カプコンが発売予定のPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)用ソフト「デッドライジング デラックスリマスター」の先行プレイレビューをお届け。

目次
  1. ゾンビをぶっ倒すだけじゃない。非情と有情のせめぎ合いの探索!
  2. フランクはどう生きるか。シリアスをぶち壊すユーモアが生きる術!?

「デッドライジング」は2006年に第1作が発売されたカプコンを代表するタイトル。画面を埋め尽くすほどの大量のゾンビを相手に72時間生き残りつつ、物語の真相を突き止めるのが目的のサバイバルホラーアクションだ。

「デッドライジング デラックスリマスター」先行プレイ:フランクはどう過ごすか。ゾンビを倒すもスクープ追うのも人命救助も何もかもが自由な名作サバイバルホラーの魅力に迫る!の画像

広大なショッピングモールを舞台に大量のゾンビが登場しているが、1体1体はかなり弱く設定されており、素通りも容易なほど探知範囲や追尾性能も抑えられている。また武器はモール内のバットやゴルフクラブなどのスポーツ用品から椅子やパラソルといった日用品のほか植木鉢や看板など、モール内のありとあらゆるものを武器として使用できるコメディテイストな点が同社の「バイオハザード」と異なるユニークなゾンビアクションとして人気を確立させている。

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ゾンビをぶっ倒すだけじゃない。非情と有情のせめぎ合いの探索!

「デッドライジング」はただゾンビを倒すだけのアクションゲームではない。ゲーム内時間で72時間という限られた中で物語の真相にたどり着くことが目的だ。モール内では各地でメインストーリー進行、避難した人間の救助、暴れている人間の鎮圧など、さまざまなイベント発生するがすべてに制限時間が定められている。

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モール内は行き来するだけでも一定数の時間が経過していくため、ゾンビや暴徒(サイコ)を倒しつつ、各地の人間を救助しながら真相へ辿り着くのは至難の業。最適なルートを選択しながら物語を進めていく取捨選択、自由度の広さが本作の特徴と言える。

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また、メインストーリーに関わるイベントを取り逃してもゲームオーバーとはならずゲーム進行が可能。物語の真相には辿り着けないことが明言されるものの、最後までゲームを楽しめる設計になっている。さらにレベルを引き継いで最初からプレイし直すこともできるほか、セーブデータも複数保存が可能なので、さまざまな手段でプレイを突き詰められるのも面白い点だ。

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フランクはどう生きるか。シリアスをぶち壊すユーモアが生きる術!?

ゲームはレベルアップ制を採用。レベルアップに応じて攻撃力やスピード、所持品の枠数などのステータス上昇のほか、ジャイアントスイングやダブルラリアット、果てはサマーソルトキックなどどこかで見たことのある新たなスキルを自動で獲得していく。

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また主人公のフランク・ウェストは、ウィラメッテ・パークビュー・モールで起きたゾンビパニックをスクープしにきたジャーナリストという設定。そのためゲーム内で自由に写真を撮ることができ、撮った内容に応じて経験値が入る仕組みとなっている。

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ドラマチックな場面を写したものから、ゾンビを中心としたホラーな写真など種類もさまざま。モール内で特徴的な装飾を撮ることでも大量の経験値を獲得できるので、ただ闇雲にゾンビを倒すだけではなくスクープを撮ることで経験値を稼げるのも本作ならでは。

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“もしゾンビが発生したらショッピングモールに逃げ込め”なんて誰かがいったような教訓を地で行くかのような設定通り、モール内のありとあらゆるものはフランクの武器になる。武器には耐久値が設定されているが、とにかく物の多さは言わずもがなな場所なのでガンガン使い捨てて生き抜くスタイルで戦えて面白い。それ以上に、かなり簡単にゾンビを無視して移動できるので、戦うかどうかすら自由。細かいリソース管理はイベントタイマーだけでいいのだ。

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さらにユニークなのは警官ゾンビやガンショップから銃器類も獲得できるが、大量のゾンビ相手に1体ずつ倒していくよりも殴ったほうが早いなんて逆転現象さえ起きている。それ以上に車やバイクに乗って引き倒して行くほうが圧倒的に早い。というか爽快感もあるし、何よりとても楽。それほどまでにゾンビは弱く、ノリと勢いが重視されているのが本作最大の魅力でもある。

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モール内では着替えもできるが、ほぼ意味はない。ステータスの上昇もしないし、着替えたところで誰かが突っ込んでくれることもない。ゾンビからの視認性が下がるだとかそういう効果もない。だけど、ついオシャレを気にしてしまう。子供服すら着ることができる。あまりに自由だ。馬の被り物を装備していけばシリアスシーンがぶち壊し。だけど、そういう所も「デッドライジング」らしさと言える。

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オリジナル版と比較して、圧倒的に高まったグラフィックはご覧の通り。ボイスも英語のみだったが、9言語に対応しており物語への没入感を深めてくれている。ゾンビ倒すも自由、物語の真相を追うも自由。人命救助も着替えも、72時間をどう使うかすべて委ねられている「デッドライジング デラックスリマスター」は11月8日に発売予定だ。

シリアスな設定ながらも、どこか気の抜けたエッセンスが随所に散りばめられているゾンビ×サバイバルホラーを、この機に。

ゲームにメカにロボ、そして映画が人生の中心にある男。気に入ったゲームはトロフィーコンプするまで遊び尽くすやり込み派ライターで、アクションゲームが大のお気に入り。好きなタイトルは「DARK SOULS」シリーズ、「アーマード・コア」シリーズ、「Overwatch」「WARFRAME」「ガンダム」作品全般。好きな映画は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と「オーシャンズ11」

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※画面は開発中のものです。

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