2024年11月1日〜2025年4月30日にかけて開催中の「STEINS;GATE」の没入体験型謎解きイベント「STEINS;GATE 不可侵領域のカルキノス」の体験レポートをお届けする。
2024年11月1日より東京、大阪、名古屋の3都市で開催される、想定科学ADV「STEINS;GATE」(以下、シュタゲ)を題材とした没入体験型謎解きイベント「STEINS;GATE 不可侵領域のカルキノス」。その開催前日となる2024年10月31日に池袋PARCOで実施されたメディア体験会で、一足先に本作を体験することができた。
1人で自宅から始められる初心者に優しい謎解きイベント
本イベントは、企画とコンテンツ制作を行う360Channel、場所と店舗を提供するPARCOだけではなく、空間演出を担当するPanasonic、WEBARを担当するpalanも製作委員会に参加しており、4社の共同プロジェクトという、かなり大掛かりな企画となっている。
デジタルとアナログの融合がコンセプトの一つにもなっており、主に紙とペン、そしてスマートフォンのAR機能を使って謎解きを進めていく形式となっている。
とはいっても、スマートフォンさえあれば誰でもできるというわけではなく、謎に挑戦するにはまずPARCOのオンラインショップで購入できる謎解きキットが必要だ(現在は池袋PARCO内のPOP UP STOREでも購入可能)。謎解きキットにあたる冊子の最初のページに記載されたQRコードを読み込むことで物語がスタートする。
@チャンネルで「SOS」と書かれた投稿に興味をもったプレイヤーがURLをタップすると、そこには「シュタゲ」の主人公である「オカリン」こと鳳凰院凶真の姿が。凶真は一部を除き自身の記憶をなくした状態で電子世界に閉じ込められているようで、記憶を取り戻しつつ電子世界から脱出するための手伝いとして、プレイヤーは様々な謎に挑んでいくことになる。
この時に登場する凶真は、宮野真守さんの撮り下ろしボイスがふんだんに使われており、全開の鳳凰院凶真節を堪能できる。ストーリーは3章立てになっており、今回の体験会では1章のラストまでプレイしたが、原作のMAGES.も監修という形で携わっていることもあって、しっかりと「シュタゲ」らしさに溢れた雰囲気を味わえる。1章だけでも結構なボリュームがあり、筆者はクリアまでに1時間半近くかかってしまったほどだ。
冊子に書き込みを入れないと解くのが難しい謎もあったりするので、外で立ったまま挑戦するのは結構難しく、自宅か落ち着いて座れる場所を確保してから挑むのを推奨したい。また、AR上に謎が表示される仕様の都合上、長時間カメラを起動し続けることになるので、スマホの残りバッテリーに余裕があるかも注意したいポイントだ。
また1章と3章については、どこにいてもすべての謎を解き明かせるようになっているが、2章のみ指定された場所に実際に赴く必要がある。上でも述べた通り、キットは池袋PARCOで直接買うこともできるが、まずはオンラインストアで購入して自宅で1章のクリアまで進めておいた方がスムーズな流れで楽しめるだろう。
なお、謎解きキットにはランダムでQRコードが裏面にかかれたステッカーが封入されており(鳳凰院凶真、牧瀬紅莉栖、比屋定真帆の全3種)、本編とは別に専用の謎が用意されている。クリアすると手乗りサイズになったARの凶真、紅莉栖、真帆がそれぞれシールの上に現れるようになり、ステッカーを持ち運べば、どこでも凶真たちとの撮影が楽しめるようになる面白い特典となっている。
「謎解きイベント」と聞くと、いわゆる「リアル脱出ゲーム」を連想される方が多いのではないかと思うが、一般的なリアル脱出ゲームと比べると「スマートフォンを使って1人で遊ぶ」「謎解きキットさえ購入すれば(途中までは)家でも挑戦できる」という2点はやはりかなり特殊だ。
筆者もリアル脱出ゲームは何度か体験したことがあり、実際にやるとめちゃくちゃ楽しいのだが、数人のグループ単位で挑む形式が多いため、見ず知らずの人といきなりグループを組むことになったり、人見知りとしては1人で挑戦するにはなかなかハードルが高い面があった。
その点「不可侵領域のカルキノス」は、事前の謎解きキットの購入こそ必要なものの、スマートフォンさえあれば1人で好きな時間に自宅で挑戦できるので、最初の一歩を踏み出すハードルがとにかく低くなっている。
一方、謎解き力に自信がなく、1人だと最後までクリアできる気がしないという方も、すべての問題に段階ごとに区分けされたヒントが丁寧に用意されているので安心。
もちろん、全部見てしまうと謎解きの楽しさが消えてしまうので見すぎは厳禁だが、「こんなのどうやって解けばいいんだよ!」と戸惑うような難問でも、最初のヒントで方向性が分かると、驚くほどあっさり解けることも珍しくなく、初心者でも謎解きのイベントの醍醐味をしっかりと味わうことができるようになっている。
謎解きの内容についてはネタバレにもなるのでもちろん触れないが、「シュタゲ」の知識がなくても進められるようになっているので、「シュタゲ」をあまり知らない、謎解きの方に興味があるという人でも問題なく挑戦できる。
謎解きが苦手な筆者も時間を忘れるくらい夢中になっていたほどで、「シュタゲ」か謎解き、どちらかへの興味が少しでもあればか楽しめるイベントとなっている。
池袋PARCOにてPOP UP STOREもオープン
また、上でも少し触れたが、池袋PARCOでは本イベントの開催を記念したPOP UP STOREが2024年11月1日~12月1日の期間オープンする。
今回のプレイに必要になる謎解きキットを含むセット(スタンダード・コンプリートの2種)に加え、書き下ろしイラストを用いたアクリルスタンドや缶バッジといったグッズのほか、「シュタゲ」の15周年を記念したグッズも再販される。
店内では、「不可侵領域のカルキノス」内に登場するキャクターを演じた宮野真守さん、今井麻美さん、矢作紗友里さんの3人のキャスト陣のサインの展示も行われている。
なお謎解きイベントとしての「不可侵領域のカルキノス」の開催期間は2025年4月までとまだ余裕があるのだが、こちらのストアは2024年の12月1日までの営業と期間の長さにかなり差がある。謎解きとストアを一緒に楽しみたい方は、早めに池袋PARCOに足を運ぶのをオススメする。
特設サイト
https://sg-karkinos.jp
(C)MAGES./NITRO PLUS (C)不可侵領域のカルキノス製作委員会
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