505 Gamesから2023年にリリース予定のPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam、Epic Games Store)向けタクティカルアドベンチャー「Miasma Chronicles」のプレイレポートをお届けする。

本作は「Mutant Year Zero: Road to Eden」などを開発したThe Bearded Ladiesの最新作。“ミアズマ”と呼ばれる力によって引き裂かれ、荒廃したアメリカを舞台に、青年“エルヴィス”と、彼を親代わりになって育ててくれたロボットの“ディグズ”、傭兵の女性“ジェイドや、瓶詰めの老人“メイソン”といった人物たちの戦いが描かれる。

今回プレイできたのはゲームのかなり序盤の部分だった模様。プレイアブルキャラクターはエルヴィスとディグズのみ。また、日本語へのローカライズも行われておらず、ゲーム内の言語はすべて英語。とはいえ日本語で書かれた操作説明のシートが用意されていたこともあり、ゲームプレイで困ることは無かった。

プレイ開始時に用意されていた難易度はナラティブ、ノーマル、ハードの3種類。硬派な印象を受ける本作だが、かなり幅広い腕前のプレイヤーを想定しているようだ。

ゲームはデモシーンからスタート。プレイアブルな場面になると、荒廃した世界を探索しながら、ときおり会話をするエルヴィスとディグス。英語なので細かい会話の内容はよく分からなかったが、かなり気心の知れた関係であることは伝わってくる。最初はエルヴィスを操作するようになっているが、ボタンひとつでディグスに切り替えも可能。こうしたちょっとしたレスポンスも実に良好だ。

地面から溢れるミアズマと思しきエネルギーに触れようとするイベントなどを挟みつつ、フィールドに落ちているアイテムや資料を回収して進んでいく。フィールドはそれなりに広く開けているが、コントローラーの左スティックを押し込めば、目的地の方向が表示される。決して道に迷うことのない親切設計となっている。

さらに進むと、カエルのような姿のミュータントが登場。生き残った人間を残忍に始末していた。エルヴィスとディグスは、戦いを挑むことを決める。

戦闘はターンベース。敵味方が順番に移動→攻撃を行い、遮蔽物に隠れつつ、銃を撃ち合って互いにダメージを与え合う。

遮蔽物の後ろにいる敵には攻撃の命中率が低下。半身が隠れているなら50%になり、完全に隠れているなら0%になる。これに対応するため、自分たちのターンが始まったら敵を倒せるように移動して、位置関係を変えてから射撃するというのが基本戦術となるようだ。基本は俯瞰視点となっているが、攻撃時はTPSのような臨場感のある視点になり、敵を倒せたときは痛快だ。

戦闘の基本を丁寧なチュートリアルで教わりつつ、すべての敵を倒したところで今回のプレイは終了。ゲームが進めばさらに奥深い戦闘が味わえるであろうことを思うと、もっと遊びたかったというのが正直なところだが、とても丁寧に作られたゲームであることは伝わってきた。

3種類用意されている難易度設定や、迷わず目的地にたどり着けるナビゲートシステムが親切。チュートリアルも平易な言葉で分かりやすくまとまっており、説明が日本語になれば、幅広いプレイヤーが楽しめそうだ。

今回プレイできたバージョンはゲームシステムの最もコアな部分を伝えるためのものという印象だったので、本作が気になっているファンが、より広い範囲を遊べる機会があれば嬉しい。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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Miasma Chronicles公式サイト