バンダイナムコエンターテインメントが立川ステージガーデンで5月25日に開催した「学園アイドルマスター The 1st Period Spotlight Star」DAY2の模様をお届けする。
出演者(敬称略)
長月 あおい(花海 咲季役)
小鹿 なお(月村 手毬役)
飯田 ヒカル(藤田 ことね役)
七瀬 つむぎ(有村 麻央役)
花岩 香奈(葛城 リーリヤ役)
伊藤 舞音(倉本 千奈役)
湊 みや(紫雲 清夏役)
川村 玲奈(篠澤 広役)
薄井 友里(姫崎 莉波役)
松田 彩音(花海 佑芽役)
春咲 暖(秦谷 美鈴役)
陽高 真白(十王 星南役)
「学園アイドルマスター(以下、学マス)」にとって12人のアイドルが揃う初めての機会となった今回のライブでは、ソロにフォーカスした「Spotlight Star」と複数人での歌唱にフォーカスした「Harmony Star」に分かれている。昨年から行われてきた「学園アイドルマスター DEBUT LIVE 初 TOUR」の時とはまた違う、各アイドルの最初のソロ曲衣装を身にまとい、立川ステージガーデンというより大きなステージでパフォーマンスを繰り広げていった。
開演前に初星学園の学園長の十王邦夫、そして担任の根緒亜紗里より挨拶と諸注意が届けられると、チャイムの音、そしてオープニング映像とともにいよいよDAY2も開幕。その流れから最初に届けられたのは小鹿さんによる「叶えたい、ことばかり」。手毬の誕生日曲としてリリースされた楽曲となっているが、歌詞をバックに熱唱する姿でオープニングから会場を熱気に包み込む。

続いて、センターの階段が開いたところからステージに登場した長月さんが披露したのは「Fighting My Way」。ステージ上のモニターも演出盛りだくさんで、本人のパフォーマンスと合わせてゲーム中のライブ映像さながらの空間が展開していた。

湊さんは清夏の誕生日曲「Ride on Beat」を届ける。ダンサブルなアイドルとしての魅力はもちろんのこと、運動量の高さに対してしっかりと歌唱を届けるのもパフォーマンスのクオリティの高さを感じさせる。何より楽しげな雰囲気が伝わってくるのが印象的。

前日に続いての披露となった薄井さんによる莉波のソロ曲「clumsy trick」は、歌声からまさにはみ出してくる甘い魅力に惹き込まれつつ、ライブ感も加わって、一曲を通して素晴らしい完成度だった。

ことねの誕生日曲「The Cute!!!」は、DAY1で披露した2曲とはまた違う、ことねの内面とにじみ出る覚悟が反映された楽曲だ。飯田さんの歌唱にも感情が乗っており、アイドルとシンクロするかのようなパワフルなパフォーマンスとなっていた。

その流れから登場した春咲さんによる「ツキノカメ」は、ことねと美鈴の関係性を意識させる部分もありつつ、一曲を通して色を変えていく楽曲の表現度もDAY1同様に高いクオリティに仕上がっていた。

冒頭から大きく変わったセットリストに驚かされつつ、ここで出演者が揃って会場および配信のプロデューサーに向けて挨拶すると、続くパートは花岩さんによる「Fragile Heart」の歌唱で幕を開ける。力強く披露したDAY1の2曲とはまた違う、柔らかさも感じさせる歌唱にリーリヤの繊細な一面が感じられる。

そして松田さんが届けた「The Rolling Riceball」は、佑芽がそのまま出てきたような歌唱とパフォーマンスのエネルギッシュさに満ちあふれており、会場のプロデューサーとのコール&レスポンスも含めて大盛り上がりの時間だった。

前日に続く七瀬さんによる麻央のソロ曲「Fluorite」のパフォーマンスは、七瀬さん自身のシルエットの良さと動きの大きさもあり、一つ一つの振りに優雅さを感じさせるとともに、一つ一つの歌詞も丁寧に歌い上げていった。

そして陽高さんがパフォーマンスした「Choo Choo Choo」は、DAY1でのパフォーマンスとはまた違った、星南の一番星としての力強いパフォーマンスを見事に魅せる時間に。ライブならではの声のゆらぎも逆に力強さを感じるものだった。

川村さんがパフォーマンスした「光景」は、バレエのような綺麗な動きで魅せるダンスパフォーマンスと、ブレスの残る不安定な歌声のバランスがまさに広の魅力を表現。唯一無二の世界観として表現されていた。

そしてソロ曲の一周目の締めくくりとなった伊藤さんによる「ときめきのソルフェージュ」は、まるでミュージカルを見ているかのようなクオリティの高いパフォーマンスが披露される。千奈だからこその世界観が伊藤さんによって見事に表現されていた。

中盤の締めくくりとして披露された「Campus mode!!」は、12人によるパフォーマンスでより一層躍動感が生まれているだけでなく、個々の歌唱にもライブだからこその盛り上がりがあり、会場のボルテージも一気に上がっていく。


その後は、長月さん、小鹿さん、飯田さん、七瀬さん、花岩さん、松田さんによるトークへ。ここでは「The Rolling Riceball」の大きなおにぎりを食べる振り付けを松田さん自身が感じたことや、「Fighting My Way」でモニターに映し出された影は事前に収録していたことなど、披露した楽曲に関するエピソードが数多く届けられた。
後半戦は広の誕生日曲「メクルメ」からスタート。発表当時からその独特な世界観と歌唱難易度の高さが話題となっていた楽曲だが、振り付けも含めたライブパフォーマンスでも見事に表現しきっており、すごみを感じさせるステージだった。

続いては星南のソロ曲「小さな野望」を陽高さんがパフォーマンス。音の連なりによって生み出される壮大な世界観に対して、剣を携えて全力で向き合う姿は、まさにトップアイドルを目指してきた星南のこれまでが詰まったものになっていた。

春咲さんが届けた「ヨルニテ」は、透明感の中にも我の強さを感じさせる歌唱と、激しいダンスパフォーマンスを見事に表現しており、美鈴のポテンシャルの高さと傲慢さを存分に味わえる楽曲だ。

伊藤さんがDAY1に続いて披露した千奈のソロ曲「Wonder Scale」は、歌唱、バトンを用いたパフォーマンスともに高い安定感を感じさせる中で、ライブならではのアドリブも存分に盛り込まれており、ゲーム中のライブ映像とはまた違った表現として昇華されていた。

薄井さんによる莉波の誕生日曲「marble heart」を初披露。冒頭のネクタイを締める仕草から、軽やかなステップとともにキュートな魅力を振りまきつつ、真っ直ぐな気持ちを表現したパフォーマンスを届ける。

湊さんによる清夏のソロ曲「Tame-Lie-One-Step」は、縦フリのビートに乗せた歌唱とダンスとともに、会場を乗せるコース&レスポンスも含めてライブでこそより楽しめるナンバーに。会場のプロデューサーの反応も見事だった。

伊藤さん、湊さん、川村さん、薄井さん、春咲さん、陽高さんが披露した楽曲や衣装に関するトークを届けた後は、ライブもいよいよ終盤戦へ。まずは花岩さんがリーリヤのソロ曲「極光」をライブ初披露。これまで以上に激しい歌唱とダンスパフォーマンスでパワフルなステージが届けられる。全力だからこそのエネルギーに満ち溢れた時間となっていた。

こちらも初披露となる長月さんによる咲季の誕生日曲「Try it now」は、冒頭から会場のプロデューサーを煽りつつ、会場の演出、要所でのダンスパフォーマンスも含めて、会場を支配するかのようなステージを届けていた。

“あのね”の語りかけから始まる手毬のソロ曲「Luna say maybe」は、小鹿さんの歌唱と表現がステージごとに異なっており、DAY2ではどこか楽しげな空気感もまとっている印象に。その上で、伸びやかでかつ力強い歌声に惹き込まれた。

七瀬さんが届けた麻央のソロ曲「Top Secret」は、英語の発音と高音帯の歌唱の美しさが印象的な、キュートながらもかっこよく仕上がった楽曲に。

元気いっぱいのシャウトとともにステージに登場した松田さんは佑芽の新曲「グースーピー」をサプライズ披露。ゴリゴリに作られた世界観で一気に盛り上げるとともに、今後のパフォーマンスでもコール&レスポンスで楽しめる一曲となりそうだ。

その盛り上がりが冷めやらぬまま披露されたのは花岩さんによるリーリヤのソロ曲「白線」。DAY1ではライブの始まりとしてスタートラインを切った楽曲だが、DAY2では終盤を彩る楽曲として再びライブ会場に白線を描いてくれた。

そしてソロ楽曲の締めくくりとして届けられたことねのソロ曲「世界一可愛い私」は、歌唱する飯田さんがまさに全身全霊の力でアプローチしていく一曲に。ひとりのプロデューサーとしても、楽曲に向き合うアイドルの姿に感動した瞬間だった。

12人全員が揃ったところで今回のライブを通して成長した点などに触れつつ、締めくくりとして届けられたのは「古今東西ちょちょいのちょい」。個々の掛け合い、そして会場とのコール&レスポンスも含めて、楽しい空気感が漂う楽曲となっていた。

アンコールでは「標」、そして「初」の2曲を続けて披露。特に「標」ではDAY1とは異なり、最後のフェイクは小鹿さんが届けるなど、細かなところも含めて見せどころが存分に用意されていた。


その後は会場および配信のプロデューサーに向けて順番に挨拶すると、最後に残った松田さん、春咲さん、陽高さんの3人が前日に続いてBegraziaとして「Star-mine」を披露。この3人だからこその個性のぶつかり合いがしっかりと表現された楽曲となっており、力強いパフォーマンスが届けられた。

そして舞台裏からステージに登場する演出とともに、衣装を変えてステージに登場した長月さん、小鹿さん、飯田さんは、Re;IRISとして「雨上がりのアイリス」をパフォーマンス。3人によるキラキラとしたパフォーマンスは、まさに初星コミュでの姿を彷彿とさせるものとなっていた。

2日間のライブでソロ曲中心の編成にも関わらず、これだけの驚きをもたらしてくれた「Spotlight Star」。はじめましての意味合いも強かったDAY1と比べると、DAY2は初 TOURで披露されていない楽曲も多く、セットリストもより彩りを増していた。翌週開催となる「Harmony Star」では、どのようなハーモニーが届けられるのか、そちらも楽しみになる内容だった。
「学園アイドルマスター The 1st Period Spotlight Star/Harmony Star」公式サイト
https://idolmaster-official.jp/live_event/gkmas_1stperiod/
THE IDOLM@STER(TM) & (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
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