バンダイナムコエンターテインメントが2025年7月17日に発売予定の「Shadow Labyrinth」(シャドウラビリンス)。発売に先駆けて試遊版をプレイする機会に恵まれたので、プレビューをお届けする。
目次

本作は、2025年5月22日に45周年を迎える「パックマン」の遺伝子を宿した探索型2Dアクションゲームとなっている。とは言っても、この一文だけではどのようなゲームかイメージしづらいところもあるだろう。
一度につきおよそ15分にわたってプレイできる今回の試遊版では、本作の基本的なプレイ要素を一通り確認できたほか、本作ならではのユニークな遊びも体験することができた。筆者の所感とともに紹介していこう。
なお、試遊版で登場するマップは実際のゲーム内には存在しない特別仕様となっているとのこと。そちらを踏まえつつ、参考にしてみてほしい。
多様なアクションを正しく扱ってギミックを突破する正統派な2Dアクション
過去の戦争の遺物が残る荒廃した惑星が舞台となる本作では、主人公(プレイヤー)が謎の黄色い球体「PUCK」によって8番目の適合者として召喚されるところからゲームが始まる。今回のプレイではそんな主人公を操作していきながら、各要素を知っていくことができた。

本作ではさまざまな技を使いこなす「剣士」、特殊なレーン上を駆け抜ける「ミニパック」、圧倒的なパワーで形勢逆転を狙える「GAIA」の3形態が用意されているのだが、探索のベースは剣士の状態となるため、まずは剣士でできることに触れていく。
剣士は基本的には攻撃やジャンプが中心の操作となっており、ある程度はその2つだけを駆使しても進むことができる。そこから拡張される要素を一つ一つ組み合わせて、探索の幅を広げていく感じだ。



今回のプレイ範囲で活用する機会が多かったのは「ACTIVショット」。遠くにある物体に掴み寄ることができるアクションとなっているが、ゴムのように進行方向に飛ぶ操作を中心に、生えた光っている草にしがみついたり、後述のような特殊な機能が用意されていたりと、一つの操作の中でもいくつかの活用法があるのが面白い。

その一方で、いわゆる壁ジャンプのようなアクションはプレイした限りでは用意されておらず、用意された各アクションを丁寧に扱いながら、ギミックを突破していくことになりそうだ。

その上で、パックマンならではの要素として用意されているのが敵への捕食だ。本作では道中の敵からボスまで捕食することができ、その結果としてさまざまな素材やスキルを獲得できるようになっている。捕食のアクションそのものもどこかおどろおどろしい雰囲気もあり、タイトルのエッセンスとなっている。


ミニパック、GAIAへの形態変化が面白い
上記だけでも十分に楽しめるのだが、加えて本作ではミニパック、GAIAへの形態変化も用意されている。この2つはいずれも特定のシチュエーション下において役割を発揮するものとなるので、順番に紹介する。
まずミニパックとは、剣士とPUCKの合体により、パックマンの姿になって移動できる形態だ。この形態はDレーンという青白く発光するレーン上を走行することができるのだが、各方向への移動やジャンプ操作も可能となっており、進行方向の障害を避けたり、そばにあるレーンへ移動したりと、シンプルながらもアクション性の高い操作が楽しめる。

レーンは特定の空間のみ存在するわけではなく、例えば壁の一面だけに存在したりと、剣士の状態と組み合わせながら活用するシチュエーションも存在する。今回チャレンジすることができたボス「プレジオダイト」はまさに右端にレーンが用意されており、攻撃の回避などに活用できるようになっていた。アイデア次第で活用法が広がりそうなギミックなので、製品版でのプレイにも期待したいところ。


そしてGAIAは“DPゲージ”を溜めることで変形できる能力が大幅に強化された特殊な形態となっている。一度変形するとそのままの形態でいられる時間に制限はあるものの、攻撃力が大幅に強化される。

また、GAIA状態で発動できる特殊攻撃も用意されており、その威力もさることながら演出もより一層派手になっている。ボス戦などで一気に畳み掛けたい時などには重宝するだろう。


「ディグダグ」からのインスパイア要素も
基本的には上記の要素で構成されているという認識で問題ないとは思うのだが、今回のプレイ範囲でもう一つ気になったのが、後半で遭遇したプーカァやファイガーの存在だ。
この名前を聞いてピンと来た人もいるかもしれないのだが(筆者は世代では無いのですぐには気付けなかった)、これらの敵はナムコの「ディグダグ」で登場したモンスターとなっている。

そして、なんとこのモンスターたち、こちらの通常攻撃を全く受け付けないのだ。チュートリアルとしてほかに倒し方があるとは言うものの、実際どう倒せばいいんだ……と四苦八苦していたのだが、「ディグダグ」がどういうゲームかを知るとなるほど合点がいった。
同作では敵にモリを打ち込んで、ボタンを押すことで膨らませ、最終的に破裂させて倒す遊びとなっている。それを本作のゲームシステムに落とし込むと……、といった具合に「ディグダグ」をオマージュしながらも、本作ならではのテイストで楽しめるのだ。
実際のプレイで試してほしいのでこれ以上は言及しないが、以下の画面や前段で紹介したニュアンスなどにヒントは入れてあるので、後はぜひ自身で確かめてみてほしい。

PUCKによって導かれたこの世界の謎とは…?
冒頭でも言及した通り、本作がどのようなゲームになっているのか、実際にプレイしてみるまでは分からない点もあったが、いざ触ってみると本作はアクションのアプローチも多彩で、なおかつギミックとの連動性もしっかりとある、正統派の2Dアクションに仕上がっていることが確認できた。
その一方で、少なくとも今回プレイした範囲では敵は極端に強いというわけではなく、かつセーブポイントで都度回復もさせてくれるなど、プレイ自体のハードルは低く設定されているように感じた。これは筆者のような下手の横好きには大変ありがたい部分だし、もちろんノーダメージで進みたいというようなチャレンジャーに対しての受け皿としても、本作は十分に楽しめるものになっているだろう。


また、本作でもう一つ気になることが、この世界は一体何であり、主人公はなぜ呼ばれたのかということ。そしてPUCKはどういう存在なのか、わずかな時間プレイしただけでも謎は深まるばかりだったが、このあたりはきっと製品版をプレイすれば分かることも増えていくのだろう。アクションとともにぜひ注目してみてほしい。
なお、5月22日(木)より東急プラザ原宿「ハラカド」4階 特設イベントスペースにて開催される「PAC-MAN 45TH ANNIVERSARY 1980↗ IN SHIBUYA-HARAJUKU」では、国内最速で試遊台が出展されるとのことなので、足を運べる人はそちらで体験してみてはいかがだろうか。
■イベント概要
<開催概要>
名称:PAC-MAN 45TH ANNIVERSARY 1980↗ IN SHIBUYA-HARAJUKU
開催期間:2025年5月22日(木)~6月1日(日)
営業時間:11:00~19:00
開催場所:東急プラザ原宿「ハラカド」4階イベントスペースを中心に、各店舗でコラボを実施
パックマン 45周年記念サイト:https://45th-anniversary.pacman.com/
Shadow LabyrinthTM & (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
※画面は開発中のものです。
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