「Call of Duty: Black Ops 7」マルチプレイヤーマップの3分の1は日本が舞台!開発陣がマップに込めたこだわりを語る

インタビュー
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Activision Blizzard Japanは、2025年11月14日に発売予定のPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC用ソフト「Call of Duty: Black Ops 7」の開発者プレゼンおよびインタビューを、日本マイクロソフト 品川本社にて9月24日に実施した。

会場では、Treyarchのアソシエイト・クリエイティブディレクターを務めるマイルズ・レスリー氏と、Beenoxのリードデザイナーを務めるマーク=アントワーヌ・サンドン氏が登壇。本作の概要やローンチ時に実装される日本マップについての解説が実施されたので、その様子をお届けする。

左からマーク氏、マイルズ氏
左からマーク氏、マイルズ氏

「Call of Duty: Black Ops 2」と「Call of Duty: Black Ops 6」の内容を色濃く反映させたタイトルに

「Call of Duty: Black Ops 7」は、「Call of Duty」シリーズで最もタイトル数の多い人気作「Black Ops」(以下、BO)シリーズの7作目となるタイトル。本作では2035年の近未来が舞台となり、「Call of Duty: Black Ops 2」(以下、BO2)や「Call of Duty: Black Ops 6」(以下、BO6)とダイレクトに繋がった物語が展開される。

4人協力キャンペーンをはじめ、シリーズ史上初となるキャンペーンのエンドコンテンツ、進化したゲーム内アクションなど、様々な要素が追加されているという。

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マーク氏は、本作において“Black Opsの未来を解き放つ”というコンセプトのもと、BOシリーズならではの表現を追求し、多彩な新要素を盛り込んだという。舞台をBO2の10年後にあたる2035年に設定した理由については、前作BO6の流れを受けつつ、新たな武器やアクションを描きたいという狙いがあったそう。

物語や世界観の多くはBO2から引き継がれているが、BO6で描かれた1991年の設定も登場するといい、BO2やBO6をプレイ済みのユーザーは物語をより深く楽しめる一方、シリーズ未経験者でも独立した物語として十分楽しめる構成になっているそうだ。

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ゾンビモードも大幅に進化したそうで、史上最も大きなマップで繰り広げられるゲームモードが特徴だという。ほかにも、ストーリー面においてもも魅力的だといい、マイルズ氏自身も「これまでのゾンビモード以上にとんでもないストーリーになっています」と述べた。

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日本マップが多数登場、BO2のリメイクマップも

マルチプレイヤーに関しては、ローンチ時点で18つのマップが登場するそう。そのうち3つのマップはBO2のリメイクマップになっているという。

また18つのマップのうち6つが日本を舞台にしたマップだといい、キャンペーンなどを含めて多数の日本マップが登場するそうだ。

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日本マップの開発に関してはかなり力を入れたといい、日本にある開発チームとの協議を重ねたほか、開発チームの一部を日本に送り込んで、各地のリサーチやスキャンなどを行って、多方面から作り込んだとのこと。

なお、10月3日より早期アクセスが開始となるベータでは「Blackheart」、「Cortex」、「Exposure」、「Imprint」、「The Forge」、「Toshin」の6マップを体験できるそうだ。

Toshin

「Toshin」は東京の都心をテーマにしており、倒壊した電車を中心に繁華街などが密集している中規模サイズのマップとなっている。猫カフェやカラオケなど日本でよく見かけた建物などが配置されているほか、細かな路地では壁ジャンプなどのアクションが映えるとのこと。また繁華街の逆方面は開けた地形になっているなど、エリアによって異なる戦術が楽しめるそうだ。

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Den

日本の城を描きつつ、内部は2035年らしいテクノロジーが配置されたマップ。開けた玉座の間から、城の外から屋上にかけて広がる見通しのいいエリアなど、様々なプレイスタイルで楽しむことができる。

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The Forge

東京湾に面したギルドの研究施設。

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Scar

軍隊によって破壊されたアラスカの街。

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Raid

BO2の名作マップ「Raid」をリメイクしたもの。マップ構造などは引き継ぎつつ、新たに日本をベースにして作り直したデザインとなっている。

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Imprint

アラスカにある武器のプリント施設を描いたマップ。

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Exposure

ドローン攻撃による破壊の爪痕が残るオーストラリアの太陽光発電所。

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Retrieval

洞窟や雪原などでの戦闘が繰り広げられるアラスカのマップ。

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Homestead

キャンペーンに登場するキャラクター、デイビット・メイソンが生まれ育ったアラスカのロケーションを描いたマップ。

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Cortex

所在地不明の怪しい研究施設を描いた小規模のマップ。

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Flagship

BO2に登場した空母“USSオバマ”の解体現場での戦闘が体験できる。

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Hijacked

BO2に登場したクルーザーが舞台のマップ。オリジナル版とは異なり、ロケーションが東京湾へと変更されている。

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Blackheart

アヴァロンの海上施設を描くマップ。中央に位置するドリルを中心に戦闘が繰り広げられる。

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Colossus

BO2のキャンペーンに登場した海上都市 コロッサスを舞台にしたマップ。沈みかけた施設の中で激しい戦いが展開される。

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Express

BO2に登場した同名マップのリメイク版。オリジナル版とは異なり、舞台が日本へと変更されている。

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Paranoia

デイビット・メイソンの脳内をイメージしたマップ。医療施設のような外観だが、物体が浮かび上がっているエリアをはじめ、どこかおかしな雰囲気が特徴となっている。

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Mission: Edge

地中海に面する街“アヴァロン”を描いた20v20の大規模モード スカーミッシュ用マップ。

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Mission: Tide

スカーミッシュ用マップ。水中と陸上の両面での戦闘が楽しめるアヴァロンを舞台としている。

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開発陣が語る日本マップへのこだわり

ここからは、開発陣へのインタビューの様子をお届けする。

――本作では18つのマップのうち、6つが日本を舞台としたマップになっています。これほど日本のマップが多いのには何か理由があるのでしょうか。

マイルズ氏:マップを制作するにあたって複数のロケ資料を参照していたのですが、日本は多数のロケーションが存在するため、あれもこれも作りたいと思っているうちに増えていったのです。

日本でのロケハンにあたっては、1週間から2週間にかけて行いました。また全ての素材を持ち帰るのではなく、撮影したその都度開発チームに送っていました。その写真を開発チームが見るたびにあれもこれも使いたいとなって、結果として6マップをつくることができました。

またキャンペーンでも日本のロケーションがしっかりと登場するので、わたしたちの作り上げた街並みを楽しんでいただけたらと思います。

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――日本を舞台にしたマップは日本人受けがいいと思うのですが、海外のユーザーからしても魅力的に映るものなのでしょうか

マイルズ氏:私たちBOの開発チームは日本というロケーションに興味を持っていました。またBO7のキャンペーンにおいても、日本を登場させるというのは非常にフィットしていたのです。

もちろん日本以外のユーザーの間では日本に対するファンタジーがあるので、それを叶えたいという理由もありました。また日本にフォーカスを当てたというのも大きな魅力になると考え、必然的に日本が題材となったのです。

――日本のマップを作る際に色々と調べる中で、特に印象に残った部分はありますか。

マーク氏:かなり色々なところからインスパイアを受けましたが、そのままゲーム内に落とし込むということは極力避けました。そのためゲーム内の風景がそのままの日本というわけではなく、“ブラックオプス化”されている日本が表現できていると思います。

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――日本マップの制作にあたって参考にした地域やエリアを教えて下さい。

マーク氏:ロケハンでは複数の地域に足を運んだのですが、1つの地域に絞ったということはありません。色々なエリアのいいところをゲームに当てはめて、ミックスしたうえでBlack Opsにフィットするように制作しました。

――日本のユーザーに見てもらいたいポイントはありますか?

マイルズ氏:日本のマップはディテールに相当こだわったので、日本の方からみてもおかしくないと思います。他の海外産ゲームで登場する日本には必ずといっていいほど桜が登場しますが、私達からするとそれはかなりのアマチュアです。そのため桜ではなく紅葉を入れるなど、春以外の季節をあえて選んで日本らしさを表現しました。

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――前作のBO6では様々なサイズのマップが登場しましたが、本作ではどのサイズマップが中心となるのでしょうか。

マーク氏:本作のマップは、新しいオムニムーブメントが自然と成り立つようなマップをメインとしているため、大部分は中規模になっています。もちろん大きいマップも小さいマップも登場しますよ。

特に「Toshin」ではかなり壁ジャンプを多様すると思います。上手くアクションを組み合わせることで、エリア間をスムーズに移動できるようになっているのでぜひ試してみてください。

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――本作の協力キャンペーンは、「Call of Duty: World at War」と「Call of Duty: Black Ops 3」以来となる実装になるかと思いますが、このタイミングで本モードを実装した意図はあるのでしょうか。

マイルズ氏:本作ではプレイヤー同士の“繋がり”も意識して制作しています。またキャンペーンでは4人のキャラクターが登場するので、それをプレイヤーにも味わってほしいということから協力モードを復活させました。

――キャンペーンにはエンドコンテンツが用意されているとのことですが、具体的にはどういったゲームになるのでしょうか。

マイルズ氏:エンドゲームに関しては、キャンペーン内で一部だけ登場するアヴァロンが全てオープンになります。そのエリアの中では、4人チーム×5の全20人が参加可能で、おもにPvEを楽しむことができます。ゲーム内のスキルやアイテムを持ち込んで、マップ内のミッションをこなしたり、アイテムを集めたりと、かなり遊びごたえがあると思います。また本モードはキャンペーンのエピローグ的な立ち位置となっており、本編では語られなかった物語などを知ることができます。

今までの「Call of Duty」では、アウトブレイクモードやMWZ、DMZなどPvE主体のモードが多数存在しましたが、本作ではこれらの要素を組み合わせました。そのため過去に前述したモードを遊んだことがある人は絶対に楽しめると思いますし、ここでしか味わえないゲームプレイがきっとあるはずです。ちなみにエンドゲームのテストプレイ時はあまりの熱中ぶりに、仕事以外でもずっとプレイしている人が複数いたくらいです。

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――最後に日本のユーザーへメッセージをお願いします。

マイルズ氏:日本の皆さんにはぜひ作り込んだ日本マップを見てほしいです。自信作なので厳しめにみてもらっても大丈夫だと思います。ぜひプレイして感想をお聞かせください。

マーク氏:本作に登場するマップはビジュアルはもちろん、構造自体もかなりいい仕上がりになっています。特に「Toshin」はベータ版でも登場するので、ぜひ隅々まで体験してみてください。

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過去作以上に日本へフォーカスを当てた「Call of Duty: Black Ops 7」。革新的なキャンペーンやマルチプレイヤーはもちろん、6つの日本を舞台にしたマップにも注目していきたい。ベータは早期アクセスが10月3日から、オープンベータが10月6日から9日にかけて開催予定となっているので、ぜひプレイしてみてはいかがだろうか。

※画面は開発中のものです。

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2025-11-13 04:55:16