15年の歴史を体感し現実とゲームが交錯する超高校級イベント「ダンガンロンパ15周年フェス」レポート

発表会・イベント取材
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スパイク・チュンソフトは、11月29日ベルサール東京日本橋で「ダンガンロンパ15周年フェス -超高校級の大感謝祭-」(以下、ダンガンロンパ15周年フェス)を開催した。本稿では16時45分から行われた、4スロット目のレポートをお届けする。

「ダンガンロンパ15周年フェス」は、2010年、PSP向けに発売された第1作「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生(以下、ダンガンロンパ)」から続く、「ダンガンロンパ」シリーズが15周年を迎えたことを祝うイベントだ。

イベントは入れ替わり式の4部制となっており、それぞれ第一作、「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園」(以下、スーパーダンガンロンパ2)、「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」(以下、ニューダンガンロンパV3)。そして、2026年発売予定の最新作「スーパーダンガンロンパ2×2」にちなんだステージイベントが実施。同作の音楽担当であるトゥーキョーゲームス・高田雅史氏によるミニライブや、声優陣のトークショー、超高校級のカルトクイズなどが実施された。

「ダンガンロンパ15周年フェス」の熱気と感動

まず会場に入って目に飛び込んだのは、イラストレーターORIHARA氏描き下ろしキービジュアルを使用した、主人公たちが正装をしたグラフィックボードだ。さらに入口の近くには「ダンガンロンパHISTORY」として第一作発売から、ゲーム・アニメ・舞台などメディアミックスを含めたシリーズの歴史が展示。周りを見渡すと歴代ゲームパッケージや、「スーパーダンガンロンパ2」が「PlayStation Awards 2012」でユーザーズチョイス賞を獲得したときのアワードなども飾られており、15周年という時間の重みを言葉だけではなく、手応えとして実感させられた。

15年の歴史を体感し現実とゲームが交錯する超高校級イベント「ダンガンロンパ15周年フェス」レポートの画像
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「スーパーダンガンロンパ2×2」を世界最速でプレイできる試遊台は、会場の3分の1ほどを埋めるほどに用意されていたが、それでも常時行列ができていた人気ぶり。試遊感想は別記事を参照してほしいが、“あるキャラクター”のサプライズ的な出演は現地でも話題になっており、興奮して話し込む友人同士の姿も見られた。

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また、これまでに発売されたりイベントで告知されたりしたTシャツ・フィギュアなども展示されており、通りがかる人たちが一様にカメラを構えていた。物販が会場外に存在していたが、アクリルスタンドやトレーディング缶バッジなど、15周年記念イラストがデザインされたグッズは盛況で、入場時に集合時間が記載された整理券が配られていたほどだった。

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会場内には「常在戦場」という掛け軸が貼られた、「ダンガンロンパ」の教室を模したフォトスポットが設置されていたほか、着ぐるみのモノクマやシリーズキャラクター江ノ島盾子・七海千秋・王馬小吉の公式コスプレイヤーが不定期に登場。筆者もここぞとばかりにツーショットを撮ってもらったが、細やかな仕草や自然な立ち振る舞いは、まるで画面の中から飛び出してきたキャラクターそのものだったのが印象深い。

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筆者が本イベントで一番興味深いと感じたのは、「謎解きスタンプラリー」と題されたコンテンツだ。15周年フェスの開幕直前、イベントプロデューサー・白峰タクミが控室で変死体となって発見。警察が到着する前に、来場者が「超高校級の探偵」として会場に散らばる証拠を集めて、真犯人を暴くという内容である。

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案内通り会場内には意味深な謎解きと、QRコードが3つずつ記載されたパネルが6つ設置されていた。会場を見学しながら自然に各展示に足を運べる配置になっているほか、開催前に作成したイベント公式サイトのマイページと連動。スタンプを6つすべて集めることで、実際に学級裁判に参加してモノクマを中心とした、半円状の裁判場に立つことができ、特典としてコースターがもらえた。このような現実とフィクションの境目が曖昧になる感覚は、まさしく「ダンガンロンパ」で作中に入り込んだかのような没入感と説得力を生み出していた。

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このようにイベント全体から、単なる展示や体験型イベントに留まらず、謎解きや学級裁判体験など来場者を楽しませるための細やかな演出が施されていた。そして世界観を忠実に再現しようという気概が随所に感じられ、イベント全体がまるで「ダンガンロンパ」のストーリーの延長として機能していたのはシリーズファンとして感動的に思えた。

スタンプラリーなどに興じながら、開場から1時間弱が過ぎた頃、ステージイベントが満を持して開催。筆者は4スロット目ということで、「スーパーダンガンロンパ2×2」にちなんだ回に参加。イベントMC・内田敦子氏、進行役としてファミ通編集部・三代川正氏、スパイク・チュンソフトプロデューサー榊原昌平氏が登壇した。ステージ冒頭、トゥーキョーゲームスの小高和剛氏からのビデオメッセージが上映され、観客からは歓声があがった。

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小高氏はシリーズ生誕15周年の記念すべき年に、「ダンガンロンパ」新作を発表できたのは感慨深いと話し、「スーパーダンガンロンパ2×2」制作陣について触れた。まずは自身が監修として全体を見ていることと、シリーズの肝である“殺人トリック”はシリーズを支えてきた小説家・北山猛邦氏と一緒に取り組んでいると紹介。

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シナリオは「絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode」から共に歩んできた小泉陽一朗氏が担当し、音楽も高田雅史氏らトゥーキョーゲームス一同と共に制作中と盤石の体制を強調した。さらに「誰が死んで誰が生き残るんだろうと楽しみにしてください」、「皆さんの好きなキャラクターたちの生き様と死に様にご期待を」とメッセージを贈った。

榊原プロデューサーによる公開インタビューも必見!

続いて、プロデューサーであるスパイク・チュンソフトの榊原昌平氏への公開インタビューが実施。本作の制作経緯として榊原氏は、自身が2代目「ダンガンロンパ」プロデューサーとして「『ダンガンロンパ』をこのまま終わらせておくのか?」「交代したからには『ダンガンロンパ』で何かできないか」と常に考えており、「超探偵事件簿 レインコード」が一区切りつく少し前から小高氏と話し合いを進めてきたと説明。

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また新作や続編の構想も考えてはいるが、「ニューダンガンロンパV3」で物語が一度完結しているため、無理にシリーズを先に進めるのは「乱暴」ではないかと述べた。また初代「ダンガンロンパ」リメイクではない理由については、初代に手を加えることがシリーズ全体を壊す可能性があることから、プレイヤーに新しい楽しみを届けられるのは「スーパーダンガンロンパ2」だと判断したとのこと。

リメイクにあたり、ロゴ、デザイン、立ち絵は全て新しく作り直され、プログラムもゼロから開発。特にこだわったのは“今どき”のリゾートを意識し、大幅に変更されたホテルのデザインだという。新シナリオの解放条件は現在調整中だが、原作未プレイのユーザーはオリジナル版から、新作から始めたいユーザーはそちらから選んでプレイできるようにしたいと話していた。

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なお、ステージ中12月24日から「スーパーダンガンロンパ2」が、エンディングまでの全章配信可能になるとアナウンスがあったため、実況でオリジナル版ストーリーをチェックして新シナリオから始めるのも良いかもしれない。

シナリオボリュームについては、「原作と同等」と宣伝されているものの、実際には「オリジナル版以上のボリュームになりそう」だとプレイヤーにとって嬉しいニュースが。実際にステージ周辺からは「おぉ~」という声がこぼれていた。そして榊原氏は「僕はプロデューサーとして時間とお金を管理する立場なので、個人的に喜ばしいことではありませんが、皆さんに喜んでいただけるなら…」と笑っていた。

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三代目モノクマ役の水田わさび氏の起用の理由については、あの国民的アニメの存在をにじませながら、正直断られると思っていたので快諾してもらえたことに驚いたと話していた。そして三代川氏も「水田さんに声優が変更になっても、なぜかスムーズに受け入れられます」と笑いを誘う場面も見られた。声優陣によるボイス新録は試遊版とプロモーション動画のボイスを収録した段階で、これから撮り直しが始まる予定。最後に発売日について聞かれた榊原氏は、「まだ言えるわけないでしょ(笑)。なるべく早く皆さまのお手元に届けたいと思っています」と答えて期待を煽った。

新モノミ声優・大代キヌ太氏のサプライズ登壇

ステージイベント中にはスタッフに連れられてモノミがステージ上に登場と思ったら、スタッフ役がイベント前日に発表されたばかりの新たなモノミ役声優・大代キヌ太氏だったというサプライズに会場はどよめきの声があふれていた。大代氏は本業がアニメのディレクターであり、演出やシナリオを担当するのがメインの仕事で声優ではないため、オーディションは基本巡ってこない立場とのこと。

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モノミのオーディションを受けるきっかけは、自身が監督を務めたテレビアニメの音響制作を担当していた会社が「スーパーダンガンロンパ2×2」に関わっていた縁で誘われたのが経緯と話し、ファンたちは驚きの反応を見せていた。また元々シリーズの大ファンだったと話し、小学生の頃初代モノクマ役の大山のぶ代氏の出演作を見漁っていた時期に「ダンガンロンパ」と出会い、「ダンガンロンパ/ゼロ」を朝の10分間読書で読んでいたエピソードも披露した。

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役作りについては、前モノミ声優である貴家堂子氏が作ったものをベースにしつつ、「肉体を使ってかき割りのような表現にならないように、中身のあるモノミちゃんを演じたい」と言及。そして発表後のファンからの反響については、「どう受け止められるのか怖かった」と正直な心境を吐露しつつ、「皆さんに素晴らしいスタートラインを作っていただいた気持ち」と感謝を伝えていた。

「ダンガンロンパ」のこれから

本イベントがこれだけ盛り上がったのは、「ダンガンロンパ」というシリーズが15年にわたり、変わらぬ人気を誇ってきたことの証と言えるだろう。会場内の展示やフォトスポット、物販に至るまで、細部にわたるこだわりと工夫が随所に施され、ファンへの愛情と世界観への敬意がひしひしと伝わってきた。

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さらに謎解きスタンプラリーや学級裁判体験といった参加型コンテンツは、来場者自身が物語に入り込み、キャラクターとともに事件を追体験できる没入感を生み出していたことも印象的だ。ステージイベントでは、新作「スーパーダンガンロンパ2×2」の制作陣や声優陣の熱意が伝わるトークが展開され、ファンにとって期待感を高める時間となった。

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こうした多彩な仕掛けと演出は、シリーズを愛し続けるファンの熱量を再確認させると同時に、リメイクから「ダンガンロンパ」に触れようと思う新たな世代にも魅力を伝える橋渡しとなるのではないか。15周年という節目を経てもなお変わらぬ人気が感じられた本イベントは、まさに「ダンガンロンパ」のこれからを予感させる熱気に満ちた場となったのだった。

RPGとADVが好きなフリーのゲームライター。同人ノベルゲームは昔から追っているのでそこそこ詳しい。面白ければジャンル問わずなんでもプレイするのが信条。 X:https://x.com/sigh_xyz Bluesky:https://bsky.app/profile/sigh-xyz.bsky.social note:https://note.com/sigh_xyz

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