セガが2023年8月30日に発売したNintendo Switch用ソフト「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」。デジタルデラックス版を対象としたセールが3月27日から4月22日まで行われるのに合わせて、プロデューサーの中村俊氏へのインタビューの機会を得た。

「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」は、アーケードやドリームキャスト、Wiiで人気を博した、誰でも気軽に楽しめるリズムアクションゲーム「サンバDEアミーゴ」の完全新作。Nintendo SwitchのJoy-Conをマラカスに見立てた操作感をはじめ、多彩なパーティーゲーム、ミッション的な遊びの“SteamiGo!”などの独自の要素を盛り込んでいる。

「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」プロデューサー・中村俊氏にインタビュー!“バカ楽しい”魅力はゲーム外から引き出すアイデアにの画像

「セガ スプリングセール」では、デジタルデラックス版が3月27日から4月22日までセール価格の4,612円(税込/30%オフ)で販売される(通常版は対象外)。そのタイミングで行われた今回のインタビューでは、本作の制作に対するスタンスが垣間見えるほか、中村氏自身のクリエイティブの特徴も感じ取れるものとなっている。ぜひチェックいただきつつ、興味のある人はゲームもプレイしてもらえれば幸いだ。

中村俊氏
中村俊氏

――発売され、どのような反響がありましたか?

今作でも、とにかくマラカスを振りまくり、一心不乱に踊る方から、スコアを求める方まで、さまざまなプレイヤーの方をSNSなどで見させていただきました。プレイする人によって、その様はいろいろだったのですが、どの方も皆さん笑顔でやられていて、楽しんでいただけるゲームを作れてよかったの一言に尽きます。

やはりゲームって、楽しむためにあるものだと思うんですよね。私自身も企画をする時から、過去マラカスを振って楽しんでいる方の笑顔を思い浮かべながら制作をしていたので、そういった部分を見ることができたのが非常によかったですし、作った甲斐があったなと思っています。

「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」プロデューサー・中村俊氏にインタビュー!“バカ楽しい”魅力はゲーム外から引き出すアイデアにの画像
「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」プロデューサー・中村俊氏にインタビュー!“バカ楽しい”魅力はゲーム外から引き出すアイデアにの画像

――「パーティーセントラル」の特徴はどういったところでしょうか?

今回の「パーティーセントラル」は、過去の「サンバDEアミーゴ」が持つ“バカ楽しい”を現代化させ、昔の人も、新しい人もとにかく“バカ楽し”んでもらおうとして、作ったタイトルになります。

例えば、通常の音楽ゲームでは、おそらくやらないであろう“ハプニング”という要素は、音楽を楽しんでいる中、突如さまざまな音楽に合わせたゲームが登場することで、お決まりの譜面をたたくだけではない、通常の音楽ゲームと異なる部分を作り、そのアドリブ性により、笑いや笑顔を生み出したいと考えて作ったものです。

こういった、通常の音楽ゲームと異なる体験ができ、そこで“バカ楽しめる”というのが「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」の特徴となります。

「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」プロデューサー・中村俊氏にインタビュー!“バカ楽しい”魅力はゲーム外から引き出すアイデアにの画像
「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」プロデューサー・中村俊氏にインタビュー!“バカ楽しい”魅力はゲーム外から引き出すアイデアにの画像

――これまでとは遊びが大きく異なる、“ワールドパーティー”が生まれた経緯は?

リズムゲームというと、どうしても“スコア”という概念が強く、そうなるとどうしてもベストな行為が一律になってしまって、おもしろみが薄いなと思っていたんです。ですので、人がいるからこそ変わることや、それによってプレイの仕方が変わるようにしたいと思い、今回の“ワールドパーティー”というモードを作ることにしました。

順位という考え方はあるのですが、“状況によってどう自分がふるまうか?”という視点は、通常の音楽ゲームにはない点なので、うまくモードとして差別化を作れてよかったなと思います、そして、対戦はやはり盛り上がりますよね!

「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」プロデューサー・中村俊氏にインタビュー!“バカ楽しい”魅力はゲーム外から引き出すアイデアにの画像

――キャラクターのカスタマイズを含め、シリーズらしい“おバカらしさ”を感じる部分が多くありましたが、いかがでしょうか。

はい、やはりこのゲームのコンセプトは“バカ楽しい”というもので、それを“現代化してゲーム全体にどう浸透させるのか?”が大事だと考えておりましたので、いろいろな場所にそういった要素を入れ込みました。

「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」プロデューサー・中村俊氏にインタビュー!“バカ楽しい”魅力はゲーム外から引き出すアイデアにの画像
「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」プロデューサー・中村俊氏にインタビュー!“バカ楽しい”魅力はゲーム外から引き出すアイデアにの画像

例えば、アピールバトルという対戦モードでは、とにかくゲームとしてではなくパーティーツールとして遊んでほしいということで、ゲームをクリアし終わったらいわゆる“罰ゲーム”的な要素が現れて、それに従わないといけないというゲーム外でのバカ楽しさも入れ込んでみました。

これは開発内でも「ゲームではないのでいらないのでは?」という意見もありましたが、このタイトルならではの“バカ楽しむ”ことでみんなに笑顔が生まれるというコンセプトでは、開発する必要があったんです。実際に私たちも、タイトルの打ち上げでこの機能を使って盛り上がりました!

「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」プロデューサー・中村俊氏にインタビュー!“バカ楽しい”魅力はゲーム外から引き出すアイデアにの画像
「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」プロデューサー・中村俊氏にインタビュー!“バカ楽しい”魅力はゲーム外から引き出すアイデアにの画像

――国内のみならず、ワールドワイドで多言語による発売となりました。どういった部分を工夫されて、またどのような部分が大変でしたか?

ワールドワイド向けへの開発は、我々が普段「ソニック」シリーズでしているものだったので“当たり前のように対応する”というスタンスで開発できたと思います。

他方、今回はVRやスマホといった新しいデバイスにも対応しましたので、言語以外の対応にすごく苦労しました。ただ、それぞれの特徴をデバイスに合わせて出しながら、うまく開発できたのではないかと思います。

「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」プロデューサー・中村俊氏にインタビュー!“バカ楽しい”魅力はゲーム外から引き出すアイデアにの画像

――個人的に中村さんが手がけられた「リズム怪盗R」のリズムアクションとしてのバリエーションが好きで、本作でもふたりでパーティーのラブチェッカーなど、アイデアが面白いなと思いました。こうした要素の着想はどういったところから得ているのでしょうか?

私自身が、いわゆるコアゲーマーというレベルには達していないため、アイデア自体をよりゲーム外から仕入れるというのが、特徴があると思っていただけるところになるのかなと思います。ゲーム業界も長く、そしてたくさんのゲームが作られているので、どうしても既存のゲームを変化させることが、ゲーム業界でも多くなっています。私自身は、とにかく若いころから、「他のゲームと異なる新しいことを生み出せ!」と言われていたこともあり、ゲーム以上に、ゲーム外からおもしろいものを取り入れることを考えています。

今回の質問では、おそらくそこを少し感じていただけたこそいただけた質問なのかなと思い、自身の特徴を少しは出せているのかなと、うれしく思います。

「リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産」より
「リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産」より

――“SteamiGo!”のような遊びは時代感を感じさせるものですが、現代のトレンドなどを組み込む上で意識している点はありますか?

今作は“現代化”というキーワードをどのようにとらえるか、どのようにわかっていただくかをすごく苦労しました。

やはり、過去の思い出を持った方が多く、そのまま作ってしまうと新しい方は振り向くこともしないし、変えすぎると古いタイトルの思い出を持った方は、これではないとなってしまう。ですので、我々は、このタイトルの持つコアである“バカ楽しい”をベースとして、それにフィットする現代のネタというのを探し出し、ゲームのタイトルのコーディネートに使っています。

“StreamiGo!”は、いわゆる“ミッション”というタイプのゲームシステムではあるものの、どうやってノルマを与えられるかで、プレイする人のテンションも変わりますし、このタイトルのイメージも変わります。ちょっとおしゃれな感じがしつつ、現代的な感じもありつつ、でも内容は「サンバDEアミーゴ」、をうまく作れたのではないかと思います。

「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」プロデューサー・中村俊氏にインタビュー!“バカ楽しい”魅力はゲーム外から引き出すアイデアにの画像
「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」プロデューサー・中村俊氏にインタビュー!“バカ楽しい”魅力はゲーム外から引き出すアイデアにの画像

――ミュージックパックの配信が一段落していますが、今後の楽曲配信への意欲などはいかがでしょうか?

現状は、さらなるミュージックパックの提供は行わない予定です。このタイトルが皆さんに支持されたら、ぜひ次のタイトルを作ることで、さらなる進化を遂げられればと思っています。今回のミュージックパックにはさまざまな楽曲があるので、まずはそれをすべてプレイしていただきたいです。

――発売後の反響などを受けて、入れてみたらおもしろそう、作ってみたいと思うようなゲームモードなどのアイデアはありますか?

ゲームモードに関しては、ゲーム制作時にもいろいろなアイデアがあったのを絞り込みました。ですので、チームとしてはたくさんのアイデアがストックされているのですが、エクササイズ要素にはぜひチャレンジしたいですね。エクササイズというとどうしても、つらいイメージがありますが、それを“バカ楽しく”達成させる。そんなモードを提供できればと思います。

「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」プロデューサー・中村俊氏にインタビュー!“バカ楽しい”魅力はゲーム外から引き出すアイデアにの画像

――最後に記事をご覧の方に一言お願いします。

「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」を楽しんでいただいた方はありがとうございます。そして「ちょっと興味があるぞ!」という方は、ぜひさらにタイトルのことを知っていただき、「サンバDEアミーゴ」の“バカ楽しさ”に触れていただけるとうれしいです。

「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」は、昨年8月に発売しましたが、さまざまなダウンロードコンテンツを用意してきました。昨年末にすごく流行した「アイドル」や世界で人気のBTSの楽曲、さらに、我々セガのサウンドチームがパーティーを楽しむ人に向けて作った“パーティーミュージックパック”などさまざまなジャンルの楽曲がそろっています。

1人でも楽しいですし、複数人でパーティーの時に用いれば、きっとパーティーに笑いを生み出すことができます。持っておくと役に立つタイトルなので、ぜひ今後とも「サンバDEアミーゴ」をよろしくお願いします!

「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」プロデューサー・中村俊氏にインタビュー!“バカ楽しい”魅力はゲーム外から引き出すアイデアにの画像

2011年イクセル入社後、Gamerをはじめとした媒体の運営に携わる。好きなジャンルはRPG、パズル、リズム、アドベンチャー(ほぼギャルゲー)。実はゲームよりもアニメが大好きです。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

関連ワード インタビュー