アニメ化もされた真島ヒロ氏によるSF(スペースファンタジー)漫画「EDENS ZERO」を題材とした、KONAMIから2022年2月24日に配信予定のiOS/Android向けアプリ「EDENS ZERO Pocket Galaxy」のレビューをお届けする。
「EDENS ZERO」は、人々が宇宙に飛び立ち、星々を巡る時代を舞台にしたSF漫画。育て親である機械のジギーの教えによって何よりも友達を大切にする少年のシキが動画配信者B・キューバーのレベッカと出会い、未知なる宇宙の冒険へと旅立つというストーリーになっている。
再現度の高いキャラクターに驚き
ゲームは原作を再現したメインモードのほか、ゲームオリジナルのイベントも用意されている。そのため、作品を知らない人もゲームから楽しめるし、もともとのファンも、さらなる魅力に気付けるような作りになっている。とはいえ、原作部分のストーリーは駆け足気味に進んでいくので、原作かアニメを事前にチェックしたほうがスムーズに理解できるだろう。もちろん、ゲームから入って原作やアニメの世界に入るのもアリだ。
ゲームをプレイして最初に驚いたのはキャラクターの再現度の高さ。少年誌で描く真島ヒロ氏の絵柄はゲームの3Dで再現しやすいのかもしれないが、ここまでクオリティの高い3Dモデルになっていることに感嘆。エモーショナルなシーンもエフェクトやアングルにこだわりを感じられて迫力がある。
また、本作はスマートフォン向けゲームであるが、キャラクターはガチャではなくストーリーを進めることで加入する仕組みであるのが大きな特徴。そのため、「原作で好きなキャラを使いたいのに手に入らない」という事態に陥ることがなく、モチベーションを維持することができる。
キャラクターは同じ人物でも奥義や能力値などが異なる“スタイル”が存在するが、このスタイルも好きなものを選んで手に入れることができるので、お気に入りのキャラクターを贔屓にすることができる。
また、本作の衣装は100種類以上が存在するが、手に入れた衣装はプレイヤーが色などをこまかく調整することが可能。自分好みの外見にすることができる。
ハクスラ要素がメインのやり込める内容
ゲームはクエストクリア型でクエストをクリアすることで新しいストーリーが解禁されたり、より難度の高いクエストに挑める形式。クエストをクリアすると報酬として装備や素材が手に入るが、装備はレアリティによって能力が大きく変わってくる。そのため、よりよい装備を求めて何度もクエストに挑戦したくなるハクスラ要素が強くて熱中できる。スキップ機能も搭載されており、条件を満たせばスキップを活用できるので、快適に遊べる。
なお、装備にはさまざまなものが存在しており、敵に合わせて付け替えるのが楽しいが、ライフ重視やスキル重視など、おまかせ装備も出来るので煩わしさを感じることはない。
キャラクターの育成は装備だけでなくスキルツリーの開放も存在。ポイントを使って好きなものから順番に開放できるので、ここも自由度が高いと感じるポイントだった。
バトルに関してはアクションになっており、バーチャルパッドで移動、タッチで攻撃や回避をおこなうことになる。パーティは3人1組で、ボタンを押すことで操作キャラクターを切り替えることが可能。
キャラクターは通常攻撃のほか、エーテルスキルやリキャストスキルといった異なるスキルを持っているので、敵に合わせて臨機応変に変更するのが重要となりそうだ。
また、ゲージがたまっているとオーバードライブモードに移行することができる。このオーバードライブ中にもう一度ボタンを押すことで奥義が発動可能。強力な技で演出も派手なので必見だ。
ということで、今回は短い試遊時間だったが、それでも「EDENS ZERO Pocket Galaxy」の魅力は十分に伝わってきた。
モバイルゲームはガチャで強いキャラクターを入手して、そのキャラクターを軸にクエストを進めていく内容のものが多いが、本作ではキャラガチャは存在せず、プレイヤー自身のやり込みによる部分が強い。カスタマイズも豊富でゲーマーであれば楽しめる作品になっているので、原作ファンならずともぜひ注目してもらいたい。