「龍が如く8」の開発現場を見学!「“龍スタ”ファンミーティング」レポート――「龍が如く 維新!極」の体験プレイも

発表会・イベント取材
0コメント 米澤崇史

セガは、「龍が如く」シリーズの17周年を記念したイベント「“龍スタ”ファンミーティング」を2022年12月17日にセガ 大崎本社にて実施した。

「龍が如く8」の開発風景にファンも緊張

今回のファンミーティングの目玉となっていたのが、セガ本社内の「龍が如くスタジオ」内を見学できるというツアー。筆者も、参加したファンと共にサウンドスタジオとキャプチャースタジオの2箇所を見学することができた。

キャプチャースタジオでは、実在の俳優が多数出演する「龍が如く」シリーズのフェイスキャプチャーについての説明が行われた。

キャプチャースタジオは30台ものカメラが360度に設置された専用のブースが設けられている部屋だ。ツアー参加者の一人がフェイスキャプチャーを実際に体験したところ、わずか10分前後の時間でほぼ本人そのままな3Dモデルとして出力されるのだから驚き。

ただし、芸能人をキャプチャーする場合、3DキャプチャーしたそのままのデータではTVなどのメディアを通して見る本人のイメージとは異なる場合が多く、本人のイメージに似せるため工程が必要となるそうで、この作業が非常に大変なのだとか。

また、デザイン作業に用いられる最高品質のキャラクター3Dモデルの紹介も行われ、春日や桐生の毛穴やヒゲの生え際にスーツの襟の縫い目、真島の眼帯にあるうっすらとした模様、ソンヒのピアスなど、普通にプレイしている分にはなかなか気づけない部分にまで、徹底的に3Dモデルが作り込まれていることが明かされていた。

一方のサウンドスタジオは、音声収録用のブースが隣接した部屋。筆者たちが訪れたタイミングでは、シリーズの製作総指揮を務める横山昌義氏が「龍が如く8」の音声チェックを行っている最中だった。スタジオ内で映し出された映像や音声は、当然ながらすべて未公開のもの。スタジオツアーのためのダミー作業ではなく、「龍が如く8」の本物の開発工程を目の前で見ることができるというあまりにも貴重すぎる機会に、見学に訪れたファンたちに緊張が走った様子も伝わってきていた。

開発中の映像は、素人目には完成しているとしか思えないクオリティのものだが、地面を蹴る際の効果音、水の飛沫音といった細かな指摘が行われる一幕もあり、「ここまで細かい所にまでこだわるのか」と横山氏のクリエイターとしてのこだわりに改めて驚かされた。

展示から交流会、公開収録まで盛りだくさん

参加者の休憩スペースとなっていたセガ本社の社員食堂では、多数の歴代「龍が如く」シリーズグッズの展示も。現在は入手困難な懐かしいレアグッズも満載で、シリーズの歴史の長さを改めて実感できた。

スタジオツアーの後には、「龍が如くスタジオ」の開発陣とファンが同じテーブルで食事とりながら雑談を交わす交流会も実施。開発側のメンバーには、龍が如くスタジオの代表も務める横山氏も加わるという豪華さで、開発当時の裏話などに耳を傾けながら、ファンの誰もがその贅沢な時間を堪能している様子だった。

なお、この時ファンに振る舞われていた食事が、2023年2月に販売予定の「宅配御膳 釜寅」とのコラボメニューである「厚切り牛タン御膳」。筆者も試食させてもらったのだが、肉厚にも関わらず、柔らかくとろけるように噛み切れる牛タンとたっぷりとタレがよくしみた麦飯の相性は最高で、一緒についてくる薬味とダシ汁をかけて味変も楽しめる。厚切り牛タン御膳自体は、一度WEBで販売されたことがあり、その際には速攻で売り切れたそうなのだが、その人気の高さも納得のクオリティだった。

お櫃には上下の厚みがしっかりとあり、成人男性でも十分お腹いっぱいになれるボリュームがある。

「神室町RADIO STATION」と「龍スタTV」の公開収録も行われており、黒田崇矢さん(桐生一馬役)、宇垣秀成さん(真島吾朗役)が登場。収録前には客席のファンとコミュニケーションをとる一幕もあり、大きな歓声が何度も上がる盛り上がりとなっていた。

最後に、ファンミーティングの開催に合わせて実施された「龍が如く 維新!極」の試遊レポートと、横山昌義氏のコメントを掲載する。

横山昌義氏コメント

――今日のファンミーティングを終えての感想を教えてください。

横山氏:実はファンミーティングはずっと前からやりたいと思っていて、「7」の発売後にやる予定もあったんです。ただ、コロナもあって結局実現はできないまま、この2、3年は必ずどこかでやりたいと言い続けていて。17周年という少し中途半端なタイミングになってしまったかもしれませんが、皆さんの思い出に残ってくれればいいなと思います。

――ファンと交流をされて、刺激を受けた面もありましたか?

横山氏:メディアの皆さんにも見ていただいたので分かると思うのですが、こんなマジの制作現場を見せたことは今までなかったと思うので(笑)、純粋にどういう感想をもったのか後で時間があれば聞いてみたいですね。長年愛されたシリーズだからこそできる裏側の見せ方だったと思うので、喜んでもらえていたらいいなと。

――「龍が如く 維新!極」についてお話できることはありますか?

横山氏:なんとか発売日には出せそうです(笑)。今も開発チームの一部がデバック作業など最後の追い込みをしている最中ですが、すごくクオリティの高いゲームになっているかと思うので、是非ともご期待ください。

――ありがとうございました。

「龍が如く 維新!極」試遊レポート

「龍が如く 維新!極」は、2014年に発売された「龍が如く 維新!」のフルリメイクにあたる。「龍が如く 維新!」は幕末の時代を舞台としたスピンオフ作品で、歴代シリーズに登場した多数のキャラクターが歴史上の人物に当てはめられている。中でも主人公の桐生一馬は、坂本龍馬と斎藤一という立場がまったく異なる2人の人物が混ざった立ち位置で描かれ、先の読めない複雑なドラマはシリーズファンから高い評価を得た。

筆者は発売当時にオリジナル版もプレイしていたが、とくにビジュアル表現は大幅な進化を遂げており、当時とはまったく違った印象を受けた。とくに今回は「龍が如く6」以降で使われているドラゴンエンジンではなく、様々なゲームで開発に用いられているUnreal Engine4で開発されているため、近年の龍が如くスタジオのタイトルである「龍が如く7」や「JUDGE EYES」シリーズともグラフィックの雰囲気が異なっている。そのため、リメイクでありながら非常に新鮮な感覚でプレイできた。

また、本作の大きな特徴とも言えるのが、4種類の型を切り替えながらのアクションバトルだ。オリジナル版と同様に、本作でも「格闘」、「一刀」、「短銃」、「乱舞」という4つの型が用意されている。

4つの型は、素手、刀、拳銃、刀と拳銃の二刀流とそれぞれに使用する武器が異なり、攻撃の発生が早く、フィールドのオブジェクトを拾って武器として使える「格闘の型」、リーチが長く、ガードやガード崩しも可能なバランスのとれた「一刀の型」、遠距離から攻撃ができ、様々な効果をもつ特殊弾も使用できる「短銃の型」、ガードが行えない弱点はあるものの、素早く広範囲のモーションで多数の敵を相手にする際に活躍する「乱舞の型」といったように、それぞれの強みをもっている。この4つの型を、状況に応じて臨機応変に切り替えて戦えるのが、本作のバトルの最大の魅力だ。

さらに本作からの新要素として、オリジナル版ではバトルダンジョン内でのみ使用できた、バトル中にバフや専用の攻撃技が発生するなどの様々な効果をもつ新撰組の隊士カードを、普段のフィールドやストーリー内のバトルでも使用できるようになった。隊士カードはそれぞれの型に最大で4つまでセットでき、ゲージが最大になると発動できる。

発動に必要なゲージは、敵を倒したり、攻撃を回避する度に溜まっていく。バトル終了後にリザルト評価も行われるようになり、うまいプレイをすればするほどメリットを得られる作りなので、町中の雑魚との戦いもついかっこいい戦い方で勝利したくなる。

評価はバトルの最中にも表示される。
良いプレイをする度に評価がグイグイ上がっていくのが表示されるのも気持ちいい。

メインストーリーは基本的にオリジナル版から変化はないそうだが、新しいサブイベントも複数追加されているとのこと。今回はその1つである英国から来日した外国人の老人との交流を描くサブイベント「酒気を帯びた異人」をプレイでき、イベントを進めると「手記」と呼ばれるアイテムを入手できた。入手した手記の内容はメニュー画面から確認できるようになっており、江戸~幕末に至るまでの大まかな流れが分かる、日本の歴史が記載されていた。手記は他にも多数存在しているようなので、様々な手記集めも新たなやりこみ要素として楽しめそうだ。

他シリーズ作品と同様に、ユニークなサブイベントも多数存在。幕末の時代ならではのイベントも豊富だ。

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