千葉・幕張メッセにて9月25日~28日にかけて開催の「東京ゲームショウ2025」。本稿では、その会場のHALL8-C02に出展している「逆水寒(Sword Of Justice)」の試遊&ブースレポートをお届けする。
本作は中国で絶大な人気を誇るMMORPGとなっており、中国における宋の時代を舞台に武侠を取り入れた世界観や、キャラクタークリエイト、AIを用いた新たな試みなどが魅力となっている。
あわせて、シニアゲームシステムデザイナーを務める馬旻雯(Mystia Ma)氏と海外チーフプランナーを務めるMumu(Ford Zheng)氏へのインタビューを実施している。ぜひご一読いただければ幸いだ。

雅な雰囲気のブースト艶やかな衣装を身に纏ったコスプレイヤーは必見
ブースに近づくとひと際華やかな装飾が目を惹くので、HALL8を散策している内に自然と足が向かうことだろう。実際に訪れるとまるで作品世界に入り込んだかのような感覚を覚えると思うが、中でも魅力的だったのが作中に登場するキャラクターの衣装を身に纏ったコスプレイヤーたちだ。
筆者が撮影に赴いたタイミングはちょうどブースのステージ上でコスプレイヤーによるショーが行われていたのだが、その雅な雰囲気に思わず息をのんでしまった。本作に興味を持っている方はもちろん、コスプレ撮影のためにTGSの会場に来る人もぜひ一度足を運んでみてほしい。



他にもキャラクターたちの等身大パネルが展示されているエリアなどもあったので、以下よりその様子を一部フォトレポートでお届けする。撮影したのはビジネスデイではあったのだが、それでも物凄い数の人だかりだった。
写真では詳細が伝えきれない部分があるので、会場に訪れた際はぜひ実際にじっくりご覧いただきたい。






作中のキャラクターと実際に会話できるという体験に驚愕
ブースでは30分と言う短い時間ではあったが、9月26日からスタートしているクローズドβテスト直前のタイミングで本作を体験させていただくことができた。
ゲームを開始してまず感動したのが、その美麗なグラフィック。PC版でのプレイだったこともあるのだろうが、中華風のファンタジー世界にピッタリな表現ですぐ世界観の虜になること請け合いだ。


そしてキャラクタークリエイト。男女の性別が選べるのはもちろんだが、様々な姿のキャラクターを作れるであろう項目があり、どんな部分を弄れるのかをチェックしているだけでも試遊の時間が少なくなってしまうと危機感を抱くくらいのボリュームがあった。
今回は短い時間で本作の様々な魅力に触れたかったため初期状態でプレイに入ったのだが、こだわりたい人はきっと1日中触ってもまだ足りないと感じるくらいの満足感を得られるはずだ。

テキストや写真でAIに指示を与える形でのキャラクタークリエイトも可能だそうなので、自分でひとつひとつ顔のパーツを調整して好みに近づけるのが苦手な方は、この方法を試してみるといいだろう。

このAIに関して驚いたポイントがもうひとつ。なんと、特定のキャラクターに対して話しかけるとその話しかけた内容に対してしっかり返答をしてくれたのだ。
特定の選択肢を選んでNPCとのいくつかの会話パターンを楽しむという形はよくみられると思うが、実際に生のプレイヤーに対して行うようにテキストを打ったらそれに応じた内容が返ってくるなんて、対にゲームもここまできたのかと感慨深くなってしまった。
ゲーム内の対人関係が苦手な方も、こういったNPCとの交流なら楽しめるかもしれない。ぜひ一度試してみよう。

また、自分の好きなように建物を建てたり農作物を育てたりといった楽しみ方も可能だった。バトルが苦手な方はこういった楽しみ方もあるのではないだろうか。

馬旻雯(Mystia Ma)氏とMumu(Ford Zheng)氏へのインタビューをお届け
――まずは自己紹介をお願いします。
Mumu氏:「逆水寒」のグローバル展開の責任者をしています。本作はMMORPGをベースとしつつ、AIをはじめとする今までなかったような先端技術を組み込んでいます。自由度の高いハウジングシステムやコスチュームやキャラクターメイキングのシステムなど、非常に自由度の高いオープンワールドの作品であることも魅力です。ぜひ遊んでいただけたら幸いです。
――ありがとうございます。それでは、クローズドβテスト直前というタイミングですので、まずはここまでの日本での反響のほどから伺わせてください。
Mumu氏:今のところ、とても注目をいただいている感覚があります。XなどのSNSや事前登録などからも注目を集めていることがわかるので、ありがたいなと思っています。まだクローズドβテスト自体は始まっていないので具体的なフィードバックはまだないのですが、そんなみなさんの期待に応えられるように、日本向けのコンテンツや遊び方も入れられたらいいなと考えているところです。

――ブースの方も見させていただきました。好評な様子でしたが、ファンのみなさんの反応を実際にご覧になった感想はいかがですか?
馬旻雯氏:ブースのデザインやコスプレイヤーの方のステージに凄くこだわっているなという、期待の声をいただいています。後はやっぱりゲームのグラフィックがとても綺麗なので、実際に遊んでみて驚いたという声も聞いています。
――先ほど遊ばせていただき自分も非常に驚きました。グラフィックの面でのこだわりもお教えください。
Mumu氏:全体的なグラフィックに関しては、レイトレーシングの技術を使って光の表現などをとても細かく美しいものになるようにしています。後は、グラフィックが綺麗だからこその没入感はとても大事にしていて、キャラクターの所作や細かい指先の動きなどもこだわっているポイントのひとつです。NPCに対しても常にアップデートを行っているので、安心して遊んでいただければと。
――中国らしい世界観をゲームに取り入れる上で苦労したことは?
Mumu氏:世界観が宋というみんなが知っている歴史なので、その世界観を表現するために町の人をはじめとするこの世界で生きている人たちを、NPCとしてどう作るかに注力しました。そのためにAIを用いていて、NPCがこのゲームの世界に生きている人かのように表現することが一番こだわったところですね。

――実際に体験させていただきましたが、NPCにテキストで話しかけたらそれに応じた答えが返ってくるのはビックリでした。
Mumu氏:それもAIの技術があるからこそ実現できるものなんです。AI技術は作品の色々なところに散りばめられていて、例えばキャラクターメイキングの際に文字だけでキャラクターの顔の形を作りあげることができます。ワンタップでTikTokのようなショートムービーも作れますし、そういうところにAI技術を取り入れているのがこの作品の特徴ですね。
――戦闘も体験したのですが、NPCの仲間が非常に頼りになった印象があります。他人とコミュニケーションを取りながら攻略を進めるのが苦手な方も、NPCに助けてもらいながら遊べるんじゃないかと思いました。
Mumu氏:そういったポイントも、従来のMMORPGではあまり見られなかった点として新しく取り入れています。色々なプレイヤーの声を参考にした結果、やっぱりプレイヤー同士のコミュニケーションが苦手だという声があるので、そこは当初から考慮した機能になっています。
今のテストの段階だとダンジョンに連れて行けるのはデフォルトの仲間だと思いますが、気に入ったキャラクターの好感度を上げたり、自分の好きなキャラクターを仲間にしたりできるので、色々な遊び方ができると思います。

――MMOとしてだけでなく、ひとりで遊ぶ大作RPGのような楽しみ方もできそうですね。
Mumu氏:ストーリーも凄く豊富で作り込んでいます。ぜひそういった作品が好きな方にも楽しんでもらえればと!
――また、本作は課金要素を衣装や装飾に絞ったことで人気を得たという情報を見ました。こういった形にした理由はなんだったのでしょうか?
Mumu氏:本作の開発陣もMMOが大好きな方ばかりなのですが、やっぱりレベルアップの素材や装備にリアルマネーを投じる従来の課金システムに疑問を感じていました。そこから、どうしたらあまりお金をかけずともみんなが楽しめるだろうかと考えていき、今の課金システムが生まれました。その結果、中国のプレイヤーには受け入れていただいて社会現象になり、他の作品でもこぞって真似するような大成功した課金システムになりました。
――日本でもそんな方向性は継続されるのでしょうか?
Mumu氏:日本でもレベルアップなどには関係ない衣装や装飾品が中心なのは変わりません。自分の好きなアイテムに課金していただければと思います。

――ちなみに、日本のユーザーも好きそうな衣装や装飾品は実装されるのでしょうか?
Mumu氏:既にゲーム内に一定以上の無料コスチュームがあります。試遊で見られたコスチュームは中国がモチーフのものだったと思いますが、例えば着ぐるみや学生服といったものがあります。そのあたりは日本のユーザーにも受け入れてもらえると思います。後は、日本のイラストレーターさんや作品とのコラボレーションも今後はどんどん考えていきたいと思っているので、期待していてください!
――ありがとうございます。最後に配信を楽しみにしているファンのみなさんへのメッセージをお願いします。
馬旻雯氏:もうすぐクローズドβテストが控えていますので、こぞって参加して本作を体験していただけたらと思います。そこでみなさんのフィードバックや意見、コメントを聞かせていただきたいです。本作をよりよいものにするために、みなさんの力もお借りできれば幸いです。いち早くリリースできるよう今後も開発を頑張りますので、よろしくお願いします!

(C)1997-2025 NetEase,Inc.All Rights Reserved
※画面は開発中のものです。
本コンテンツは、掲載するECサイトやメーカー等から収益を得ている場合があります。







































