スクウェア・エニックスは、2023年3月3日にPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch/PC用ソフト「パワーウォッシュ シミュレーター」で無料DLC第2弾「ミッドガル特別依頼」を配信する。ここでは一足早くプレイした模様をお届けしよう。

目次
  1. 汚れを落としてキレイにする、それだけなのにハマる
  2. 神羅カンパニーやティファからの依頼で、いざ洗浄!

「パワーウォッシュ シミュレーター」は、高圧洗浄機を使ってこびりついた汚れを洗い流す癒し系シミュレーターゲーム。バンや消防車、バイク、ヘリコプターといった乗り物や、一軒家、公園、コテージ、メリーゴーランドなど多彩なシチュエーションでひたすら汚れを洗い流していく――ただそれだけの、非常に単純明快なゲームだ。

フレンドと一緒に遊ぶマルチプレイを除けば、ステージ内に登場するのはキレイにすべき対象のみ。画面には手やノズルの先端が見える程度で、聞こえるのも噴き出す水音や鳥の鳴き声くらいと、とことん汚れと向き合うだけの環境が整えられている。

汚れを落としてキレイにする、それだけなのにハマる

まずは「キャリアモード」に登場するステージへ挑戦だ。洗浄を進めるごとに報酬が支払われ、徐々に評価が高まるにつれてより高性能なパーツも購入できるようになる。一度クリアしたステージは「フリープレイ」で心行くまで遊ぶことができ、タイムアタックや特殊なステージも用意されている。

各ステージに登場する洗浄対象は「一体、何をどうすればこんなことになるまで汚れるんだ?!」と思うくらい一部の隙もなく徹底的に汚れているので、シューティングゲームの要領で放水を汚れに当てて洗浄していく。高い建物などは普通に放水しても届かないためジャンプや脚立などで対処し、低い場所や段差はしゃがみ、放水の勢いが変化するノズルを切り替えたり時には洗剤に頼りながら汚れを落としていこう。各パーツを完全に洗浄すると軽快な音が鳴るので、この音を聞き逃さないように進めていくといい。

汚れは視認以外にオレンジ色で強調させることも可能で、パーツごとに表示される進捗状況は画面左上のゲージやタブレットで確認できる。この洗浄済ゲージを100%にすればステージクリアで、新たなステージが順次解放されていく。ちなみに筆者はPS/Switch版の発売日からこまめに遊んでいるが、すでに30時間以上プレイしているのにまだすべてのステージを掃除しきれていないくらい、なかなかのボリュームだ。

ただただ適当に汚れを落としていてもいずれクリアはできるが、本作にのめり込むと求められていないのに“勝つための戦略”を突き詰めだしてしまうプレイヤーも多いことだろう。稼いだお金はコスチュームやカラフルなアタッチメントに目もくれずひたすら強化に注ぎ込み、取りこぼすと後から探しにくい個所はあらかじめ念入りに潰し、ノズルの勢いや距離を適切に見極め、丁寧にじっくりと確実に汚れを落としていく。見落としもなく思い通りにステージを洗浄できれば、思わずガッツポーズをしたくなるほどの高揚感を味わえるはず。

とはいえ個人的には「汚れを落として気分をスッキリさせたい!」「ほどよく達成感を味わいたい!」というようなタイプより、例えばスローライフや箱庭系のゲームで敷地を整えたり、開墾したりするのにゲーム本番よりもハマってしまうような、変なところで凝り性なプレイヤーにこそ向いていると思う。操作だけでいうなら単純で人を選ばないが、淡々と汚れを落とす以上でも以下でもないので万人向けとは言いにくい。しかし1度ハマってしまうとあと1パーツだけ完了したら、あと1ステージだけクリアしたら……と何時間でも遊んでしまうくらい中毒性の高いタイトルだ。

神羅カンパニーやティファからの依頼で、いざ洗浄!

本作は口コミで評判が広がり、紹介などで次の依頼が入ってくる仕組み。ステージのスタート画面には、依頼人がどのような理由で対象が汚れてしまい、助けを求めているかといった理由がメールのように書かれている。洗浄が進むごとに依頼人から独り言のようなチャットがひっそりと飛び込んでくるので、ほどよい賑やかしとして楽しめる。

そんなこともあり「ファイナルファンタジーVII(以下、FF7)」とのコラボDLCが発表された際は「一体どこの誰から、どんなふうに依頼が入るんだ?!」と気になったのだが、今回プレイできた「ハーディ=デイトナ&神羅sA-37式自動3輪」はリーブ、「ガードスコーピオン」はハイデッカー、「セブンスヘブン」はティファからと「FF7」でお馴染みのキャラクターからの依頼でテンションが大きくアップ。とくに「FF7 リメイク」をプレイしていればより鮮明なビジュアルが思い浮かび、より一層「ああ、あれか!」とワクワクも高まるだろう。

チャットの内容はあくまでフレーバー程度だが、神羅カンパニー側でもなくアバランチの仲間でもない、ただの働く一般市民(?)として彼らと接するのは非常に新鮮。神羅カンパニーの存在やガードスコーピオンの構造、マテリアや魔晄エネルギーなど「FF7」をプレイしていれば概ね把握している要素を客観的に説明されるなんてシチュエーションは、コラボならではかもしれない。

すでに本作を遊んでいるプレイヤー向けに手ごたえを紹介していくと、まず「ハーディ=デイトナ&神羅sA-37式自動3輪」はほぼバンと同じような入門編だ。とくに難しいこともないので、コラボをきっかけに触れるプレイヤーでも入り口として楽しめるだろう。余談だが、正直なところ依頼主は神羅カンパニーの課長あたりかなと予想していたので、リーブ直々の頼みとは恐れ入った。

一方「ガードスコーピオン」は戦っている時にはまず見えない裏側や下側などが見えるので観察は楽しいものの、洗浄の難易度が各段に跳ね上がる。汚れ自体はそこまでしつこくなかったが、とにかくパーツが細かく入り組んだ構造のうえ、高低差もかなりあるので仕上げていくのが難しい。おまけにアームを上下で動かせたり、動いているパーツがあったりとギミックまで山盛りだ。ひとまずざっと全体的な汚れを落として下側から上側へと対処していったが、とても効率的にできたとはいえない。腕に覚えのあるプレイヤーには挑みがいのあるステージだ。

「セブンスヘブン」は入り口側の空間が広く、天井もほどよい距離でとても洗浄しやすい。これならすぐ終わるかと思ったが、奥のキッチンやカウンターがなかなかに入り組んでいてやや手こずった。何故かバレットやクラウドの武器もまとめて洗浄できるのは笑ってしまい、ステージをクリアした後に送られてきたクラウドからのメッセージにも思わずニヤリとさせられてしまった。

このほか、ララ・クロフトの邸宅などのステージを楽しめる無料DLC第1弾「トゥームレイダー特別依頼」も配信されている。今回の「FF7」コラボと合わせて、ぜひプレイしてみてほしい。

パワーウォッシュ シミュレーター

スクウェア・エニックス

PS5ダウンロード

  • 発売日:2023年1月31日
  • 全年齢対象

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  • 発売日:2023年1月31日
  • 全年齢対象

パワーウォッシュ シミュレーター

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  • 発売日:2022年7月15日
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  • 発売日:2023年1月31日
  • 全年齢対象

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  • 発売日:2022年7月15日
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