本日4月6日、都内にて「ソニック・ザ・ムービー」の続編となる映画「ソニック・ザ・ムービー/ソニックVSナックルズ」の日本語吹替版制作発表会見が行われた。俳優の中川大志さんやDREAMS COME TRUEの中村正人さんら豪華ゲスト陣が登場した本イベントの模様をレポートしよう。

セガの人気ゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の実写映画化で、全米でゲーム原作映画史上最高の興行収入となる大ヒットを記録した「ソニック・ザ・ムービー」。その続編となる「ソニック・ザ・ムービー/ソニックVSナックルズ」が8月19日に全国公開となる。

本作では、ジム・キャリー演じる悪の天才科学者ドクター・ロボトニックが、超危険な戦士ナックルズを引き連れて再び地球に襲来。ソニックは頼れる仲間テイルスとともに、この強敵たちに立ち向かっていくことになる。

会見に出席した広橋涼さん、中川大志さん、山寺宏一さん、中村正人さん(左から)

今回の発表会見にはソニック役の中川大志さん、ドクター・ロボトニック役の山寺宏一さん、テイルス役の広橋涼さんが出席。2年ぶりにソニックを演じた中川さんは前作以上の熱演だったそうで、「放心状態というか、フラフラになりました」と少々お疲れ気味。「冒険がさらにスケールアップして敵もパワーアップしていて、アクションがとてもカッコよく、熱いシーンになっているので僕もエネルギーを使いながら演じました」と語った。

最大の見どころはソニックとテイルスの絡みで、「すごいかわいくて、僕もキュンキュンしながら演じていましたね」と話す。さらに、司会者から「今回の自分の演技について山寺さんにアピールしてほしい」という難題を振られた中川さん。「どんとこい、大志!」という山寺さんに、中川さんは恐縮しつつ「今回はどんな状態で、どんなお芝居をしても絶対にソニックから外れないという自信ができて、ソニック像とひとつになれた感じがあったので、1作目より楽しみながらやれたと思います」と胸を張った。

この中川さんの言葉を聞いて、「素晴らしい、俺が教えたとおりですよ!」と言って来場者を笑わせた山寺さん。「大志のことは中学生の時から知っていて、その成長を見守っていた立場なので、またここで共演できてうれしかったです」と感慨深げだった。

一方、自身が演じたロボトニックについては「ジム・キャリーがやりたい放題で、どこまでが台本でどこまでが演出がわからない。俳優を引退するみたいなことを言ってニュースになっていましたけど、これでやりきったと思ったんでしょうね」と、ロボトニック役のジム・キャリーの演技に感心することしきり。「こんなにやる人いないだろっていうくらいやっているので、僕もヘトヘトになりました」とこぼした。

ゲームなどでテイルスを長年演じてきた広橋さんは「大画面でテイルスがソニックと一緒に冒険するシーンが見られて。こんな機会に恵まれて、なんて幸せなんだろうと、ただただありがたくやらせていただきました」としみじみ。すでに中川さんや山寺さんの声が入った状態での収録だったそうで、「おふたりのすごさを最初に体感させていただきました」と、中川さんと山寺さんの熱演に称賛を送った。

ナックルズ役の木村昴さんもビデオでメッセージ。ナックルズについて木村さんは「ストイックなヤツなんです、とにかく一途なヤツなんですよ!」「ナックルズっていうだけあって、すごいパンチを繰り出すんです!!」「めっちゃカッコいいんですよ!」と熱いコメントを連発。さらに、会場の山寺さんに向けて「おっはー!」と挨拶。木村さんと山寺さんは「おはスタ」(テレビ東京)の新旧MCで、中川さんも出演経験があることから山寺さんは「おは率すごいね」と笑った。

ここで、DREAMS COME TRUEが歌う「UP ON THE GREEN HILL from Sonic the Hedgehog Green Hill Zone - MASADO and MIWASCO Version -」が本作の日本版主題歌となることが発表された。さらに、この曲の日本語歌詞版となる「次のせ~の!で - ON THE GREEN HILL - MASADO and MIWASCO Version」が日本語吹替版のエンドソングとなることも明らかに。字幕版では前者のみだが、吹替版では2曲とも聴くことができるとのことだ。

この曲はDREAMS COME TRUEの中村正人さんが作曲したゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のメインテーマ「グリーンヒルゾーン」に吉田美和さんが歌詞を乗せたもの。ゲームファンにはご存知のとおり、「ソニック」の1作目と2作目のサウンドトラックを手掛けたのは中村さんで、「ゲームやビジュアルを作ったのがソニックの父だとすれば、私はソニックの母と言っても過言ではないと思います」とステージに登場した中村さんは笑った。

30年以上の時を経て映画となった「ソニック」とタッグを組むことについて聞かれた中村さんは、「夢が叶いましたね」と感無量。「30年前はドリカムでデビューしたばかりで、全然皆さんに知られていなかったんですけど、その頃から吉田美和の歌声を世界に届けたかったので。まさに30年かけての“DREAMS COME TRUE”です」と語り、会場を沸かせた。この中村さんの話を聞いて、山寺さんは「グラミー賞じゃないですか?」とあおり気味にコメント。中村さんも「カービィに続いて、来年は狙いたいですね」と笑いながら答えていた。

中学生の頃からドリカムの曲を聞いていたという広橋さんは映画の主題歌をドリカムが担当することになり感動することしきり。当時、「決戦は金曜日」などを聞いて、「都会って地下鉄があるんだと思いました」と明かすなど、ほんわかコメントで来場者を笑わせた。

中川さんは中村さんに「僕のソニックどうですか?」と遠慮がちに質問。そんな中川さんにソニックの母を自負する中村さんは「完璧です! ソニックは年齢の設定が低いじゃないですか。でも、その中に男性としての魅力も注ぎ込んでいる大志君、すごくいいです」と絶賛。「1000点くらいですよね」(中村さん)、「もちろんです」(山寺さん)という言葉に中川さんは「脇汗が……」と恐れ入っていた。

最後に中村さんは「今はこういう世の中ですけど、だからこそエンターテインメントというものが非常に大事で。2時間くらいですけど、現実を忘れて『ソニック』の世界に飛び込んでいただいて、皆さんの素晴らしい演技を見て、聞いていただけるのがとても大事ではないかと思っています」とメッセージを送った。

続いて、中川さんが「本当にパワーアップしています。この先もっともっと進化を遂げていくんじゃないかなという可能性もいっぱい詰まっている『2』になっているのかなと思います。新たな仲間とDREAMS COME TRUEさんの音楽が加わり、お祭りのような楽しい映画になっています。公開は夏ですが、早く見てほしいです」と語り、イベントを締めくくった。

公式サイト
https://sonic-movie.jp/

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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