NCSOFTが本日8月23日より正式サービスを開始したiOS/Android/PC向けソウルアクションRPG「ブレイドアンドソウル2」。本記事では、本作のプレイレポートをお届けする。
「ブレイドアンドソウル2」は、PC向けオンラインゲーム「ブレイドアンドソウル」の正統後継作であるアクションMMORPG。NCSOFT独自のクロスプラットフォーム「PURPLE」を利用することで、スマートフォンはもちろんPCでも遊ぶことが可能となっている。
筆者自身、MMORPGのプレイが久しぶりだったため、当時の記憶を噛みしめるように本作をプレイ。本記事では、MMO初心者にも届くよう、ゲームの序盤を中心に特徴などを紹介していく。
なお、今回のプレイはPURPLEを利用したテストプレイ用ビルドのため、ローンチスペックとは異なる仕様となる場合があるのは注意していただきたい。また本記事と合わせて、ゲームの魅力などを紹介した先行プレイ会の記事も確認してほしい。
ゲームをプレイすると、まず始まるのがキャラクター作成。ジン族、ゴン族、リン族といった3種類の種族から1つを選ぶことになる。種族ごとに特性があるものの、実際ゲームでは差はないとのこと。なので、自分の好みのものを選ぶことができる。
ゲーム開始後に変更したくなった場合はゲーム内アイテムの「外見変更券」を使用することで種族・外見ともにカスタマイズすることが可能だ。
今回は、プレイ前から気になっていたリン族を選択することに。というのもリン族は、他のジン族とゴン族に比べ、耳やしっぽといった要素までいじることができるので、他2つの種族よりも少しキャラ作成の楽しさの幅が広がるためだ。
いざキャラ作成画面に進むといじれる要素の多さにびっくり。どの顔のパーツに至っても非常に細かく細部まで変更できる。ここまで細かく調節できると、他のプレイヤーと同じ顔になってしまうということは早々起きないだろう。
あまり細かすぎる作成クリは苦手という人でも、いくつかのプリセットは用意されているので、それをベースにチャレンジしてみるのもいいかもしれない。
キャラ作成が終わると、いよいよゲームスタート。映し出された美麗なムービーにワクワクしつつ、まずはチュートリアルで基本操作などを学ぶことに。戦闘は自動で行うこともできるが、該当のキーや箇所をクリックしてアクションを起こすこともできた。
ちなみに戦闘だけではなく、移動に関してもある程度自動化することが可能。現在進行中のクエストが画面右上に表示されるので、それをクリックすれば該当のエリアまでオートで移動していき、進行させていくことができる。
キャラクターが使用する武器に関しては、剣、小手、斧、気功牌、弓、小太刀、法鐘、邪術刀の8種があり、チュートリアルを進めていくうちに一つを選ぶことになる。
剣は攻撃と防御のバランスが取れた近距離アタッカー、気功牌は距離を置いて爆発的な攻撃を浴びせる遠距離広域アタッカー、法鐘は味方の回復と攻撃能力を併せ持つヒーラー、といったように、武器ごとに得意な立ち回りがある。
それぞれのモーションや特徴などを知ったうえで、慎重に選びたいという人もいるかもしれないが、本作では新たな武器さえ入手すればいつでも付け替え可能で、自由にプレイスタイルを変更することができる。1つの武器を極めるも良し、その時の気分で自分の好きな武器へ気軽に変更する遊び方も可能だ。
なお、筆者は今回のプレイ時には弓を選択。機動力の高さや中遠距離から攻撃をしていくスタイルが好みで、武器を選択できる作品では弓を多く選んできた。最初は、他のプレイヤーがいない分、1人での立ち回りは苦しいのでは? と思ったが、機動力を生かしたヒット&アウェイを繰り返し、大きくつまずくことなくプレイし続けることができた。
フィールドでモンスター狩りを行う時は、効率的なプレイのために自動戦闘が便利だが、ボスのような強敵を相手にする時にはあまり自動戦闘はオススメできない。というのも、自動戦闘は通常攻撃とセットした武功(スキル)を使い続けるため、ボスモンスターの強力な攻撃を回避するのが難しいからだ。自分は自動戦闘のまま強敵と戦ってしまい、気が付いたら全然HPを削れず、一方的にやられていたという場面があった。
そういったボス相手に活用していきたいのが、ソウルパリィ、後方移動、脱出武功といった“アクション武功”だ。ソウルパリィは名前から連想できるかもしれないが、敵の攻撃にあわせて発動できる受け流し技のようなもの。後方移動は敵の範囲攻撃などに対応し、素早く後方に回避できるもの、脱出武功は自分の気絶攻撃を解除できるアクションとなっている。
どれも慣れるまでには時間がかかりそうだが、ボス相手には有効なアクションとなるので、積極的に使用していきたい。なお、自動戦闘を選択していても、任意のキーや箇所をクリックすることで回避などのアクションは発生するので、攻撃は自動にしつつ、移動や回避のみ自分で行うといったプレイングも可能だ。
アクション武功が重要になってくるコンテンツのひとつとして、ソロでボスに挑戦することができる「試練ダンジョン」がある。
「試練ダンジョン」に登場するボスは、ソウルパリィが可能な攻撃や、大ダメージを与えてくる範囲攻撃、こちら側を気絶状態にさせてくる攻撃など、アクション武功で対応する必要がある攻撃を多く繰り出してくる。本作の醍醐味であるアクションの楽しみを味わうなら、ぜひ挑戦してもらいたいコンテンツだ。
また、各階のモンスターとボスを撃破しながらより上の階層を目指していくソロ用コンテンツ「無援の塔」も用意されており、こちらでもボスとの戦いでアクション武功の使いどころが重要になってきそうだ。
なお、「試練ダンジョン」「無援の塔」ともに、クリアするとさまざまな報酬が手に入るため、キャラクターの育成のためにも挑戦してみるといいだろう。
本作はオープンワールドのMMORPGということもあり、マップ自体も非常に広大なものとなっている。あまりに広すぎると移動するのが退屈になってしまうが、本作では“縮地”と呼ばれるファストトラベルがあるのはもちろん、移動に関するアクション“軽功”が用意されている。
使い続けるとだんだんとスピードが増す“疾走”、地上を滑って移動できる“滑塁”、水上を走れる“水上走飛”など、これに以外にも全9種の軽功が存在しており、移動に楽しみをもたらしてくれる。
また広大なフィールドに用意された風光明媚な景色もポイント。クエストなどを進めるだけでなく、時には自分の手で操作し、軽功を駆使して、マップ内を見て回るのも本作の楽しみ方の一つとしてお勧めしたい。
今回のプレイを通して、この広大なフィールドにあふれかえるモンスターたちを、他のプレイヤーとともに軽快なアクションで倒していくのを想像するだけでワクワクしてしまった。またこの作品をPCではもちろん、スマホでお手軽に遊べるというのも本作のポイントだ。
さらに、体験できなかったものの、MMORPGならではの要素も盛りだくさん。ギルドのような“門派”に加入したり、他のプレイヤーとともに“パーティダンジョン”に挑むこともできる。また、PC版「ブレイドアンドソウル」シリーズを思い出させる要素が多く存在するため、シリーズファンはもちろん、MMORPGに興味があるという人は、この機会にプレイし始めてみてはいかがだろうか。