「Park Beyond」プレイレポート：大砲やジャンプ台など、現実ではあり得ないギミック満載のジェットコースターを作ろう【TGS2022】

東京ゲームショウ2022のバンダイナムコエンターテインメントブースで試遊できる、2023年発売予定のPS5/Xbox Series X|S/PC（Steam）用タイトル「Park Beyond（パークビヨンド）」のプレイレポートをお届けする。

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なお、今回のプレイに使用したのはSteam版。操作はマウスとキーボードで行った。

懇切丁寧なチュートリアルで、誰もが危険過ぎるジェットコースターを建設できる

現実には建設不可能な“夢のテーマパーク”を作ることができるテーマパークマネジメントゲームの「Park Beyond」。プレイヤーの想像力がおもむくままに、自由な発想で設計するジェットコースターを中心に、テーマパークを建設・運営していくことができる。

今回試遊できたのはキャンペーンモードの序盤。筆者は本作のゲーム内容になんとなく難しそうな印象を持っていたが、このモードからプレイを始めれば、誰もが順を追ってジェットコースター作成・テーマパーク運営のやり方を覚えていけそうだと感じた。それくらい、手取り足取り教えてくれる親切設計だったのだ。

キャンペーンモードは胸が躍るようなゴージャスなテーマパークで、謎の女性と一緒にジェットコースターに乗っているデモシーンから始まる……と思いきや、これは夢オチ。夢に出てきたテーマパークに負けないくらいの素晴らしいテーマパークを、いつかプレイヤー自身の手で作り上げてほしいということだろう。

今回のバージョンでは、特定の場所に配置された紙飛行機を追いかけるようにジェットコースターのレールを敷くことがチュートリアルになっていた。まずは直線的に敷く方法。そしてカーブを作る方法を教わる。

ひとつひとつ、チュートリアル用のウィンドウが表示され、次にどんなことをすべきかがよく分かる。敷き方を間違えたときにひとつ前の状態に戻すのも簡単だ。無茶な方向にレールを敷こうとするとシルエットが青から赤に変わり、「カーブがきつすぎます」などの警告が表示されるので、実現可能なコースがどういったものなのかを徐々に見極められるようになってくる。

敷いたレールと紙飛行機の間に建物がある状況になると、レールの高さを調節する方法が表示され、建物をまたいでレールを敷くように促された。ジェットコースターの推進力が足りなくなる可能性を考慮し、電動で車体を運んでくれる“チェーンリフトレール”に切り替える方法も教えてくれる。新たな機能が必要になる状況へと誘導し、プレイヤーが自然とこの操作を覚えるように導く――チュートリアルのお手本のような設計だ。

仮想のジェットコースターを繰り返し走らせて推進力をチェックしつつ建設を進められる“テストライド”の機能などを教わりつつ、建設を続けていると、本作の醍醐味のひとつであろう、現実にはあり得ないコースを建設する“モジュール”が使えるようになった。

今回のバージョンでは“大砲”と“ジャンプ台”の二択から、使ってみたいモジュールをひとつ選択することに。筆者は“ジャンプ台”を選択。そうこうしていると、今回のジェットコースター建設は終了した。

最後に“ジェットコースターをテストする”モードを試してみると、ジェットコースターの乗客視点で、さっきまで建設していたコースのテスト走行を体験することに。素人が手探りで作ったコースでも、チュートリアルのナビゲートに導かれて作ったこともあってか、かなりの臨場感がある。

そして問題のジャンプ台では、車体がレールを離れ、完全に宙を舞っていた。乗客の主観視点だけでなく三人称視点にもできたので切り替えてみると、その状況の凄さが改めてよく分かる。現実だったらあり得ない設計だし、同じことが起きたら死を覚悟するであろう状況だ。こうなると、選ばなかった“大砲”だとどんなことが起きたのか、俄然気になってくる。

ここで体験は終了。この先もキャンペーンモードでは、個性的な人々と協力して魅力的なテーマパークを作るストーリーを楽しみながら、さまざまなゲームシステムを覚えていくことになるようだ。モジュールはさらに多種多様に登場するようなので、最終的には現実離れしまくりのとんでもないコースを建設することができるだろう。