千葉・幕張メッセにて9月21日~24日にかけて開催の「東京ゲームショウ2023」。「KAMITSUBAKI STUDIO」ブースにて出展されているVRロボットバトル「QuantanoID(クオンタノイド)」の試遊レポートをお届けする。
「QuantanoID(クオンタノイド)」は自身でカスタマイズした同名のロボットに搭乗して戦うVRロボットバトルゲームだ。開発を手掛けるのはGugenka、対応機種はMeta Questで2024年発売予定となっている。
タイトルとなっているQuantanoIDとは、主人公が搭乗することになるロボットの名称でサイズは10メートル強。かなりカッコいいデザインになっており、これだけでロボットアニメやロボットゲーム好きにはたまらないだろう。
ゲームは一人称視点で展開されるシューティングタイプのVRゲームで、出撃時のカウントなどが極太の明朝体で表示されているなどのロボットアニメ的な演出が目を引いた。この手のロボットアニメのファンなら、この時点でかなり心躍るのではないだろうか。
操作は非常にシンプルで、左スティックで移動し、右スティックで旋回。射撃は右コントローラーのトリガーボタンで行ない、あとはジャンプとダッシュだけ。複雑な要素はまったくなく、非常に覚えやすいので誰でも迷わずプレイできるはずだ。
プレイ開始時にまず目を引くのが、近未来を思わせるスタイリッシュなサイバー空間的ステージだ。こうした世界が本作の舞台となっているのか、今回のステージ限定のものなのかは不明だが、VRゲームだけにかなりバーチャル感があり、画面がシンプルなことでむしろ没入感を感じられた。すべてがリアルに作り込まれた世界よりも、こうした世界のほうがVRにはむしろマッチしているのかもしれない。
プレイヤーは自機を操作し、ジャンプで障害物を飛び越えたりしながら出現する敵を撃破していく。移動はホバー走行でスピード感はかなりもの。ダッシュを駆使しながら移動していくことで、ロボットアニメ的な高速移動による爽快感を体験できる。装備している武器はマシンガンだが、機体をカスタマイズできるとのことなので、製品版では進め方次第で別の武器も使用できるようになるのだろう。
敵の攻撃でダメージを受けると画面上部に表示されているシールド値が減少。恐らく、これがゼロになると自機が撃破されることになると思われる。ただ、今回体験したステージはチュートリアル的なもので敵の攻撃はあまり激しくはなく、よほどヘンなプレイをしない限り自機が破壊されることはないはず。ゲームオーバーの心配はほぼゼロなので、その点は安心してほしい。
ゲームのほうはタイムがフルになると自動的に終了。エンディングロールとプレイの評価、スコアが表示される。筆者のスコアは1000点台だったが、上手い人なら3000点や4000点を記録することも可能になっているようなので、ぜひハイスコアに挑戦してみるといい。
いたってシンプルな内容だったが、あくまでチュートリアル的なものだっただけに、もっと長い時間プレイしてみたいと思わされた。敵ロボットとの1対1などのバトルもあれば、さらに面白いのではないだろうか。また、ロボットのデザインがいいだけに、3人称視点でのダイジェストが見られるモードなどがあれば、とも思わされた。
最後にX(旧Twitter)などで公開されている、今回のTGS特別バージョンのプレイ動画も併せて掲載しておく。VRのプレイ経験がある人なら、ある程度プレイフィールを感じることができるだろう。ちなみに、バックに流れているのは本作の主題歌で、歌っているのはバーチャルシンガーのヰ世界情緒さんだ。
クオンタノイドのプレイ動画公開です♪
— QuantanoID (@QuantanoID) September 22, 2023
TGS特別バージョンでチュートリアル的なタイムアタックを体験できますよ
製品版はPvPやアバター、ロボットのカスタマイズが可能に!#TGS2023 ホール1 01-S02#QuantanoID pic.twitter.com/v7XCzfqddB
今回の試遊版だけではまだまだ全貌が見えないが、VRのロボットゲームとしてはポテンシャルを感じられた。製品版ではPvPなども楽しめるそうなので、期待して今後の展開を待ちたい。