードは動きが早いので、できるだけ前に出て敵の攻撃を引きつける。攻撃力の高いサラマンダーとガウルはなるべく後方に控える。グリズリーにはこの2体を護衛しつつ戦うといいとのことだ。4人でプレイするときは、このような役割分担を意識するといいだろう。

続いて、3つのサクセスのひとつ「戦争編」をプレイ。2000年にゲームボーイカラー向けに発売された「パワプロクンポケット2」に登場した同名のサクセスのリメイク版で、なぜか戦争の時代にタイムスリップしてしまった主人公が、補給部隊の一員となって過酷な戦場を生き抜いていくことになる。

主人公は西方戦線、北方戦線といった戦地に向かい、一定期間任務をこなさなければならない。任務には「安全」「普通」「危険」の3種類があり、いずれかをこなすことで筋力ポイントや技術ポイントなどを獲得。任務をひとつこなすごとに1週間が経過し、1カ月経つと司令部に戻って新たな戦地に向かう。これをくり返すことで能力ポイントを獲得していくわけだ。

ただし、戦場では赤痢、ペスト、マラリアといった伝染病になったり、地雷原に入り込んでしまったり、敵の爆撃を受けたりと、さまざまな災厄が発生。体力が尽きると戦死してゲームオーバーになる。つまり、このシナリオの目的は「生きのびる」こと。野球の練習も試合もまったく行われず、ひたすら戦場を舞台にしたサバイバルが繰り広げられるのだ。

筆者はオリジナル版をプレイしたことはないのだが、ゲームを楽しみながら戦争の悲惨さや悲哀を実感できる名作との評価が高いことはファンならよくご存知だろう。ちなみに、プロデューサーの山本拓氏によると、グラフィックの強化はもちろんだが、特にキャラクターの感情表現が豊かになっているとのこと。また、能力値などは現代の「パワプロ」に合わせており、「(今の「パワプロ」と)同じ能力で遊べます」と語っていた。

シビアな戦場の現実を描いた名シナリオを新しくなったグラフィックでとことん楽しめる本作。オリジナル版をとことんプレイしたという人も、ぜひ再度挑戦してみてほしい。きっと新たな発見があるはずだ。

最後にミニゲームについて紹介しておこう。「初代」「2」に登場した8種類のミニゲームが楽しめるようになっており、発売後のアップデートで複数プレイも楽しめるようになるという。

筆者は画面の表示と逆の方向にボタンを押して攻撃をかわす「あっちむいてバキッ!」、ドリブルでサッカー部員をかわしていく「てけてけサッカー」、流れる音符に合わせてボタンを押していく「ドレミファ・ポン!」に3つ挑戦したのだが、残念ながらどれもクリアすることはできなかった。

負け惜しみのつもりはないが、どのゲームもタイミングがシビアでけっこう難易度が高めに感じられた。「反射神経が必要になるので、一番低い難易度の“かんたん”で慣れていただくといいと思います」と山本プロデューサーも語っており、なかなかクリアできないときは無理せず一番低い難易度から試してみるのがよさそうだ。

ちなみに、このモードで遊べるミニゲームは8種類だが、ほかにもサクセスの中にさまざまなミニゲームが収録されている。けっこう歯応えがあるので、そちらもぜひ挑戦してみてほしい。

難易度を4段階から選べる。なかなかクリアできないときは、まずは「かんたん」でプレイしてみよう。

30分強のプレイだったのだが、非常にバラエティーに富んでいて充実した内容に感じられた。山本プロデューサーも「次回作に続けられるようにと気合を入れて制作しました」と語っており、シリーズのファンはもちろん、初めてプレイする人も大いに楽しめるはず。今回は野球以外の部分だけだったが、「作った選手を持ち寄って野球で対戦することもできますので、そちらも楽しんでいただきたいと思います」とのことなので、こちらも期待しておこう。

KONAMI 東京ゲームショウ2021特設サイト 
https://www.konami.com/games/event/tgs/

パワプロクンポケットR

KONAMI

Switchパッケージ

  • 発売日:2021年11月25日
  • 価格:5,995円(税込)
  • 12歳以上対象
パワプロクンポケットR

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画像一覧

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阪神甲子園球場公認
ゲーム内に再現された球場内看板は、原則として2020年のデータを基に制作しています。
(C)Konami Digital Entertainment

※画面は開発中のものです。

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この記事のゲーム情報

パワプロクンポケットR

パワプロクンポケットR

野球バラエティ
機種
Switch
プラットフォーム
パッケージダウンロード
会社
KONAMI
シリーズ
パワプロクンポケット
ジャンル
野球
公式サイト
https://www.konami.com/pawa/pawapoke_r/
  • セガ特集ページ
  • セール情報
  • Figgy
  • 「黎の軌跡(くろのきせき)」特設サイト

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