バンダイナムコエンターテインメントは1月24日・25日、「アイドルマスター」のアイドル・如月千早による単独公演「OathONE」を日本武道館にて開催。ここでは、1月25日公演の模様をお伝えする。
「誓い」を意味する「Oath」を冠した如月千早武道館単独公演。いつも応援してくれているファンや765プロダクションの仲間への1つの誓い、日本武道館公演という新たな挑戦や決意を込めた始まりの誓い、そしてこのライブに全力を尽くし、全てをかける誓い――それらが込められた本公演は、言葉通り新たな挑戦であり始まり。初日公演に続いて行われたこの日はセットリストを大きく変え、千早を支え応援してきた観客たちとともに、さらなる想いと誓い、新たな一歩を感じさせるステージをみせてくれた。

なお、本公演のxRライブストリーミングチケットは2026年2月25日21:00まで販売しており、1月24日公演・1月25日公演とも2026年2月25日23:59(予定)までアーカイブ視聴することが可能となっている。詳細は公演公式サイトをご確認ください。
如月千早武道館単独公演「OathONE」公式サイト
https://idolmaster-official.jp/live_event/oath_one/
如月千早武道館単独公演「OathONE」の2日目となるこの日、名目上は「追加公演」となっていた。初日とどこまでセットリストが変わるのか、演出面ではどうか、気になっていた人も多かったことだろう。
結論から言えば、セットリストも紡がれる物語も全くの別物であり、アンコール含めて全23曲と曲数こそ同じだったが、半数近い10曲が前日披露しなかった楽曲。その中には同じ765プロダクション(765プロ)の後輩や、ほかの事務所のアイドルたち、アイドルを目指す学生たちの楽曲カバーもあるなど、驚きの連続。各ブロックにつけられた名称からも、みんなの想いも一緒に……という千早の気持ちがうかがえた。

開演時間となり、オープニング映像から美しいハミングが響いて厳かな雰囲気に包まれると、ステージをぐるりと覆った紗幕に公演ロゴが大きく映し出される。拍手で主役を導き入れるのも、本公演らしいところだ。
そして、この日も千早の代表曲であり、自身にとって大切な存在である「蒼い鳥」で幕を開ける。観客たちが灯すコンサートライトで蒼に染まった会場に、想い溢れる歌声を響かせていった。





2曲目は本公演に向けて制作された新曲「輝夜」。初日は中盤に披露されていただけに、セットリストが大きく変わることを予感させつつ、暖かく歌い上げる千早。ステージ上部にせり上がった紗幕を利用したスクリーンには大きな月が映し出され、歌唱する千早の映像が重なり、望郷感も感じさせる素敵な雰囲気となっていた。




この曲も象徴しているように、最初のブロックにつけられた名称は「月光」。ここからは“月”に関する楽曲、しかも観客たちから驚きの声があがったほど意外な楽曲を連ねていく。
披露したのは、「月下祭 ~la festa sotto la luna~」。この曲は千早の持ち曲ではなく、今井麻美さんが歌唱しているもの(「THE IDOLM@STER RADIO ~歌姫楽園~」収録)。作詞も今井さん本人が務め、作曲は先ほどの「蒼い鳥」などと同じ椎名豪さんが担当している楽曲だ。先ほどの蒼の雰囲気とは対象的に、ステージには炎が吹き上がり、上空の月も真っ赤に染まる。力強さを増し、熱い想いを滾らせて歌い上げていく千早は、感情に身を任せるように体を動かし、折り曲げ、想いをその声にのせていく。曲のラストで「蒼い朝が来るまで」の歌詞に合わせて月も会場も蒼に染まるのは壮観だった。






ざわめく会場に、さらなる驚きのイントロが流れる。聴こえてきたのは、「初星学園」に通う月村手毬のソロ曲「アイヴイ」だ。それを千早が歌うとわかり、興奮の歓声が沸き起こった。
千早はかつて、“如月千早に聞くApple Music「空間オーディオ」の世界”として、手毬の楽曲「アイヴイ」を用いて「空間オーディオ」を体験したことがある。その縁もあり、この曲には思い入れがあったのだろう。ハイスピードで畳み掛けていく楽曲を、まだ荒削り感もある手毬に負けじと自身の魅力を存分に加えて熱唱。観客たちを圧倒していく。曲中にある「独りにしないで」の言葉を千早が言うのも感慨深いものだった。





ここで最初のブロックを終えてMCパートへ。このステージで今日も歌うことのできる嬉しさを口にした千早は、月や月明かりの印象、披露した歌に込めた想いなどを語る。今日という日は今日だけのもの、この一瞬一瞬を大切に全力で今の自分をステージにぶつけたいと意気込み、次のブロックでは傷つきボロボロになりながらも全力で光を追い続けた奇跡を歌で届けていく。
「今日の軌跡が誰かの記憶になるように、この次に続く光を乞い願う者たちの物語になるように」
そう言って披露したのは「arcadia」。高らかに美声を突き上げると、観客のボルテージも一気にアップ。それを受けて、想いを込めた熱く雄大な歌声を響かせる。そして、自身のソロ曲「目が逢う瞬間」へ。間奏では優雅なターンも決めつつ、想いに浸るように歌う千早。彼女が紡ぐ世界や感情をみんなが全身で感じると、そのまま「静かな夜に願いを…」をしっとりと披露。スクリーンに雪が降り注ぎ、切ない想いを歌い上げる。ラストは曲で描かれる女性の気持ちそのままにじっと目を閉じ、想いを噛み締めていた。













このブロックのここまでの3曲は前日も披露していたが、ブロックラストに聴こえてきたのはなんと「スローモーション」。先ほど今井麻美さんや月村手毬の楽曲をカバーしたが、今度は283プロダクション所属のアイドル・風野灯織のソロ曲をカバーしたのだ。灯織はいくつかのユニットとしても活動しており、この曲で言えば「Team.Luna」の一員。“蒼”であると同時に“月”の繋がりもあり、本公演によく似合う。このブロックの名称が「灯火」であるのも、灯織の想いも乗せているのだろう。感動的なメロディに美しい歌声を響かせ、みんなの心に明かりを灯していく千早は、映し出された星座をバックに歌う姿も幻想的で美しかった。





MCでは、「スローモーション」を歌っているときにキラキラ輝く3つの光が目に浮かんだと話す千早。その言葉からも、普段のあのユニットや曲の歌詞が心に浮かんだ人は多かったのではないだろうか。さらに、「ここで皆さんとともにする時間も、ひとつのおとぎ話のようだと思います」と口にし、次のブロックは“歌で届けるおとぎ話”として、ページをめくるように美しい楽曲たちが披露されていった。
物語といえば、まずはやはり「眠り姫」。前日も披露された楽曲だが、そのときは冒頭のフレーズをアカペラで歌っており、この日は最初から鐘の音や伴奏とともに願いを込めた美声で歌い上げる。彼女の高音は本当に美しく、儚い夢を想うような雰囲気を醸し出したかと思えば、晴れやかな表情とともに歌い上げる場面や、惚れ惚れするようなロングトーンなど、さまざまな心情を表現。約6分に及ぶ壮大な物語を紡ぎあげていった。



続いては、萩原雪歩とのデュエット曲「Little Match Girl」。前日は未披露だったため、イントロが流れると嬉しさの声が随所であがる。光の演出もステージを彩るなかで、心を震わせる情熱的なパフォーマンスをみせる千早。ラストの「暖かくして…」のフレーズで、ちょっと歌い方が変わるのも印象的だった。ちなみに、「Little Match Girl」とは「マッチ売りの少女」の英語タイトルでもあり、“歌で届けるおとぎ話”に適した1曲だ。






さらに、「Snow White」を披露。こちらは「白雪姫」の英語タイトル。雪が舞い散る映像とともに、想いのこもった優しい歌声を響かせていく。ゆったりと歌い上げる千早の声がみんなの心を暖かく包みこんでいくと、続けて披露したのは最上静香のソロ曲「SING MY SONG」だ。イントロの印象的なピアノの音色で会場にはざわめきが起こる。
後輩である静香の曲を千早が歌うことももちろんだが、千早と静香の“物語”のひとつとして「Snow White」は重要なものであるため、「Snow White」から「SING MY SONG」への流れは感動ひとしお。楽曲に込められた想いは千早に通じるものでもあり、「たった1フレーズの、1小節、1音の」の歌詞を体現するように、1音1音に想いを込めて歌い上げていく千早。しっかり前を向き、指を突き上げ、ラストは目を閉じてさらに想いたっぷりにロングトーンを響かせていた。








このブロックの名称が「静想」であることも納得のステージでみんなを魅了した千早は、ここで衣装チェンジのためいったんステージをあとに。前日同様、この日も群ロボットシステム「groovots」の大型の1台がしっかりと役割を果たしてくれた。

公演2日目も後半ゾーンへと突入。ライトに照らされる前からステージで待機する姿もうっすらと見え、みんなの気持ちが高まっていく。すると、また違った魅力の豪華なドレスに着替えた千早が照らされ、荘厳な雰囲気で「細氷」を歌い始める。低音から一気に突き上げる高音は本当に圧倒的で、その場にしゃがみ込んで、これでもかと想いを込める姿も息を呑むほどだ。群ロボットシステム「groovots」たちもさまざまに煌めき、千早の圧巻のステージを彩っていた。





爽やかなイントロから、続いては「my song」。スクリーンや「groovots」たちが夜空を映し出すなかで素敵な歌声を響かせれば、「Light Year Song」では宇宙が広がる。強く暖かな歌声で、壮大な世界を創り上げていった。








そして、このブロックラストは315プロダクション所属・桜庭薫のソロ曲「My Starry Song」をカバー。同じ事務所だけでなく、283プロや315プロの楽曲も歌うのは、切磋琢磨している仲間たちに背中を押されているような感覚が聴いていて嬉しいところ。その気持ちも胸に暖かく歌い上げると、スクリーンには流れ星が煌めいていた。






そんなこのブロックは星の煌めきと桜庭薫の名前を冠した「煌庭」。改めて楽曲を振り返ると、“歌”や“星(夜空)”に関連するものが連なっており、千早は曲後のMCで「ひとつひとつのコンサートライトが、まるで夜空に輝く100万の星のようで」と顔をほころばせる。さらに、歌を続けて来てたくさんの出会いがあったこと、すぐ側にいる星、遠くからそっと見守ってくれている星、その光に勇気をもらって前に進めたことが何度もあったと話す。
「今度は私が、歌で皆さんを、世界中を、笑顔で満たせるように、しっくりとゆっくりと私らしく」
その言葉に、次になにを歌うか気づいた人から嬉しさの声があがっていたが、次の楽曲は「しっくりとゆっくりと」。実は、前日に「君に映るポートレイト」を披露したことで、千早のソロ曲でいまだ披露されたことのない最後の1曲が、この「しっくりとゆっくりと」だったのだ。最後のピースがついに揃った嬉しさも充満するなか、千早はその歌声でみんなを笑顔で満たしていく。スクリーンも夜から昼、夕方、そしてまた夜へと変化し、日々の移り変わりとともにしっくりとゆっくりと歩いていくみんなの背中を押すように、力強い歌声が響き渡り、ラストは朝日が輝いていた。













そのまま、明るくリズミカルに「Coming Smile」を披露。サビでのドラム連打にのせて広がる歌声には嬉しさが溢れ、ちょっと首を曲げで微笑む表情も素敵だ。さらに、「Just be myself!!」を抜群の格好良さで決めていく。胸踊る楽曲に合わせて動きもキレを増し、ジャンプもしながら伸びやかなハイトーンボイスを会場の隅々まで届けていった。







続く曲のイントロが流れると再び大歓声。ここまで後輩やほかの事務所の“蒼”のアイドルたちのソロ曲をカバーしてきており、あのアイドルの曲も披露する……そう確信していた人は多かったと思うが、実際に渋谷凛の代表曲のひとつ「Never say never」が流れたときの興奮っぷりはすさまじいもの。「凛音」とのブロック名にも象徴されるように、凛の想いとともに、それでいてこのステージではしっかり自分のものとして歌う姿は格好良さと感動を生み出す。観客たちも歓声とコールで一緒に盛り上がると、千早の動きにも歌声にもこの曲を歌える喜びや楽しさが滲んでいた。





「あの……私らしく歌えてましたか?」と問いかけると、歓声と拍手で応える観客たち。ホッと胸を撫で下ろした表情を浮かべ、いよいよ2日目も本編ラストの曲へ。日本武道館という夢のような舞台に連れてきてくれたスタッフや仲間たち、そして“あなた”へ感謝の気持ちを述べる。
「この想いを、ありがとうという気持ちを、堂々と歌で伝えることができれば」
そう口にして歌い出したのは、「Project LUMINOUS」の楽曲「GR@TITUDE」。冒頭の「届けたい さよならじゃなくてYES!ありがとう」のフレーズは、まさにいまの気持ちなのだろう。「Project LUMINOUS」の仲間たちだけでなく、ほかのみんなの想いも一緒に歌い上げる千早は声の端々に嬉しさが弾けており、「私たち一つだから」の歌詞も噛み締めながら指を突き上げ、気持ちを届けていった。






もちろん、これで終わりではない。盛大なアンコールの声で再登場した千早は、アンコール曲として「ToP!!!!!!!!!!!!!」を披露。紗幕にシルエットが映し出され、仲間たちの色の光が上空へと伸びていく。「groovots」たちもステージを彩るなか、想いを胸に歌い上げる千早はダンスもステップも気持ちが入っていて、日本武道館の真ん中に立つ彼女は1人であって1人じゃないと感じさせてくれた。







そして、改めていまの気持ちを語る千早。「私には家族のように大切な仲間たちのほかに、トップを目指すたくさんのライバルであり、兄弟や姉妹のようでもあるアイドルたちもいます」と言及し、覚悟を持って彼ら、彼女らの楽曲をカバーしたことは大きなチャレンジだったと口にする。
「私の夢もここで終わりません。欲張りかもしれませんが、この景色をまた見たい」と力強く意気込んだ千早は、最後に歌うのが自身にとって大切な楽曲「約束」であり、もっともっと想いをひとつにするために、一緒にこの歌を歌って欲しいと呼びかける。








「私と応援するすべての夢を必ずこの場所に連れてくる。そして、これから新たに夢を描くあなたとの新しい約束です」
アンコールパートの名称は「新誓」。新たな約束、誓いとともに「約束」を歌うみんなの大合唱が日本武道館に響き渡ると、ラスサビではマイクを客席に向けてみんなの声をさらに求める千早。想いが溢れたのか涙で歌えなくなる場面もあったが、それを支えたのもみんなの声。涙を拭い、全ての想いを込めて、歌声を届けていった。
深々と礼をし、感極まってちょっと声を震わせながらも挨拶した千早は、みんなに手を振りながら花道を歩いてステージを降りていく。流れていたBGMが止まり、最後は自身の声で「ありがとうございました!」と感謝の気持ちを伝えて、2日間に渡る武道館単独公演「OathONE」の幕を閉じた。

本人が語っていたように、これは終わりではない。むしろ、彼女が先陣を切って新たなステージへと踏み出したと感じる公演だった。仲間やライバルたちの活躍とともに、いつかまたこの場所に戻ってくる日を楽しみに待ちたい。
そして、如月千早と今井麻美さん(Enbodied Artist)に最大級の賛辞を送ろう。
セットリスト
――月光――
01. 蒼い鳥
02. 輝夜
03. 月下祭 ~la festa sotto la luna~
04. アイヴイ
――灯火――
05. arcadia
06. 目が逢う瞬間
07. 静かな夜に願いを…
08. スローモーション
――静想――
09. 眠り姫
10. Little Match Girl
11. Snow White
12. SING MY SONG
Interlude ※
――煌庭――
13. 細氷 ※
14. my song ※
15. Light Year Song ※
16. My Starry Song ※
――凛音――
17. しっくりとゆっくりと
18. Coming Smile
19. Just be myself!!
20. Never say never
21. GR@TITUDE
――新誓――
22. ToP!!!!!!!!!!!!! ※
23. 約束 ※
※はエンターテインメント向け群ロボットシステム「groovots」を活用した演出を導入した曲(Interludeと約束は花道で活用)
(C)窪岡俊之 THE IDOLM@STER(TM)& (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
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