9月30日より開催中の「東京ゲームショウ2021 オンライン」。幕張メッセ会場のハピネットブースに出展されていた「Relayer」の試遊レポートをお届けする。
「Relayer」は、「GOD WARS」シリーズ開発チームによるロボットシミュレーションRPG。人類の外宇宙への進出が本格化した未来を舞台に、星とギリシア神を擬人化した人類と古代銀河人が織りなす壮大なスペースオペラを楽しめる。今回の試遊では、「TGS2021特別エリア」でのバトルや、スターキューブをはじめとした育成システムなどを体験することができた。
ド派手な演出の必殺技「ビッグバン」は必見!味方との連携も重要なバトル
戦闘は、各ユニットが素早さの順行動するターン制。プレイヤーは、「アサルト」「タンク」「スナイプ」「スカウト」の4種のメカタイプを駆使して、部隊を勝利へ導いていく。各ユニットは長所もあれば短所もあり、互いに補い合うことで戦闘を有利に進めることができる。
例えば、近接攻撃での攻撃を得意とする前衛タイプのアサルトは、それなりに耐久力もあるが、敵に囲まれるとさすがに苦戦を強いられる。そこで、ヘイト(敵に攻撃されやすくなる傾向を表す数値)を上げるスキルを持つタンクがオトリとなり、射撃タイプのスナイプや、バフ/デバフ/回復を使いこなすスカウトでサポートする、といった戦法が可能。
また攻撃以外にも、防御力の上がる「防御」やターンごとに回復するSPがより多く増加する「待機」も存在するため、これらの状況に応じた使い分けが重要となるだろう。
戦闘マップはクオータービューで表示されるが、敵との戦闘に入るとカットシーンへ移行。シミュレーションゲームでありながら、3Dアクションさながらの臨場感あふれる演出を見ることができる。なお、カットシーンの演出はON/OFFの切り替えのほか、等速、高速、超高速の3段階からスピードを選択可能。効率的にプレイしたいけれどカットシーンも見たい…といったプレイヤーでも安心だ。
さらに、片手剣か両手剣を装備した味方ユニットが、敵を挟み込むことで使用できる「バックスタブ」、ヘイトの低いときにランダムで発生する、スナイプとスカウトによる一撃必殺の射撃攻撃「オーバーキル」など特殊な攻撃が発生することも。これらは戦況を大きく動かすだけでなく、特別なカットシーンも用意されており、戦闘をさらに盛り上げてくれる。
そして、敵への攻撃や敵からの被弾時に段階的にたまっていくゲージが最大になると、必殺技「ビッグバン」を繰り出せる。タイプ別にモーションの異なる演出は必見だ。
なお、本作では武器の種類によって見た目も変化する。見た目の印象がガラリと変わるので、性能だけでなくカットシーンをより楽しむためのエッセンスにもなりそうだ。
スターキューブなどの育成要素やキャラクターとアステリズム号内の施設を紹介!
続いて、本作の育成システムの一つである「スターキューブ」を紹介しよう。スターキューブでは、メカタイプに割り振られたさまざまなジョブを習得することで、キャラクターが成長していく。
ジョブには初級、中級、上級が存在し、メカタイプにより5つのジョブを選択可能。すべてのスターキューブを解放すると新しいジョブが解放される。ただし、一度選択するともう一方のジョブに進むことはできない。“大いなる岐路”と呼ばれるこの選択肢は保留にすることもできるため、よく考えてからジョブを選ぼう。なお、上級ジョブのスターキューブを解放し終えると、もう一つのルートを選択できるようになる。
また、スターキューブを解放していくことで増えていくパッシブスキルやアクティブスキルには、キャラクター固有のものも存在する。育成を進めていくごとに、戦略の幅が広がっていきそうだ。
さらに、アステリズム号の艦内には、ショップや宇宙科学資料室などさまざまな施設が完備されている。各施設には、時折アステリズム号に滞在しているキャラクターがおり、ちょっとしたエピソードを楽しめる。
ショップでは、ラインナップから好きな装備を身に着けて一括購入できる「試着購入」、その時点で最強装備となる組み合わせをショップラインナップと現在所持している装備から自動で選んで身に着けてくれる「最強試着」といった便利なシステムも搭載。今回は体験することができなかったが、武器のパワーアップやカスタマイズも可能とのことなので、育成の幅はかなり広そうだ。
今回の試遊では、ビジュアルの豪華さと戦略性を両立したバトルの楽しさはもちろん、ショップの試着機能やとにかく見易いUIなど、細かな部分にも配慮して作られていることが感じられた。普段シミュレーションゲームをあまりプレイしない人にも、ぜひ一度遊んでみて欲しい一本だ。