セガが本日10月14日に実施した「シン・クロニクル」の公式生放送にて明らかになった、同タイトルの最新情報をお届けする。

まずは東京ゲームショウ2021 オンラインにて公開された情報をおさらいすることになったのだが、その中で総合ディレクターの松永純氏から、トレーラー映像でのメッセージや演出に、既存のRPG作品を軽視する印象をもたせるような内容があったとし、ユーザーに向けて謝罪。その上で、開発チームが本タイトルで伝えたいことも触れられた。

その上で、今回は新たにゲームシステムと世界観に関わる要素が紹介された。まずは、奈落の底に転落した主人公が、謎の声に導かれて託される書物「クロニクル」の存在だ。

ゲームの展開に深く関わってくるというクロニクルは、持ち主に「未来」「現在」「過去」を見せる力を持ち、それによって主人公は、死の運命を乗り越えていく。

まずはその1つである未来を見る力、「死の幻視」が紹介された。この先訪れるであろう「死の未来」を所有者に視せるという力で、主人公はこれをきっかけに、凄惨な未来を回避するために奮闘することに。ゲーム中では、主人公の死や、仲間の死を連想させる断片的なシーンが表現される。

クロニクル自体には、未来を変える力はなく、あくまでも変えるのはプレイヤーである主人公自身。クロニクルは、そのためのヒントを指示してくれる存在となっている。

クロニクルは、死の幻視とともに、その滅びをまねく「運命の言葉」を警告として主人公に見せる。この「運命の言葉」は、メインストーリーの中でその意味が徐々に明らかになっていく。

そして、「運命の言葉」に引き寄せられる運命を変えるため、プレイヤーはメインストーリーと並行して仲間との絆を深め、運命の言葉を打開するヒントを得ることで、言葉を死の原因から、希望の源へと変えていくことができる。

運命の言葉を変えるためには、前回のTGSでのプレイでは見られなかったキャンプで誰と話すか、普段のストーリー中の小さな選択などで絆を深めていく必要がある。

希望に変わった「運命の言葉」が、各章のクライマックスに登場する「運命の扉」を開くことに。それぞれの言葉は、運命の扉を開くための最後のひと押しとなっており、これまでに積み重ねてきたドラマを思い出しながら最後の選択を行える。さらに、自身がパーティに加えた仲間たちも選択の場に現れて、プレイヤーに選択を委ねていく。

言葉を集め、書き換え、自らが選んだ仲間との絆を深めて運命を変え、結末は自分が選ぶ……この一連の流れで、「運命を自ら決める実感」「一度きりの選択を選ぶときの熱さ」を体験できる。

続いて、主人公たちの所属する「境界騎士団」の情報が公開。奈落から湧き出てくる黒の軍勢を相手取り、人類を守り続けている組織で、奈落自体が巨大なため、奈落の東西南北いずれからの侵攻にも対応できるよう、大きく4つの方面の大騎士団に分かれている。

主人公たちが所属する南方大騎士団の立ち位置とともに、登場するキャラクターとして、南方大騎士団の団長であるリーハン(CV:緑川光)、主人公が最初に任務で配属となる隊の隊長・ヴィオレット(CV:折笠愛)を紹介。そのほか、ほかの3つの騎士団に関する情報も紹介された。

さらに、キャラクターがどのように仲間になっているのかについても紹介。本作ではシナリオの進行にあわせて仲間が増えていくほか、シナリオ進行などにあわせて解放される酒場ガチャでも仲間を迎え入れることができるという。仲間によって得意分野が異なるので、プレイヤーによってどんな戦い方をするのが良いか考えながら進んでいく。

新作発表会ではダンジョンで戦うことで経験値が溜まり、レベルアップするところも見ることができたが、レベルによるステータスの上昇以外にもキャラクターを強化する方法があるという。

その一つが武器装備。いわゆるハック&スラッシュの要素で、武器はガチャではなく、ダンジョンで敵を倒したり宝箱から入手できる。同じ名前の武器でも付与されている特殊能力が違ったりするので、キャラによって長所を伸ばしたり、短所を補うように装備させることができる。

また、冒険を共にする新たな隊員やパーティを加護する精霊たちを仲間にすることもできるようで、こちらも編成の一つとして考えられる。

また、アビリティパネルという、アビリティポイントを使用して、ステータスを上げたりスキルを獲得することができる要素も。何を優先してアビリティを取っていくのかも重要となっていく。

そして今回は、主人公を隊長とした第17探査小隊の編成直後に小隊へ加入する2人のキャラクター、リオン(CV:諏訪部順一)とビスケ(CV:伊瀬茉莉也)が紹介された。

いつ命を落としてもおかしくない境界騎士団に所属するにあたり、それぞれのキャラクターに理由や想いがある。仲間のひとりひとりが、これまでどんな人生を歩み、どんな想いで奈落を歩んでいるのか、絆を深めていくことで見えてくるドラマにも注目だ。

本日より開始となったCBTの実機プレイを経て、生放送の後半では「シン・クロニクル」開発最前線ということで、セガ サウンドセクション チーフクリエイター/ボーカリストの光吉猛修氏が登壇して楽曲に関するエピソードが語られることに。

サウンドチーム・光吉氏お勧めの楽曲としてKevin Penkin(ケビン・ペンキン)氏が手掛けるオープニングテーマ曲「Skies of Burden(スカイズ オブ バーデン)」が、1曲丸々紹介された。

メインコンポーザーにKevin Penkin氏を起用した理由としては、ゲームの世界観とストーリーの中でキャラクターが死にものぐるいで戦う切なさを表現するにあたって、氏の音楽性がピッタリだったという。また、ダークファンタジーを描く上でキレイな世界観を表現したいという考えがあったそうだ。

仕上がりについても音楽の力でゲームの魅力を引き上げていること、そして楽曲単体での魅力についても言及。また、コロナ禍ならではのリモートでのやり取りをたくさん重ねてきたからこそだという制作過程にも触れていった。

また、錚々たるメンバーが集まったゲストコンポーザーについても紹介。松永氏から相談を受けた光吉氏が当初はゲーム以外も含めた幅広いコンポーザーを候補として提示したものの、最終的には松永氏がゲームのコンポーザーに絞り、その上でダメ元で打診した結果、光吉氏のコネクションによって実現したとその経緯についても語られた。

なお、楽曲はドラマとしては選択をした一方のBGMしか聞けないものの、ゲーム内で「Music Room」という、全曲聞ける機能を用意する予定となっているとのこと。音楽を聴きたいという人は一安心だ。

最後に、クローズドβテスト参加者を対象としたプレイの感想投稿キャンペーン、事前登録キャンペーンの情報も紹介された。こちらもぜひチェックしておこう。

シン・クロニクル

セガ

iOSアプリiOS

  • 配信日:2022年3月23日
  • 価格:基本無料

    シン・クロニクル

    セガ

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2022年3月23日
    • 価格:基本無料

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