2022年2月25日に全国の映画館にて公開される劇場版「DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-」。本作にて主人公のアリスを演じる声優の竹達彩奈さんと、仮面の少女を演じる日向坂46メンバー・丹生明里さんへのインタビューをお届けする。

目次
  1. 「出身地」と「好きなもの」で意気投合した、竹達さんと丹生さん
  2. 劇場版「DEEMO サクラノオト」は、それぞれの夢が叶った作品
  3. お互いに聞いてみたいこと:声優のルーティンと、アイドルの忙しさ
  4. アリスたちの頑張りを、臨場感のある環境で楽しんでほしい

劇場版「DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-」(以下、劇場版「DEEMO サクラノオト」)は、台湾のゲーム開発会社・Rayarkが手掛ける音楽リズムゲーム「DEEMO」を原作としたアニメーション映画。ひとりピアノを奏でる謎の存在・Deemoと、記憶を失った少女、そして彼らを取り巻く人々によって紡がれる、優しく切ない物語に、ゲームファンも要注目の作品だ。

このたび、本作で主人公の“アリス”を演じる竹達彩奈さんと、物語の鍵を握る“仮面の少女”を演じる丹生明里さんへインタビューする機会を得た。

人気声優で、さまざまなアニメに出演している竹達さんと、舞台版「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」の鹿目まどか役や、声優がテーマのドラマに出演するなど、アニメ・声優業界とも少なくない関わりを持つ丹生さん。ふたりのお互いに対する印象や、劇場版「DEEMO サクラノオト」への想いについて語ってもらったので、ぜひ最後まで読み進めてほしい。

丹生明里さん(左)、竹達彩奈さん(右)。

「出身地」と「好きなもの」で意気投合した、竹達さんと丹生さん

――声優とアイドルという異なる業種で活躍しているおふたりにとって、劇場版「DEEMO サクラノオト」は初共演作になるかと思います。まずはお互いの第一印象をお聞かせいただけますか?

竹達さん:丹生さんは、笑顔がキラキラしていて、雰囲気も柔らかくて、なんて可愛らしい子なんだろうと思いました。お話しているうちに、共通点もたくさんあることが分かって、一気に仲良くなれた気がします。

――共通点とは?

竹達さん・丹生さん:出身地が……。

丹生さん:埼玉ですよね!

竹達さん:そう! 一緒なのと、ゲームが好きなところ、あとお肉が好きっていうところ(笑)。それで意気投合しました。

――今日のお衣装もデザインと色合いがニコイチっぽいなと思ったのですが。

竹達さん:あー! どうなんだろう?

丹生さん:どうなんですかね? お互い、別々のスタイリストさんが今日のために用意してくださったはずなんですけど。でも確かに似てますね!

竹達さん:姉妹感がありますよね(笑)。

――丹生さんの竹達さんへの第一印象はいかがでしたか?

丹生さん:最初にお会いしたときは「竹達さんがいらっしゃる!」と思って、お顔も見れないくらい緊張しちゃって(笑)。でも優しくて、嬉しいことをたくさん言ってくださって、仲良くなりたいなって思ったのを覚えています。

竹達さん:うふふふ(笑)。

劇場版「DEEMO サクラノオト」は、それぞれの夢が叶った作品

――劇場版「DEEMO サクラノオト」はアプリゲームが原作ですが、ストーリーには映画ならではのアレンジが加えられています。シナリオをご覧になったときの感想を教えていただけますか?

竹達さん:劇場版のシナリオは、ゲームとはだいぶ雰囲気が変わっていたことに驚きました。ゲームでは基本的にひとり喋りだったんですけど、ミライちゃんやくるみ割り人形、匂い袋といったキャラクターとの会話が弾んだりと、アリスが年相応の、可愛らしい女の子の一面を見せてくれて嬉しかったです。キラキラ笑ったり、えんえん泣いたりと、いろいろな表情を見せてくれることが、嬉しいし、ちょっと安心しました。

丹生さん:私は仮面の少女を演じさせていただくことが決まってから原作ゲームをプレイしたのですが、「Deemoや仮面の少女ってどんな存在なんだろう?」って気になって、すごく引き込まれたんです。映画のストーリーを見せていただいて、この疑問は解けたのですが、すごく衝撃を受けました。愛を感じるお話だと思いました。

――今回、おふたりのアフレコは別録りだったとお聞きしました。すべてのキャストさんの中で、竹達さんがトップバッターだったそうですが、トップバッターとしてアフレコをする感覚はどういったものでしたか?

竹達さん:とにかくめちゃめちゃ緊張しました(笑)。もちろん監督が助言してくださったりはするんですけど、掛け合いがない分、どう返ってくるのか想像しながらお芝居をするというのは、少し不安も感じたんです。とはいえ、抜き録りというのはこれまでもあったので、その経験が活かせたのかなと思います。

――すでにおふたりは完成した作品をご覧になったとのことですが、竹達さんは丹生さん演じる仮面の少女のお芝居をどのように感じましたか?

竹達さん:声優としての演技はほとんどはじめてと聞いていたんですけど、そうは思えないくらい、仮面の少女として活き活きとした演技だったので、感動しました。

――丹生さんは竹達さんのお芝居を受けて、アフレコで意識したことはありますか?

丹生さん:仮面の少女は、最初のうちはアリスに怖い印象を与えるキャラクターだと思ったので、どれくらい怖い部分を残すのか、感情をどこまで込めていいのかというところは、悩みながら、監督さんに教わりながら演じました。竹達さんの心地いいお声や息づかいの演技を聞いて「さすが過ぎるなぁ」と思いながら、頑張りました。

――本編の上映のあと、エンドロールが流れたときに感じたことを教えてください。

竹達さん:言葉にならなかったですね。じつは私、「劇場版」と名がつく作品で、自分が主役って初めての経験なんです。エンドロールで自分の名前がいちばん最初に流れてきたのを見て、心に来るものがありました。

映像と音楽と、素晴らしいストーリーに胸をグッと掴まれて、エンドロールでは自分の名前が流れてきて……続けてスタッフさんのお名前もたくさん流れてきて、本当にたくさんのスタッフさんの力があって、素敵な作品が完成したんだなぁと感じて、幸せな気持ちになりました。

丹生さん:私もエンドロールではじめて自分の名前が流れたのを見て、「夢が叶った!」っていう気持ちになって、うるっときました。ひとつの作品としても楽しませていただいたのですが、アフレコのときの自分の気持ちも思い出してしまったりと、そういう感慨深さもあったんです。

アフレコの段階では最終的にどんな演出になるのか分からなかったのですが、効果音も入ることで、臨場感や緊迫感もあって、「良かったぁ〜」って、思いました。たくさんのスタッフさんが頑張ってくださって、ここまで映像も音楽も素晴らしい作品が出来たんだと思います。心温まる作品なので、たくさんの方に観ていただきたいです。

お互いに聞いてみたいこと:声優のルーティンと、アイドルの忙しさ

――丹生さんはこれまで、ドラマや舞台でも、声優さんに関わる機会があったかと思います。この機会に竹達さんに聞いてみたいことはありますか?

丹生さん:え~と(笑)。アフレコの日って何時ごろに起きて、どういった準備をするんですか?

竹達さん:声優さんはだいたい、10時~15時、16時~21時の時間帯にアフレコをするんですね。

丹生さん:え~!?

竹達さん:いまは時勢柄、スケジュールが分刻みで進んだりするんだけど、普通のときだと「朝10時からアフレコがあるよ」って日なら、数時間前に起きて、私はまずシャワーを浴びる! 体温を上げて汗をかいたりすると、体が起きるような感覚になるから。眠いんだけどね(笑)。自分を奮い立たせながら、アフレコに向かっているよ。もっと時間があるときは、湯船にお湯をためてゆっくり浸かったりもする。鼻が詰まっていて困ったときも、とにかく温かくして、気道を広げることを意識するみたいな。

丹生さん:すごい……! すごいことを聞かせていただきました! ありがとうございます。私もライブの日とか、そうしてみます。

竹達さん:ぜひぜひ(笑)。

――逆に竹達さんから丹生さんにこの機会に聞いてみたいことはありますか?

竹達さん:普段、何時間くらい寝ているの? っていうのと、お休みってあるの? というのを聞いてみたいです(笑)。

丹生さん:あはは(笑)。でもお休みは、年始にいっぱいいただきました。

竹達さん:え、普段は一週間の中で1日くらいは毎週休めるものなの?

丹生さん:不定期な感じで、「土日は必ず休みです!」みたいなことはなくて、その週に休める日があるかどうかは波によるかもしれないです(笑)。

竹達さん:えー、そうなんだ! やっぱり忙しいんだね。

丹生さん:でも、いっぱいお休みをいただいたばかりなので、年始は楽しませていただきました。

竹達さん:ゲームとかは、どのタイミングで遊ぶの?

丹生さん:家に帰ってきてから、次の日が朝から仕事のときは、ちょこっとしかやらないようにしてるんですけど……。

竹達さん:それでもやるんだ!

丹生さん:ログインだけはしておきたいみたいな(笑)。2時間くらい遊べるかな~ってときはメンバーと一緒に遊んだりしています。

竹達さん:みんなで一緒にやったら、ちょっと寝不足でもいっか! みたいに思うよね。

丹生さん:お喋りしながらだと眠くならないですし(笑)。

アリスたちの頑張りを、臨場感のある環境で楽しんでほしい

――今回、すでにゲームをプレイしているファンの方と、この映画で「DEEMO」にはじめて触れる方、それぞれに注目してほしいポイントはどこでしょうか?

竹達さん:もともとゲームが好きだった方は、ストーリーはもちろん、人気ランキングで必ず上位に入るような楽曲がいくつも使われているので、それも胸熱だと思います。あと、ゲームでは私以外に喋るキャラクターがいない世界観だったので、ほかのキャラクターたちとのやりとりも新鮮で魅力的に感じられるんじゃないかと思います。新鮮すぎてビックリしちゃうかもしれないんですけど(笑)。新しい「DEEMO」の世界を楽しんでいただけたら嬉しいです。

ストーリー自体はゲームとは独立したものになっているので、ゲームを遊んでいない方にも、もちろん楽しんでいただけると思います。楽曲も、心に寄り添ってくれるような綺麗なものだったり、激しい感情を表現していたりするので、感情移入しながら観られる作品になっています。音楽と映像、そしてストーリーを楽しんでください。

丹生さん:ゲームファンの方には、楽曲が流れたときにゲームの思い出が蘇るような気持ちになっていただけるんじゃないかなと思います。いままでプレイしてきたいろいろな曲にテンションが上がると思うので、楽しんでいただきたいです。「はじめて『DEEMO』に触れるよ」という方でも、きっと好きな曲が見つかると思うので、これを機に「ゲームも遊んでみようかな」と思っていただきたいです。

――ほかにも、おふたりそれぞれの推しポイントがあれば教えてください。

竹達さん:美しい音楽を臨場感のある環境で楽しんでいただきたいので、ぜひ7.1chの立体音響に対応した劇場で鑑賞していただきたいですね。音楽以外にも、足音だったり、雨の音みたいな、小さな音にも耳を澄ませて、感じてもらえたら嬉しいです。

丹生さん:私はアリスが頑張って木に登る姿がすっごくかわいくて、「がんばれー!」って応援したくなっちゃうんですよ(笑)。可愛らしいアリスに注目してほしいです。それから、作中で「これってこういうことだったんだ!」みたいな伏線回収がたくさんあるので、最後まで観てから、もう一度観たくなる作品だと思います。また違う視点で楽しめると思うので、何度でも観ていただきたいです。

劇場版「DEEMO サクラノオト」公式サイト
https://deemomovie.jp/

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

関連ワード
  • インタビュー