2023年9月23日に開催された、Rocket Panda Gamesによる「Phantom Breaker: Battle Grounds Ultimate」発表会のレポートをお届けしよう。
「Rocket Panda Games社 新タイトル発表会」として、発表タイトルを伏せて開催された今回のイベント。会場が両国から出る屋形船であるという物珍しさに惹かれ、取材を引き受けてみた。
Rocket Panda Gamesが手掛けた過去作には、2022年3月に発売された「ファントムブレイカー:オムニア」がある。
「ファントムブレイカー:オムニア」は、5pb.(現MAGES.)から2011年に発売されたXbox 360向け格闘ゲーム「ファントムブレイカー」より始まったシリーズの最新作。発売から約3ヵ月後の2022年6月、Rocket Panda Gamesは「ファントムブレイカー」シリーズの知的財産をMAGES.から取得している。
今回の一風変わった発表会は、Rocket Panda Gamesが「ファントムブレイカー」を自社IPとしてから初めて開発する新作である「Phantom Breaker: Battle Grounds Ultimate」の発表を、盛大に行おうという意図があったようだ。
「ファントムブレイカー」新時代の幕開け-「ファントムブレイカー」IPの取得について
https://rocketpandagames.com/ja/news/re-ignition/
屋形船の中は「Phantom Breaker: Battle Grounds Ultimate」のアートがいたるところに飾られており、この空間の中で参加者には豪華な食事が振る舞われた。
会場に設置されたスクリーンでティザートレーラーを鑑賞したのち、Rocket Panda Games 代表取締役であるM.パンダ氏から、本作の詳細な紹介が行われた。これによると、本作は2013年に発売された「ファントムブレイカー:バトルグラウンド」の単なるアップグレード版ではないという。
開発は最新のゲームエンジンである“Unreal Engine 5”でソースコードからゼロベースで行われており、Unreal Engine 5の特性を活かして、PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、Steam、Epic Games Storeの7プラットフォーム展開、2024年にすべてのプラットフォームでの全世界同時発売が目指されている。
オンラインによる協力プレイの最大人数はオリジナル版の4人から8人に倍増しており、ロビー機能をはじめ、ゲームが快適になる機能を拡充。プレイアブルキャラクターも大幅に追加し、新たなダウンロードコンテンツの配信も検討しているなど、ほとんど完全新作と言っていい気合いの入り方だという。
トレーラーの映像などに映り込んでいることから、IPがMAGES.からRocket Panda Gamesに移ったあとも、「シュタインズ・ゲート」の牧瀬紅莉栖や、「ファントムブレイカー:バトルグラウンド オーバードライブ」より参戦した「ロボティクス・ノーツ」の神代フラウといったゲストキャラクターが引き続き登場することが分かったのも、ファンには嬉しいところだろう。
「告知どおり2024年にちゃんと発売します」と改めて念押ししつつ、M.パンダ氏のゲーム紹介は終了。屋形船での一風変わった発表会はつつがなく進んだ。
締めの挨拶は、今回のイベントを企画したゲーム業界への転職支援・海外営業支援・コンサルティングを行うカイオスの代表取締役・記野直子氏が担当。Rocket Panda Gamesのような、海外の優れたインディーゲームスタジオを日本で紹介したり、逆に日本のゲームを海外に紹介するといった事業に今後力を入れていくとのことだった。
最後にゲームとはまったく関係ないが、屋形船から見ることができた美しい夜景を、せっかくなので読者にもおすそ分けしよう。
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