2023年5月25日に発売される「TT アイル オブ マン ライド オン ザ エッジ3」を直感赴くままに10時間プレイしてみましたので、その状況をゆるく正直に正確に、そして、なんとなくモヤっと伝えていきます。
ゲームコレクターは、これまでの人生で沢山のバイクを体験してきました。
子供の頃、最初に購入した「エキサイトバイク」(1984 FC)でモトクロスレースに挑戦し、「可変走攻ガンバイク」(1998 PS)でロボット形態になって闘い、「トップギア・ハイパーバイク」(2000 N64)でオンロードとオフロードのバイクレースを繰り広げました。
「ジッピーレース」(1985 FC)ではニューヨークを目指してアメリカ大陸を横断し、「マッハライダー」(1985 FC)では新天地を目指して荒野を駆け抜け、「アーバントライアル プレイグラウンド」(2018 Switch)では太陽の光を浴びて誰にもマネできない神技をキメまくり、「スティールラッツ」(2018 PS4)では退廃した街で謎のロボット軍団に戦いを挑みました。
ゲームコレクターは「バイク大好き!走り屋魂」(1994 SFC)を買うくらいにバイクが大好きなので……いや、あまり書きすぎると本当のバイク好きに怒られてしまうのでこの辺でやめておきますが、ともかくゲームコレクターは様々なバイクに関わるゲームに挑んできました。
実際のところ、バイクに乗った経験はといえば、アーケード版の「ハングオン」(1985 AC)の筐体にまたがったのが最初で、それ以外には「トップライダー」(1988 FC)のエアバイクくらいしかないことを正直に告白しておきます。過去のTGSの取材でいろいろなバイクにまたがっているのはきっと気のせいです。
それでも、リアルな体験ができるバイクゲームが増えた昨今、プレイステーション4では、「RIDE」(2015 PS4)、「MotoGP 15」(2015 PS4)、「MONSTER ENERGY SUPERCROSS THE OFFICIAL VIDEOGAME」(2018 PS4)といったタイトルに挑戦。しかし、リアルになればなるほど、ちょっとした操作でコケてしまい、車のレースゲームと比べると不甲斐ない成績にしかならず、枕を涙で濡らす日々が続いていました。
唯一、コケずに完走できたのは、岐阜県内を走り回った「風雨来記4」(2021 PS4/Switch)ぐらいですがそれはそれ。
そんな折に、Gamer編集部から「TT アイル オブ マン ライド オン ザ エッジ3」のコードが届いたため、1作目にあたる「TT Isle of Man(マン島TTレース):Ride on the Edge」(2018 PS4)が未プレイながらも、早速マン島TTレースに挑ませていただきました。ちなみに、マン島TTレースは「マンクスTT スーパーバイク」(1997 SS)以来26年ぶりの挑戦になります。
危険を警戒するもコケ抜けて1時間経過
前置きでPS4の話をしつつも、今回はPS5版でのプレイになります。ゲームを起動すると、デモでレースが展開されるのですが、これは実写でしょうね。
ともかく、タイトル画面に辿り着くと、マン島を俯瞰してみることができました。手前側はレース関係の建物やレースに関わる車が多数みられます。右奥には住宅地と思われる街並みが見られ、左奥には海がありました。マン島は、イングランドとアイスランドの間に浮かぶ、独特な文化を持つ孤島なので、観光気分を味わいながらレースを楽しめることでしょう。
ゲームを始めると最初にアカウントの作成。メールアドレス、生年月日、ユーザー名を入力し、利用規約に同意しなくてはなりません。
メールアドレスを認証し、エンドユーザー許諾契約、ガンマ補正を設定し、ゲーム設定では「物理シミュレーションレベル」を当たり前のように「初級」に変更すると、いよいよ本編に入ることになります。
「ファーストシーズン」の始まりです。「SUPERSPORT 2022シーズン」と「SUPERBIKE 2022シーズン」が並行して行われるようです。「SUPERSPORT 2022」は600ccから750ccまでの中排気量車、「SUPERBIKE 2022」は1000cc以上のスポーツバイクでレースに挑むことになります。
とはいえ、いきなり2つのレースを行ってしまうと頭がパンクしてしまうので、一先ず「SUPERSPORTS 2022」に挑むことにすると、ライダーの選択になります。2022年の38のオフィシャルチームやライダーなどが再現されているということで、実在するライダーが選べるのですが、正直、ライダーの名前も顔も知らず、バイクのスペックについてもよくわからないため、パフォーマンスポイントが高いバイクを使っている「Peter Hickman」に決めました。
画面が切り替わると唐突に、バイクにまたがって道路の真ん中にいました。
画面右上に操作方法が順番に表示されるため、R2ボタンで加速、Lスティックを左右で各方向に曲がり、L2ボタンでフロントブレーキ、○ボタンでリアブレーキが掛かるのか、とチュートリアルをこなしていきます。
しかし、調子に乗っていると豪快にコケてしまいました。コケた瞬間にカメラが切り替わり、痛々しさが伝わってきます。
ちなみに、運転中のカメラに関しては、バイクの背面からのカメラが2種類。
ライダーの見えない主観カメラは、ヘルメットの中からの視点、ヘルメットの無い視点、ハンドルがしっかり見える視点、バイクが見えない視点の4種類あるのですが、バイクの運転経験がないとハンドルを傾けた際の挙動が分かりにくいので、背面からのカメラの方がプレイしやすい印象でした。
画面左下のマップを確認しつつ、道なりにひたすら走ったりコケたり、コケたりコケたりしていると、道路にサークルが描かれているところに辿り着きました。
サークルの中に止まってみると、「タスク・チャレンジ」に挑戦することができました。
スターティンググリッドを確認すると、9番目のところに「Peter Hickman」がいました。
10台揃ってのスタート。
思いっきりアクセルを吹かすとごぼう抜きをするも
慎重に運転していると次々と抜かれ
一度コケると完全においていかれてしまい
これでもかとコケまくった結果、ビリになってしまいました。
タスク1の「他の選手との接触を4回以下に抑える」は、ダントツビリになったゆえに他の選手と絡む機会がほとんどなく、必然的にタスクを達成。タスク2の「175km/hを上回る速度で3秒間走る」は、ひたすらにアクセルベタ踏みゆえに、当たり前のようにタスクを達成。しかし、タスク3の「後続車との差を00:03.000以上にして1位でレースを終える」は、ビリゆえに、どうにもこうにもタスクを達成することができませんでした。
タイムを見ると、9位と2分近く差がついてしまっているため、幸先がかなり不安です。
レースを終えると例えタスクに失敗があってもポイントが入りました。ポイントが十分に溜まれば経験レベルが上がるようなので、下手でも繰り返しレースに挑戦すれば、少なくともゲーム内のキャラクターだけは成長できるようです。
マップ画面を見てみると、マン島全体を確認できるようになっていました。今作はマン島レースを楽しむゲームとはいえ、基本的にはマン島内を自由に走り回れるオープンワールドタイプのレースゲーム。マン島内の道路を走り回った際に通過した道路の周辺に何かがあれば、その都度マークが追加されていくようになっています。
ひたすら走り回っていると、紫のサークルを発見。マップではスパナマークで表現されるココは、車検場になっていて、バイクのセッティングができるようになっていました。
レースで稼いだポイントを投入することで、バイクの各部をアップグレードしていくことができるようです。
青のサークルに辿り着くとディスカバリー・チャレンジになっていて、マン島の歴史や物語を読むことができるようになっていました。
マップ内では虫眼鏡アイコンで表現される青のサークルを見つけるたびにジャーナルで読める歴史や物語がアンロックされていくので、マン島を走りながらマン島のことを勉強することができます。
再び紫のカーソルを発見したため、止まってみると、今度はマップではルーペのアイコンで表されるカスタムイベントになっていました。
ここでは、マン島内で行われるレースのオフィシャルなコースを確認できるので、一通り確認していると1時間になっていました。
マン島内をくまなくコケ抜けて5時間経過
マン島内を走り回っていると、今度は分岐の看板のようなアイコンを発見。
ここはファストトラベルポイントなので、一度発見しておけば、マップからいつでもこのポイントに戻ることができるようになります。
さらに探索を続けると今度はヘルメットとカミナリがデザインされたマークのフェイスオフ・チャレンジ。1人のライバル選手と勝負することができます。
スターティンググリッドでタスクリストを確認すると、「対戦相手に勝つ」という分かりやすいタスクでした。
しかし、未熟なライダーにとって、どんな分かりやすいタスクだろうと、コケてしまうわけで……。
復帰したら、ライバルもこけているというお茶目な面が見えるも
さらに上回るお茶目なコケ方をしてしまい
無駄にピットストップに入ってしまい
最終的には圧倒的な差を付けられてしまうのでした。今の実力では、安易にフェイスオフ・チャレンジには挑戦できません。
続いて、カミナリマークみたいなアイコンのタイムアタック・チャレンジに挑戦。
ライバルがいないから余裕かと思えば、タスクリストの目標タイムは21分10秒と、かなりの時間を要するチャレンジでした。
これは楽勝かと思えば、当然ながらコケる人には厳しいわけで……。
気が付けば30分以上走っていました。
これまで「SUPERSPORT 2022シーズン」を「Peter Hickman」でプレイしていたのですが、ここで「SUPERBIKE 2022シーズン」のライダーも選んでみました。
「SUPERBIKE 2022シーズン」は「Conor Cummins」に頑張って(コケて)貰います。
その後は、ファストトラベルポイントを駆使しつつ、ひたすらマン島の道路を走り回り、全ての道路を制覇してマップをアイコンで埋め尽くすと5時間が経過していました。
スーパーバイクでコケ抜けて7時間経過
マン島のオープンワールドの道路を一通り制覇できたため、シーズンに挑むことにしました。ここからはしばらく「Conor Commins」選手で「SUPERBIKE 2022シーズン」に挑戦。
オープンワールドマップなので、ファストトラベルとバイクの運転でレース会場まで向かわないといけないかといえばそうではなく、全体マップからオレンジ色のアイコンを選ぶことでシーズンのイベントに参加できるようになっていました。
ということで、「SUPERBIKE 2022」の「非公式予選イベント」に挑戦。
コースに入ると自動運転から始まり、自然にプレイヤー自身の操作に切り替わります。
左下のマップと持ち時間を気にしつつも、左上の実際のタイムも気にしていると、思いっきりコケてしまいました。一向にうまくいきません。
持ち時間の60分はフルに使ってもいいのですが、早々にセッションをスキップしてしまうこともできます。スキップした場合は、プレイヤーのタイムはそこまでのベストタイムが参考にされて、他のライダーのタイムはフルで走った際のタイムになるため、順位が変動することがあります。まぁ、圧倒的にビリなので、これ以上落ちることはないのですが。
続いて「非公式レースイベント」に挑戦。
予選で10位だったため、一番後ろからのスタートです。
予選とは異なり、左下のマップの横には時間ではなく距離が表示されています。
とはいえ、時間だろうと距離だろうと関係なく、コケるときにはコケるわけで……。
結果、ダントツのビリになってしまいました。
今のところ頑張ってもビリにしかなれないのですが、ビリであっても経験レベルが上がり、アップグレードポイントを獲得することができます。
その後は、ひたすらにレースをこなしてアップグレードポイントを稼ぎ、稼いだアップグレードポイントでパーツを入手して、バイクをアップグレードしていると7時間が経過していました。
スーパースポーツでコケ抜けて10時間経過
「SUPERBIKE」はまだまだ早いという判断から、ここからは「SUPERSPORT 2022シーズン」に挑戦していきます。いつの間にか「SUPERSPORT」のイベントをちょっとだけ進めていたようですが、ここからは意識的に「SUPERSPORT」に挑戦することになります。
「SUPERBIKE」にしても「SUPERSPORT」にしても、非公式イベントの流れは一緒で、限られた時間の中でコースを何度も走ってベストを目指し、本選では予選の順位のポジションからレースを始めることになります。
とはいえ、一度でもコケると駄目なレースで、何十回もコケまくっている現状では勝てるわけがないので、「一般設定」から「AIスキル(シーズン)」を変更することにしました。初期値は「40%」です。
「AIスキル(シーズン)」を0まで下げてやろうと思っていじってみると、実際には「30%」までしか下げることができませんでした。これではまだまだ今の実力では勝てないかもしれません。
ちなみに、「AIスキル(シーズン)」は「100%」まで上げることができます。
ここから先はひたすらどこまでレースを進められるかという、極めてゲーム的な進め方に徹し、非公式イベントの予選をスキップしまくり、本選レースでゴールして負けまくり、経験レベルを上げ、アップグレードポイントでバイクをアップグレードしまくった結果、プレイヤー自身の運転技術以外は順調に成長したところで10時間が経過しました。
そして、まとまらないまとめ
今回は1時間ごとにゲームを終了して再起動をするような方法でプレイしていたのですが、オートセーブのポイントがよくわからず、ゲームを再開するたびに若干ながらプレイが巻き戻った感覚がありました。「SUPERSPORT」と「SUPERBIKE」を切り替えたり、レースを区切りとするなど、確実にオートセーブが発生するポイントを自分で見つけておくことが大事なのではないかと思いました。
バイクのレースゲームが下手過ぎて、駆け抜けるつもりがコケ抜けてしまい、なかなかうまく運転できない事ばかりが強調される記事で申し訳ないのですが、それでも走り回っているだけで楽しいゲームであることは間違いありません。マン島の道路をひたすら走り回れるオープンワールドゲームゆえに、今回のプレイ方法も楽しみ方の一つとして十分にアリだと思います。
今回のプレイではオープンワールドマップ内を全部回って、マップ上にアイコンを埋め尽くした気になっていたのですが、「SUPERSPORT」のバイクで走り回っていた関係で、実際には「SUPERBIKE」のイベントを拾いきっていなかったことに、プレイ後にトロフィーを見て気付いてしまいました。マン島をくまなく回って、各種チャレンジ系のイベントを見つけながら、景色を楽しむような余裕があると、さらにゲームを楽しめることでしょう。
フォトモードもあるため、気に行った場面があれば、記念撮影をすることもできます。
ちなみに、オープンワールドタイプのゲームではあっても、コースアウトするとすぐに元の場所に戻されてしまうため、道路から外れた場所を探索できないのはちょっともったいないと感じました。
レース中にはコース上にラインが表示されて、問題のないスピードで走っていればラインが緑になっていて、コーナー直前にブレーキを掛けないと危険な場面ではラインが赤になるため、レースゲームに慣れていれば、適度にこなすことができるようになっています。但し、車のゲームの場合は、車体を壁に擦って多少ボロくなっても、そのまま走り抜けることができるのに対して、バイクのゲームでは簡単にコケてしまうため、より慎重な運転が必要になっているだけです。
ちなみにコケまくっていると、不謹慎ながらもクラッシュシーンのバリエーションを楽しむことができました。
マン島TTレースは世界で最も危険な競技と言われていることもあり、狭い道路を猛スピードで走り回って、壁に激突するようなことがあれば、リアルなレースではそれだけでレースをリタイアするどころか、選手生命の危機、あるいは生命自体が危険な事態に陥ることになります。しかし、ゲームであれば、下手でも下手なりに、それこそ今回のプレイでは1回も誰にも勝てなくてもマン島内で楽しい時を過ごすことができました。これから訪れる梅雨や暑い夏にお部屋で気軽に旅行気分を味わいたい人はぜひ、マン島へのバイク旅行をご検討ください。
プロフィール
酒缶(さけかん)/ゲームコレクター
15000種類以上のゲームソフトを所有するゲームコレクターをしつつ、フリーの立場でゲームの開発やライターなど、いろいろやりながらゲーム業界内にこっそり生息中。「東京エンカウント弐」にゲームアドバイザーとして協力。関わったゲームソフトは3DSダウンロードソフトウェア「ダンジョンRPG ピクダン2」「謎解きメイズからの脱出」など多数。価格コムでは、ゲームソフトのプロフェッショナルレビュアーを担当している。
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