スクウェア・エニックスが2025年1月15日よりiOS/Android向けに配信する「ドラゴンクエストX オフライン」。本稿ではそのプレイレポートをお届けする。
本作は2022年9月にPS5/PS4/Switch/steam向けに発売された同名タイトルのスマートフォン移植作となっている。同作の物語をスマートフォンでいつでも、どこでも遊べることが特徴。
価格は本編「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン」が2,800円、有料DLC「ドラゴンクエストX 眠れる勇者と導きの盟友 オフライン」が2,400円となる。なお、リリースセール期間の1月15日から1月28日は、本編が30%OFFの1,960円、有料DLCが20%OFFの1,920円で購入できる。

筆者は「ドラゴンクエスト」自体が好きなので、なるべくシリーズを追いかけてきた部類の人間。ナンバリングタイトルだと「ドラゴンクエストVI 幻の大地」「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」「ドラゴンクエストX オンライン」以外は遊んでいる。
「ドラゴンクエストX」は名前も顔も知らない他のプレイヤーと関わる必要があるMMORPGに苦手意識があり、これまではプレイを敬遠していた。しかし、そんな「ドラゴンクエストX」のオフライン版がスマートフォンで遊べるとあってはやるしかないと考え、今回チャレンジさせていただいた。


元々がMMOとは思えないひとつの作品としての完成度の高さ
プレイして真っ先に喜んだ要素は、主人公の外見や性別を自分で設定するキャラクタークリエイトの要素はあるものの、これまで遊んできたシリーズ作品となんら変わらない感覚で「ドラゴンクエスト」が楽しめたこと。
なんならそのキャラクタークリエイトの要素すら、一部には自分で主人公の性別を決められたり、仲間の性格や職業を決められたりする作品があるので、特に違和感を感じなかった。


それに気づいてからは、いつもの「ドラゴンクエスト」に終始することができた。筆者が「ドラゴンクエスト」を遊ぶ時は、新たな町に到着次第、その時点で一番強い装備を集めきるまで町の周りでゴールドと経験値を稼ぐようにしているのだが、その遊び方でも楽しむことができたのだ。

早く物語を先に進めればいいのに、武器や防具を集めたくなったことにはもう一つ理由がある。なぜかというと、武器だけでなく防具まで装備させることでキャラクターのグラフィックに変化が現れるから。
他のナンバリングタイトルだと防具を切り替えても衣装まで変わるのは稀だったはずだが、本作は元がMMOだからなのか様々な防具のグラフィックが衣装として自分のキャラクターに反映される。これは色々と着せ替えをして楽しんでみたくなることだろう。


気づけばあくまでプレイレポート用の体験なのに、隅々までマップを回って世界観を表す壁画を調べたり、シンボルエンカウントの敵がいなくなるまでモンスターたちと戦い続けたり、いつも「ドラゴンクエスト」を遊ぶ時と同じような感じで遊び続けていた。
自分の種族を決定して最初の町を出るまでに、いつのまにか6時間も経っていたのは自分でも流石に驚いた(※おそらくもっと早くできるはず)。この後自分で購入した時にも同じことをするのに、自然とそれだけの時間をかけて遊んでしまったのだ。

また、直前にHD-2D版「ドラゴンクエストIII そして伝説へ… 」を遊んでいたこともあり、ルーラストーンをうっかり屋内で使って天井に頭をぶつけてしまうことがあった。とはいえ、懐かしい仕様がまだ残っていたことに感慨を覚えたりも。


「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」の主人公を思い出させる住んでいた村を滅ぼされるという壮絶な物語の幕開けや、それによって主人公が亡くなりエルフ、ウェディ、ドワーフ、オーガ、プクリポという5つの種族の内どれかひとつに転生して“冥王”との戦いに身を投じるという物語の流れも胸を熱くさせた。

システム面では「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」で見られた“れんきんがま”だったり、ダーマ神官(※ダーマ神殿と関係がある?)による転職要素だったりで、ここでも他のシリーズ作品を遊んでいるかのような感覚で冒険を楽しめた。

今回は体験プレイのためキャラクタークリエイトはお任せにしてしまったのだが、自分でも購入した暁には、見た目や声にまでこだわって制作したキャラクターでこの世界を冒険してみたい。


本作は元々PS5やPS4などのゲーム機向けに発売されたものだが、スマートフォンでもその動作は安定していた。あくまでスマートフォン版なので解像度やフレームレートはそれ相応にはなるが、筆者が使用しているiPhone 15 Proなら初期設定のままで何の問題もなく遊べた。
もし問題があった場合は、グラフィック設定の解像度やシャドウ品質、フレームレートを安定優先にするといいだろう。ゲーム用のハイエンドスマートフォンを使用している方向けと思われる高品質設定も存在しているので、より綺麗なグラフィックで遊びたいという方は選択してみてほしい。

操作はバーチャルパッドで行う方式。左手のパッドがキャラクターの移動操作で、右手がカメラの操作となっていた。もちろん、このみに応じて左右を逆にしたりもできた。
筆者はこれまで、本作のようなスマートフォン向けの3DのRPGを殆ど遊んでこなかったため慣れるまでマップ上のオブジェクトに引っ掛かったりしていたが、少し遊んでいる内に実際のコントローラーで遊ぶような感覚で動かせるようになっていった。最初は難しくとも、すぐに思い通りに動かせるようになるはず。

また、スマートフォン版の新要素としてフレンドのじゅもんが二次元コードで発行可能になった点があげられる。筆者はそもそも本作に触れるのが初めてなので、インターネット上で調べただけでPS5やPS4でどうなっていたのか知らないプレイヤーなのだが(※どうやら「ふっかつのじゅもん」のように文字を入力していたらしい)、本作ではスマートフォンのカメラ機能を活かして即座にフレンド登録が可能。

ルイーダの酒場をおもわせる冒険者の酒場という場所で実際に筆者も用意された二次元コードを試してみたが、本当に一瞬でフレンド登録ができた。発売された際にはぜひこちらを活用して、討伐依頼書を集めて報酬獲得に活用してみよう。

キャラクターや世界観の魅力に思わずストーリーを進めたくなる
かなりじっくりプロローグを遊んだ筆者は、転生時の種族選びもやはり難航。
悩んだ結果ネットでおすすめを調べたのだが、効率を考えなければどの種族でも構わないとのことだったので、見た目と“伝統と格式を重んじる”という紹介の一文が気に入ったエルフを選択した。
そうして訪れた最初の村・ツスクルはなんとなく和の空気感を漂わせる街並みとなっていて、初見で気に入るという結果に。やはり、第一印象は大切なのかもしれない。


また、そこで出会ったフウラというキャラクターも大変気に入った。彼女は風の町アズラン領主の娘で“風乗り”という役目の継承を拒んでおり、故郷を飛び出して学者を目指してツスクルで勉強に励んでいるという人物。

その後、紆余曲折を経て風乗りを継ぐことを自ら選ぶことになるのだが、そんな彼女がどうして風乗りになることを拒んでいたのか、気になって次々とシナリオを進めてしまったのは言うまでもない。
その経緯にはアズランの町で見られる“カムシカ”という動物(※いうなれば奈良公園の鹿のような存在。町では“カムシカせんべい”というそれっぽいアイテムも売っていた)が関わっているのだが、このカムシカも中々に可愛らしく愛着が湧く。

その他にもツスクルやアズランでは主人公をライバル視しているアサナギや、好きな女性に会うために毎回わざと一人前になるための試験に落ちていたキュウスケ、能登麻美子さんボイスで喋る巫女ヒメアなど本当に魅力的なキャラクターたちが多数登場。
他の種族で始めたらまた違ったキャラクターたちとの出会いが待っていたのかと思うと、そちらもあわせてプレイしたくなってしまった。



元々他のプレイヤーとの交流が前提にあるMMORPGだったとは思えないくらい、この「ドラゴンクエストX オフライン」は物語やキャラクターたちに没入させてくれる。まさしく、他のナンバリングタイトルで遊んでいる時の感覚と遜色ない体験が得られる。


筆者は今回の経験から確実に本作を購入して、今度は自分の冒険の書で初めて「ドラゴンクエストX」の世界に触れたいと感じた。
ぜひ、筆者のようにMMOだからといってプレイを敬遠していた方は、この機会にスマートフォンで本作の物語やキャラクターたちに触れてみてはいかがだろうか。


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