2025年5月16日にリリース1周年を迎えるiOS/Android/PC向けアプリ「学園アイドルマスター」を、「シャニマスP」が初プレイ。これから学マスを始める方に向けた初心者指南と、初めて担当したアイドルについて、熱く語る。

目次
  1. シャニマスP、学マスデビュー!?
  2. まずはチュートリアルでプロデュースの「タイプ」を知ろう!
  3. とにかく「初星課題」を埋めるべし!
  4. 勝てないことを、恐れるな!
  5. ここからは葛城リーリヤさんの話をします
  6. 一緒にプロデュース、“初”めませんか?

シャニマスP、学マスデビュー!?

2025年4月某日、Gamer編集部の方からお誘いを受け、「学園アイドルマスター」(以下、「学マス」)をプレイすることになりました。少しだけ自己紹介をさせていただくと、私は2019年に「アイドルマスター シャイニーカラーズ」(以下、「シャニマス」)でプロデューサーデビューを果たし、ストレイライト担当Pとしてインターネットの片隅にコミュの感想文を投稿してきた過去があります。その経験が巡り巡ってこのようなライター活動をさせていただいているのですが、ついに「学マス」のことを書く機会が訪れるなんて、畏れ多い気持ちでいっぱいです。

「学マス」はSNSや動画サイトでも見かけない日がないくらい活発に運営されているけれど、実は5月にリリース1周年を迎える、まだまだ新しいタイトル。先日PC版(DMM GAMESにて配信)がリリースされたことで間口は広がったものの、いきなり攻略情報を読んでも何が何だかわからないはず。

ということで今回は私自身の経験を元に、新学期に学マスデビューを考えているけれど一歩が踏み出せない、どう遊んでいいかわからないという方に向けたレクチャーをご提案。新入生の皆さんの不安を一個でも多く吹き飛ばせる入学案内、先生、頑張っちゃいますからね!

まずはチュートリアルでプロデュースの「タイプ」を知ろう!

「学マス」の舞台は、アイドル科が存在する「初星学園」という巨大な学校。プレイヤーは学園のプロデューサー科に入学した新入生として、同じ学園に通うアイドルの卵たちを育成しトップアイドルへと導くことを目標に、様々な個性や悩みを持つ11人(※執筆時点)の少女と出会うことになります。「シャニマス」のプロデューサーは芸能事務所に所属する社会人ですが、「学マス」ではプロデューサーもアイドルも学生で、その関係性はビジネスではなく学校の先輩後輩にあたるため、年齢的な距離が近いことは本作の大きな特徴と言えるかもしれません。

リリース1周年間近の「学園アイドルマスター」を初見プレイでやってみた!皆さんも一緒に「白線」へと羽ばたいてみませんか?の画像

めちゃくちゃイイ声の学園長(CV:大塚明夫)と先生の根緒亜紗里さん(CV:古賀葵)のありがたいお話を聞いたら、早速チュートリアルへ。ここでは花海咲季(CV:長月あおい)、月村手毬(CV:小鹿なお)、藤田ことね(CV:飯田ヒカル)の3人から1人を選んでプロデュースすることになりますが、こちらの御三方を含め後ほど全アイドルから自由に選んでプロデュースできますので、ここは直感でOK!見た目や声、プロフィールでティンときた女の子を選んでみましょう。

リリース1周年間近の「学園アイドルマスター」を初見プレイでやってみた!皆さんも一緒に「白線」へと羽ばたいてみませんか?の画像

「学マス」のレッスン/試験では、ターンごとに3枚の手札から1枚のカードを選択し、レッスンなら規定のパラメータを稼ぐこと、試験なら他のアイドルよりも高い点数を稼ぎ勝利することが目標になります。チュートリアル時点では先生が指示をしてくれますので、まずは素直に従ってみましょう。勘のいい方ならば、火力が高い(パラメータ上昇値が高い)カードを出せばいい、という考えではどうにも勝てないぞ、ということに気づくかもしれません。

リリース1周年間近の「学園アイドルマスター」を初見プレイでやってみた!皆さんも一緒に「白線」へと羽ばたいてみませんか?の画像

実は「学マス」のアイドルにはそれぞれ「センス」「ロジック」「アノマリー」の三種のプラン(属性)のどれかが割り当てられており、これはいわゆるバフ(プレイヤー側の火力を伸ばす優位な効果)の扱いがまるで異なる、ということを意味します。例えばSSR月村手毬[Luna say maybe]なら「集中」を高めて他のカードのパラメータを強化する立ち回りが、SSR倉本千奈[Wonder Scale]なら「やる気」を溜めて溜めて最後にそれを火力に変換するという立ち回りが常道になります。まずはこのプランごとの戦い方を学んでいきましょう。

まずは育てたいアイドルの「プラン」と「おすすめ効果」を確認します。このおすすめ効果に選ばれた「元気」や「やる気」といったパラメータを向上させられるよう、プロデュースの最中に手に入るカードを選ぶ際に意識してみてください。次に、メインメニューから「プロデュース」を選択し、右端中段にある「研修」をプレイしてみましょう。各プランに沿って実際にプレイできるため、ここでレッスンや試験での立ち回りを予習して本番に臨めば、チュートリアルの際よりも必ずいい結果を残せるはず!

とにかく「初星課題」を埋めるべし!

ゲームを始めたプロデューサーはまず、最初のプロデュースシナリオ「定期公演 初」をプレイすることになります。決められた期間にレッスンや授業などでステータスを伸ばし、中間試験と最終試験を3位以内に入賞して突破することが目標。このプロデュースの最中に条件を満たすことで「親愛度」のLvが上がりアイドルごとのシナリオが解禁される他、最終試験の結果でラストのパフォーマスのクオリティが向上する(歌声にちゃんと下手/上手いの差分がある!!)ため、自ずと最高のエンディングを目指したくなります。

リリース1周年間近の「学園アイドルマスター」を初見プレイでやってみた!皆さんも一緒に「白線」へと羽ばたいてみませんか?の画像

ですが、次のプロデュースへとはやる気持ちを抑えて、一旦は「初星課題」のクリアを意識してみてください。課題は、ホーム画面の「プロデュース」ボタンの上に表示されているので、まずはここをクリック。60個の課題がズラリと並んでいます。最初は途方もなく感じる数量の課題ですが、これに沿って遊んでいくことを強くオススメいたします。

理由としては、「学マス」はこの初星課題の進捗と共に「お仕事」や「コンテスト」といった機能が解禁されていくため、「学マス」の全体像を知る手助けになる上に、報酬としてジュエルが手に入るため、ガチャの軍資金集めにもなります。そして最重要なのが、「PLv」を上げるための経験値が大量に手に入ること。PLv=プロデューサーレベルは一つ上がるごとに、プロデュース中で使えるカードやドリンク(体力回復などの効果を持つ)が解禁されるのですが、その能力はどれも強力なもの。つまり、プロデューサーレベルを上げることはアイドルの強化にも繋がる、欠かせないファクターなのです!

リリース1周年間近の「学園アイドルマスター」を初見プレイでやってみた!皆さんも一緒に「白線」へと羽ばたいてみませんか?の画像

また、初星課題を素早く埋めるコツとしては、この子に決めた!という担当アイドルだけに集中するのではなく、複数のアイドルをプロデュースしてみること。プロデュース中に様々な条件を満たすことで取得できる「アチーブメント」の達成数が課題になることもあるのですが、一人のアイドルに集中していると高難易度のアチーブメント取得にこちらの育成度合いが追いつかず、行き詰まることになります。そのため、複数のアイドルで簡単なアチーブメントを取っておくことが、ゆくゆくは担当アイドルの成長にも繋がるのです。異なるプランの育成方法を学ぶついでに、アチーブメントも意識してプレイすることでサクサクと初星課題も埋まり、強力なカードでレッスンや試験への突破口も見えてくるはず。まずは課題をチェックして、プロデュースを遊ぶ。その癖を意識して、プロデュースに励んでみてください。

勝てないことを、恐れるな!

これから「学マス」を始める皆さんに、私から強く伝えたいことがあります。「学マス」はその仕様上、最初のプロデュースで理想の結果(最終試験で1位、Trueエンディング到達など)を叩き出すことは不可能です。むしろ、「学マス」は負けて負けて、挫折を繰り返しながら少しずつ勝利への糸口を掴んでいく、見た目とは裏腹に硬派なゲームでもあります。

とはいえ、勝てないゲームは面白くないし、自分のプレイが下手なのかな?向いていないのかな?と感じることもあると思います。ただそれでも、「学マス」を続けることを、諦めないでほしいのです。だってあなたは、前のプロデュースより確実に強くなっているのだから。

リリース1周年間近の「学園アイドルマスター」を初見プレイでやってみた!皆さんも一緒に「白線」へと羽ばたいてみませんか?の画像

「学マス」はすでに多くのレビュー等で指摘されている通り、「Slay the Spire」にインスパイアを受けたであろうデッキ構築型のゲームとなっています。このフォーマットの強みは、プレイ回数を重ねるごとに着実に成長し、それを実感しやすい点にあると言えるでしょう。

・強力なカードをデッキに組み込むことで成立する「物理的な成長」
・カード同士のシナジーやシステムへの理解をプレイヤーが高めることで達せられる「知識的な成長」

この二つの成長の軸を有するデッキ構築型ゲームは、試行回数を増やすことそのものに意味があるのです。なぜ勝てなかったのかを考え、次のプロデュースでそれを改善したり、強力なカードで足りないものを埋め合わせたりする。その行動の結果が試験の得点として可視化される。コミュをスキップすれば15~20分程度で一周するプロデュースは、トライ&エラーを加速させる。

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「学マス」のアイドルたちは皆、様々な壁にぶち当たり、それでも願った夢のために再び立ち上がることのできる、強い女の子たちです。ですが、その歩みを支えるプロデューサーの心が折れていては、夢は掴めません。プロデューサーの成長がアイドルの成長に繋がる、プロデューサーとアイドルが二人三脚であることをゲームシステムで再現した本作は、まさしく「アイドルマスター」の芯を宿したシリーズ最新作なのです。故に、プロデューサーであるあなただけが諦めてしまうことが、担当アイドルを一番悲しませてしまう結果なのです。

もう一度繰り返しますが、「学マス」は簡単に勝たせてくれるゲームではありません。かなりの数の「敗北」は避けられません。それでも、負けを重ねることは明日の勝利へ繋がっていることを、どうか知ってほしいのです。とあるスポーツ漫画の台詞を借りるのなら、「負けたことがある というのがいつか 大きな財産になる」ということを、胸に刻んでほしい。もしあなたがゲームをアンインストールしたくなったら、この文章を思い出して再びプロデュースへと向かってくれることを、同じプロデューサーとして願っています。

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ここからは葛城リーリヤさんの話をします

というわけで、初心者指南はここまでにして、ここからは私の「学マス」最初の担当アイドル、葛城リーリヤ(CV:花岩香奈)さんの話をさせてください。私とて駆け出しとはいえプロデューサー、担当アイドルの話をするのが三度の飯より大好きなんですから。

リリース1周年間近の「学園アイドルマスター」を初見プレイでやってみた!皆さんも一緒に「白線」へと羽ばたいてみませんか?の画像

担当するアイドルを吟味していたプロデューサーは、「アイドルに向いているようには見えない」が「気になっている」子、としてリーリヤに会いに行きます。その時リーリヤは、学校の礼拝堂の場所がわからず迷子になっていました。リーリヤの物語は、迷っているところからスタートします。

空の色を写し取ったような美しい瞳を持つ彼女は、なんとスウェーデン出身。話を聞いていくと、彼女は友達にアイドルになろうと誘われて、断ろうかと迷っている最中、この初星学園でアイドルのライブを観て憧れ、アイドル科に入学したとのこと。アイドルになりたいという強い意思だけで故郷を離れ日本にやってきたリーリヤの瞳には、強い意思が宿っています。プロデューサーはその熱意に惹かれ、リーリヤのプロデュースを決めました。「アイドルに向いているようには見えない」と思っていた書類上の印象を、リーリヤは己の意思のみで覆したのです。

リリース1周年間近の「学園アイドルマスター」を初見プレイでやってみた!皆さんも一緒に「白線」へと羽ばたいてみませんか?の画像

とはいえ、意思の強さだけで、アイドルになれるものではありません。レッスンをただ積んだとて、周りとの差は埋まりません。おまけに、リーリヤには自信が圧倒的に不足していました。他人の前で自分を表現することに気後れし、大きな声を発することもできません。笑顔もまだ、自然なものでもないとプロデューサーは見抜きます。アイドルになるためのあらゆる要素が、彼女には足りていませんでした。

ですが、そのことを一番わかっているのは、他の誰でもない、リーリヤ自身なのです。自分には何もかも足りていないこと、周りより劣っていることを知っている。彼女は自嘲する、「わたしに、才能なんてない」と。しかし、彼女の想いはこのように続きます。「でも、それは前提だから」「――諦める理由には、ならない」と。

この言葉を受け、プロデューサーはリーリヤへの評価を改めます。リーリヤは、「諦めない心」というアイドルに最も大切な才能を持っている、と。最初の出会いでプロデューサーが彼女の瞳から受け取ったものは、今もなお全く揺らいでいなかったのです。だからこそ、プロデューサーのやるべきことは、彼女が思いっきり走ることのできる道を作ることでした。努力することを辞めない彼女を、全力でサポートする。この時本当の意味で、アイドルとプロデューサーとして、二人は走り出します。

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その先のコミュで、リーリヤは振り向かせたい人がいることを打ち明けます。その相手とは、同じ学園に通うアイドル候補生、紫雲清夏(CV:湊みや)。リーリヤをアイドルに誘った、全てのきっかけでもある清夏でしたが、彼女はとある理由によりアイドルを目指すことを辞めてしまいました。

そこには、清夏自身の深い事情がありました。その後ろめたさゆえに、清夏はリーリヤとの「同じステージに立つ」という約束を、忘れたフリをしてしまいます。リーリヤにとっては、アイドルへのモチベーションを全て失いかねない悲しいすれ違いです。しかしそれでも、リーリヤの歩みは止まりませんでした。清夏を責めることなく、むしろ彼女が立ち上がってくれると信じて、レッスンに励みます。清夏がアイドルへの夢を思い出せるような、そんな存在になりたいと、一生懸命に自分を磨くのです。

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葛城リーリヤという人は、愚直で、真面目で、恥ずかしがり屋で、誰よりも強い「アイドル」への意思を持っています。周りと自分を比べて落ち込むのではなく、周りの人の二倍の時間をかけて追いつこうとする、努力の天才です。人一倍頑張って、疲れ切ってしまうこともあるけれど、元気になったらいの一番にレッスンに向かうような、眩しい人です。

私は、リーリヤの物語は「学マス」のゲームとしての構造とも呼応するものだと考えています。負けを繰り返していつかは勝つ。今の自分の努力がいずれ実を結ぶことを信じて食らいついていこうとする様子は、まさにこのゲームがプレイヤーに求めている姿勢に似ていると感じています。努力を続けることは、本当に苦しい。報われるかもわからないことに打ち込むのは、相当の覚悟を要します。葛城リーリヤという人は、それを持ち合わせた天性の人であり、その情熱をエンジンに、今日もレッスン室でステップを踏み続けるのです。

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親友の想いに応えるために。あの日の自分が抱いた憧れに近づくために。そして、「センパイ」であるあなたと誓った「トップアイドル」になるために。あの澄み渡った空へ羽ばたく瞬間を見届けたいと思った時、あなたもきっと「リーリヤ担当P」になるのです。

一緒にプロデュース、“初”めませんか?

繰り返しになりますが、「学マス」は今月でリリース一周年。咲季・手毬・ことねの三人が結成した「Re;IRIS(リイリス)」の実装に秦谷美鈴(CV:春咲暖)のプロデュース解禁が発表されるなど、さらに盛り上がりを見せています。ゲーム内では一周年を記念して「プラチナガシャ1日1回10連無料」のキャンペーンが5月16日より行われ、まさに“初”めるなら今がチャンス!

何度も悔しさを噛み締め、その先に掴み取った勝利の感動は、自分自身でアイドルと向き合ったからこそ深く染みる、格別のものになります。これから初星学園の門を叩くプロデューサーの皆さんの未来が、アイドルたちのありったけの笑顔と輝きに満ちたものであることを、心からお祈りします。「学マス」、一緒に“初”めてみませんか?

リリース1周年間近の「学園アイドルマスター」を初見プレイでやってみた!皆さんも一緒に「白線」へと羽ばたいてみませんか?の画像

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