マテル・インターナショナルは、8月10日を「ブロックスの日」として日本記念日協会に申請し、記念日として正式に登録されたことを明らかにした。

目次
  1. 全国の児童館との取り組み開始!
  2. メンサも認める戦略ゲーム
  3. 脳波調査

「ブロックス」は、わかりやすいシンプルなルールで遊べる知育ゲームだ。シンプルながらも奥深いゲーム性で子供から大人まで幅広い年齢層が、年齢を問わずに対戦して楽しめる作品になっている。

マテル・インターナショナルでは、「ブロックス」の認知度をより幅広い世代に広げ、また教育的な利点を活用してもらえるように記念日としての申請を行ったとのことだ。親しみやすく覚えやすい記念日にするため、ブロックス(Blokus)のBを数字の8、LOを10に見立てて8月10日に制定したという。

また、認定された記念日も含まれる夏休みの期間にあわせて、児童健全育成推進財団の会員である全国の児童館100施設に抽選で「ブロックス」を配布するプロジェクトを開始しており、こちらの取り組み今後も継続するとしている。

ボードゲーム「ブロックス」(Blokus)のBとloにちなんで8月10日が「ブロックスの日」に制定!全国の児童館に配布するプロジェクトが進行中の画像

以下、発表情報をもとに掲載しています

全国の児童館との取り組み開始!

一般財団法人児童健全育成推進財団が支援を行う全国3000施設の児童館のうち抽選で100施設へ商品を提供するプロジェクトを夏休み期間に合わせて実施しました。児童館の職員向けの資料やゲーム大会用のイベントキットなどと合わせて商品を提供し、ブロックスの教育的利点を職員の方々にご理解いただくともに、お子さまが楽しみながら学べるきっかけづくりに貢献していきます。

一般財団法人児童健全育成推進財団
https://www.jidoukan.or.jp/

メンサも認める戦略ゲーム

MENSA(メンサ)は、全人口のうち上位2%のIQ(知能指数)の方が参加するという国際的グループです。毎年メンサ会員がその年の最新ボードゲームをプレイして評価し、そのうち上位5つのゲームにはメンサセレクトの称号が与えられます。

「ブロックス」は、2003年にメンサセレクトを受賞しており、商品パッケージの右上に表示しています。

ボードゲーム「ブロックス」(Blokus)のBとloにちなんで8月10日が「ブロックスの日」に制定!全国の児童館に配布するプロジェクトが進行中の画像

メンサセレクト
https://www.mensamindgames.com/about/winning-games/

脳波調査

2018年には、「ブロックス」が脳血流に与える効果の実証実験(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000150.000012996.html )を行いました。

実験では親子がペアとなり、スマートフォンを使って通信対戦するゲームアプリと「ブロックス」で遊んでいる最中の脳の働きについて調べ、その結果、ボードゲームで遊んでいる時の方が、戦略立てて勝利を目指していくプランニング力を高めたり、社会性を司る前頭葉の血液量を高めることが判明しました。

「ブロックス」の方が、スマホの対戦型ゲームで遊んでいる時よりも脳の前頭葉の働きが活性化!

ボードゲーム「ブロックス」(Blokus)のBとloにちなんで8月10日が「ブロックスの日」に制定!全国の児童館に配布するプロジェクトが進行中の画像

「先を読む力」と、対面で一緒に遊ぶからこそ生まれる「コミュニケーション」が鍵!

ゲーム開始時から終了までの脳血液量の変化を分析したところ、「ブロックス」で遊んでいるときの方が、ゲーム中盤から終了直前にかけて脳の働きが右肩上がりで活性化されていることが明らかとなりました。

「ブロックス」は終盤になればなるほどピースを置けるマスが少なくなり、限られたマスと残されたピースの数や形を見比べたり、相手の次の動きを考えたりしながらゲームを進める必要があり、対面で一緒にプレイする人とコミュニケーションをとり、時には相手の戦略を読むこともあるため、「先を読む力」や「コミュニケーション力」によって、集中力やプランニング力、社会性を司る脳の「前頭葉」が活性化したと考えられました。

ボードゲーム「ブロックス」(Blokus)のBとloにちなんで8月10日が「ブロックスの日」に制定!全国の児童館に配布するプロジェクトが進行中の画像

監修・実施

古賀 良彦(杏林大学名誉教授・医学博士)

ボードゲーム「ブロックス」(Blokus)のBとloにちなんで8月10日が「ブロックスの日」に制定!全国の児童館に配布するプロジェクトが進行中の画像

昭和21年東京都世田谷区に生まれる。昭和46年慶應義塾大学医学部卒業後、昭和51年に杏林大学医学部精神神経科学教室に入室。その後2年に助教授、平成11年に主任教授となり現在に至る。日本睡眠学会名誉理事長、日本ブレインヘルス協会理事長、日本薬物脳波学会副理事長、日本臨床神経生理学会名誉会員、日本TMS研究研修センター理事長などを務める。

日本ボードゲーム教育協会


教育の場において、ボードゲームの活用を企図する団体・個人への支援を通して、広く人々に豊かな学びを提供することを目的とした団体です。「ブロックス」には四則演算・情報識別・数的思考・条件判断・逆算思考など、ゲームの序盤・中盤・終盤の中で学びの要素があることが、日本ボードゲーム教育協会で認められています。

ボードゲーム教育概論I_ブロックスの進行度別学びの要素より抜粋
ボードゲーム教育概論I_ブロックスの進行度別学びの要素より抜粋

日本ボードゲーム教育協会
https://sites.google.com/view/jbgea/

財津 康輔(日本大学生産工学部助教 日本ボードゲーム協会代表理事)

ボードゲーム「ブロックス」(Blokus)のBとloにちなんで8月10日が「ブロックスの日」に制定!全国の児童館に配布するプロジェクトが進行中の画像

「ゲームの社会的活用」について研究、博士号を取得。大学講師や、ボードゲーム輸入販売会社の研究開発部門、学童保育の運営などを通じて、「学びをアップデート」するための教育プログラムを開発。

コメント:ブロックスは図形の操作(回転や移動)ができたり、計画に基づいて布石を打つことができる点で非常に学びの要素を多く含むボードゲームです。何より面白く、夢中で遊びながら自然と学びになる体験を得ることができます。

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