8月には待望の舞台化も!「HUNDRED LINE -最終防衛学園-」発売1周年記念イベント「1周年記念学生祭」レポート小高和剛氏、打越鋼太郎氏、木村太飛さんへのインタビューも

発表会・イベント取材
0コメント 高島おしゃむ

昨年4月24日にアニプレックスより発売された、Nintendo Switch/PC/(Steam)向けシミュレーションRPG「HUNDRED LINE -最終防衛学園-」。その発売1周年を記念したオフラインイベント「1周年記念学生祭(クラスフェスティバル)」が、4月26日に東京・大手町にある日経ホールで開催された。

2026/04/28 20:31 イベント出演者の発言内容に一部誤りがございましたので、調整いたしました。

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本作は「ダンガンロンパ」シリーズを手掛けた小高和剛氏と「極限脱出」シリーズの打越鋼太郎氏がタッグを組んだことでも話題になった作品だ。

今回のイベントは、昼公演と夜公演の2回開催。主人公の澄野拓海役を務めた木村太飛さんをはじめ、蒼月衛人役の櫻井孝宏さん、九十九今馬役の緒方恵美さん、九十九過子役の伊藤梨花子さんなど豪華声優陣も勢揃いし、バラエティ豊かなステージが繰り広げられた。

ちなみに、このステージが行われた会場の近くには、展示スペースも設置。こちらでは、好きなコメントが書き込めるメッセージボードや、スタンディパネル、グッズなどの展示が行われていた。

こちらの記事では、その中から夜公演の模様をレポートしていく。また、後半では、小高和剛氏と打越鋼太郎氏に加えて、声優の木村太飛さんを交えたインタビューも実施しているので、そちらも合わせてご覧いただきたい。

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トップのファンは「HUNDRED LINE -最終防衛学園-」を870時間プレイ!?

定刻の18時になってステージが開幕。その冒頭、いきなりキャスト陣によるイベントオリジナルの朗読劇が始まる。なにやら楽屋裏で主要なキャラクターたちが話し合っているようなシーンなのだが、妙に熱がこもった迫真の演技も相まってか、ときおり会場内から笑いが沸き起こっていた。

この朗読劇が終わった後、MCの田口尚平氏とキャスト陣がステージに集結。いよいよ本編が本格的にスタートした。夜の公演はこの日2回目の舞台ということもあってか、出演者たちもすっかり温まった様子で登壇していたが、ここにトゥーキョーゲームスの小高和剛氏が加わり、賑やかな雰囲気のなかステージが進行していく。

写真左から、小高和剛氏、櫻井孝宏さん、木村太飛さん、緒方恵美さん、伊藤梨花子さん。
写真左から、小高和剛氏、櫻井孝宏さん、木村太飛さん、緒方恵美さん、伊藤梨花子さん。

ここで最初に行われたコーナーが「アンケートトーク」だ。こちらは、事前にユーザーから募集したアンケートを集計した結果を発表するというものである。最初に発表されたのは、何時間「HUNDRED LINE -最終防衛学園-」をプレイしたというものだ。

元々膨大なボリュームのタイトルではあるが、なんと10位の時点でプレイ時間は475時間。トップは870時間という、驚異的な時間を本作のプレイに費やしているファンがいることが明らかになったのである。これに対して緒方さんは、「870時間は終わってますよ」と思わず驚きの声を上げていた。

小高氏によると、普通でもプレイ時間として多いのは200時間ぐらいだという。つまり、その4倍は遊んでいるということになる。この会場内にも、400時間以上プレイしているというファンが数名おり、それだけ熱量の高い作品であることが証明されていた。ちなみに小高氏自身は、ゲームを作っていたということもありプレイ時間は4時間ほどだという。

続いて発表されたのは、「1番好きな部隊長」だ。こちらは1位がイヴァーで、2位がヴェシネス、3位がチューラムタミー、4位がアダムキュー、そして5位がダルシャーという結果であった。通常、こうしたアンケート結果を発表するときは、会場内から大きな歓声や驚きの声などが上がるはずなのだが……なぜか静かな状態に。これに対して、緒方さんも思わず「トップ5が発表されたら、お客さんがオーとかいうでしょ?」と、こちらも思わずツッコミを入れていた。

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続いて発表されたのが、「最初にたどり着いたエンディング・ルート(1位~5位)」だ。こちらは、5位が「062 恋しちゃったんだ編:正夢1」、4位が「041 カリスマ澄野編:支配者」、3位が「047 青春編:ここから、これから」、2位が「042 カリスマ澄野編:偶像」、そして1位が「001 真相解明編:さようなら最終防衛学園」という結果であった。

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いずれも刺激的なシーンが選ばれており、順番に発表されていくごとに会場内からも大きな笑いや拍手が沸き起こっていた。これに対しても、「我々のせいじゃないですよ。選んだのは皆さんですよ!」と、やはり緒方さんが的確なツッコミを入れ、こちらも笑いを誘っていた。

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物議を醸しそうなエンディングもトップ5に含まれていたが、1位は「001」の真相解明編で、そこにたどり着いた人も多かったということでもある。これに対して小高氏は、早めに真相が分かった上でいろいろなルートを遊んでもらった方がゲーム体験としてはいいので、そうなるように選択肢を調整していたそうだ。そうした意味でも、作り手の狙い通りの結果になったといえるだろう。

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登壇者たちがファンから寄せられた様々な質問に回答!

続いて、ファンからの質問に対して登壇者が答えていくパートへ。最初は小高氏への質問で、「こだわったけど、プレイヤーが気付いてなさそうな細かいポイントはどこですか?」というものだ。これに対して小高氏は、意外とあまりないのではないかと回答。そうしたなかで、強いて言うなら水槽などのオブジェクトを調べたときに、セリフが結構異なっているということを明かした。

木村さんへの質問は、「澄野が一番極限と絶望を味わったシーンは?」というものだ。これに対して木村さんは1周目の蒼月とのシーンを挙げていた。台本を読んでいてビビったシーンがあったのだが、実は収録自体は1周目と「真相解明編」を撮った後で、残りの収録が行われていた。1周目でありながら、ド直球で殺しに来たところがインパクトに残っていたようだ。

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櫻井さんへの質問は、今回の中では一番の長文となっていた。こちらに対して、櫻井さん自身はルートとして難しかったというよりも、「人間が臭くて醜くて」という場面を想像して、具合が悪くなってしまったというエピソードを披露。たしかにそう見えていたら辛いよなと、同情しながら演じていたそうだ。

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緒方さんへの質問は、「小高さんの作品の特徴について」である。これに対して緒方さんは、簡単にいうと人と違うぶっ飛んだことを作りたいというのが先頭に立っているところだという。どの作品にもない絶望を描きつつも、なんとかその中で希望の光を見せようとする手法を使っているのだという。

伊藤さんへの質問も、櫻井さんへのものと同じく長文であった。それを緒方さんが感情を込めて朗読したことで、会場内から大きな拍手が沸き起こっていた。これに対して伊藤さんは、自分で考えることが出来ない子がだんだん成長していく姿を魅力的に演じたいと思ったそうだ。

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お題に合わせて説得できそうなコメントを考える「澄野・蒼月 説得ミッション」コーナー

続いて、バラエティーコーナーの「澄野・蒼月 説得ミッション」のコーナーに。こちらは、一部のメンバーが不満を抱いており、それをお題に説得するためのセリフを考えていくといったものである。今回説得される側に選ばれたのは、澄野を演じた木村さんと蒼月を演じた櫻井さんだ。

それを、キャスト班とクリエイター班に分かれて、シチュエーションに合わせた説得できそうなセリフを答えていく。それに対して、どちらのセリフのほうが説得できそうか、来場者の拍手の多さで決めていくというルールで行われた。見事2問ともパーフェクトを獲得すると、出演者に賞品がプレゼントされる。逆に失敗してしまった場合は、木村さんが100にまつわる罰ゲームに挑戦することになる。

最初に説得されるのが、澄野だ。主人公キャラなのに酷い目に遭いすぎているため、「ささやかな幸せを手にするルートを増やしてほしい」というのが、彼の不満である。

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ここでクリエイター班の小高さんが出したのは、「拓海はみんなのお母さんなんだから、我慢しなさい」というものであった。一方、キャスト班は櫻井さんが回答。こちらは、「もっと酷い目に遭いたいんだね。滅ルートを用意してあげるよ」と回答。こちらは櫻井さんのほうに会場内から大きな拍手が沸き起こり、澄野の説得にも見事成功していた。

続いて蒼月の説得に。こちらの不満は「醜い人類達を皆殺しにするルートを作って!」というものである。これに対してキャスト班の木村さんは、「蒼月これで終わりだ」と回答。一方、小高さんは、丸子のイラストを描いて「オレの命だけは、助けてくれ~!!」と答えていた。会場からは大きな笑いが起きていたものの、残念ながら説得自体は失敗という結果になってしまう。

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ある意味自分の回答で自爆することになった木村さん。ここで罰ゲームとして、苦すぎることでおなじみのセンブリ茶を100ml飲むことになってしまった。これが相当苦かったようで、もんどりを打っていたのだが……悪いことの後には良いことも起こるということで、サプライズで木村さんが「第20回声優アワード新人賞」を受賞したことをみんなでお祝いすることに。ステージにはケーキも登場し、櫻井さんに食べさせてもらうといった場面も飛び出した。

罰ゲームでセンブリ茶を飲む木村さん。
罰ゲームでセンブリ茶を飲む木村さん。
ここで突然サプライズが!
ここで突然サプライズが!
この後、木村さんは櫻井さんにケーキを食べさせてもらっていた。
この後、木村さんは櫻井さんにケーキを食べさせてもらっていた。

13公演中10公演で異なるシナリオが上演される舞台の開催も決定!

バラエティーコーナーが終わったあとで、今回の声優陣による生アフレコが披露。その後、最新情報が発表された。まずは物販から。5月10日まで、イベントのオリジナルグッズの通販が開始される。さらに、アルマビアンカよりアパレル商品の発売も決定。こちらは、澄野拓海のアウターとパーカー、蒼月衛人のロングTシャツがラインナップされている。

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GiGOとのコラボも決定。今回公開されたのは、ゲーミングをテーマにした8人のキャラクターの描き下ろしイラストだ。こちらの詳細については後日発表される予定である。また、コトブキヤくじで「100種缶バッジくじ -裏100日篇-」も発売中だ。こちらにはネタバレを含むアイテムもラインナップされている。さらに、澄野拓海と蒼月衛人のミニフィギュアの発売も決定。こちらはempty.tokyoで予約を受付中だ。

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イラストレーター大川ぶくぶ氏とのコラボレーションも決定。こちらも現在は企画が進行中で詳細は後日発表される。アニプレックスのカードゲーム「ビルディバイド -ブライト-」に、「HUNDRED LINE -最終防衛学園-」が登場。こちらはすでに発売中だが、注目はBOX特典のPRカードに小高氏が登場するところだ。

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ここで、この日最大の発表となったのが、舞台化決定だ。こちらは8月8日から16日の間、天王洲 銀河劇場で開催される。主演の澄野拓海は田村心さんが務める。上演シナリオは「始まりの100日」、「真相解明編」、「リスタート編」、「さよなら蒼月編」、「SF編」だ。

ユニークなのは、13公演中10公演は違うシナリオになっているところである。単に一部が変わるだけでなく、内容も大きく変わるようなので、そちらも見どころになっている。特典には、小高氏が監修したオリジナル描き下ろし小説が付属する。

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告知が終わったあと、ステージのエンディングとなり、これですべてのプログラムが終了……と思いきや、木村さんがひとりでステージに現れる。ここで最後に行われたのが、朗読劇の「-真相解明編-」だ。そして、ここでサプライズで登場したのが、霧藤希と柏宮カルアを演じた声優の黒沢ともよさんだ。

ふたりの演技もさることながら、シナリオ自体もどこかしんみりとした場面となっており、観覧しているファンの涙を誘っているようであった。

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最後に声優の黒沢ともよさんが朗読劇に出演し、イベントを締めくくった。
最後に声優の黒沢ともよさんが朗読劇に出演し、イベントを締めくくった。

違法建築のようなDLCで10年後にカルトゲームとして取り上げてもらいたい!小高和剛氏&打越鋼太郎氏、木村太飛さんインタビュー

今回の発売1周年記念イベントが終わった後で、小高和剛氏と打越鋼太郎氏、木村太飛さんのインタビューを実施した。

写真左が打越鋼太郎氏。
写真左が打越鋼太郎氏。

――DLCはどれぐらい実現しそうでしょうか? どんなシナリオがあったら嬉しいですか?

小高氏:メディアミックス展開を発表しましたし、今後の野望もいろいろあります。そうやって広がっていく中で、デカい規模のDLCは、ただのおまけでファンアイテムにはしたくないなと思っています。それを目当てにするぐらいのものをやってこそ、「HUNDRED LINE」という気はしています。

自分たちの心身を削るようなものを作りたいと思っていますね。それには、ゲームを一から作るような予算が必要です。よりゲームを広めてもっとお客さんをたくさん獲得しつつ、そちらに向けた構想を常に練り続けているようなイメージですね。

僕がやりたいことは多々ありますが、「HUNDRED LINE」であれはどうだったの? みたいな謎が、あるっちゃあります。しかし、語らないのがロマンなんじゃないの? という部分もあるので、そこら辺は取捨選択しつつ新しい価値観を提供するようなルートを作りたいとは思っていますね。

僕自身は、「HUNDRED LINE」が最初で最後の自社IPだと思っています。なので、長くずっと付き合い続けたいなと思っています。それがクリエイターとしての集大成になるという意気込みです。

打越氏:東京団地で戦わないで、例えば本当に学園モノでやる。とにかくキャラが全員魅力的なので、それを活かしたいなというのはすごく思っています。舞台や漫画もあるので、今解決されていない部分も、もしかしたら他で解決されるかもしれません。そうしたものも楽しみにしていただければと思います。

――木村さんはどんなものをやってみたいですか?

木村さん:超音波攻撃を受けたときに、「ときメモ」のまんまできそうな(笑)。そういうのもちょろっとあっても面白いと思います。

小高氏:僕は、「なんとかライク」って言われるような、ある意味オマージュのようなものは作りたくないと思っています。そういう意味ではDLCを作るとしたら、主人公たちが都市伝説を解体していくような斬新なストーリーや、魔法少女が出てきて学級裁判するような、そういう「なんとかライク」じゃない新しいやつを作りたいです(一同爆笑)。

――1周回ってますね! 本日舞台化が発表されましたが、13公演中10公演が違うシナリオになっています。ルートの選定や新シナリオなどの経緯について詳しく教えていただけますか?

小高氏:まず「ルートを変えたらいいんじゃないか」と、打ち合わせの際に僕がポロッと言ってしまったのが、「やるのか~」みたいな感じになって、でもたしかにそれは「HUNDRED LINE」っぽいと言う感じで進んでいます。そこから先のどんなルートでどういうものが一番お客さんが満足して、どれぐらい変えれば成立するのかという部分については、舞台チームやアニプレックスのプロデューサーがコントロールしています。僕はそれについて、意見をするという形でやっていますね。

ただ、どちらにせよ、めちゃめちゃ大変な舞台になることは間違いありません。キャストはみんな覚悟を持っていると思うので(笑)。「ダンガンロンパ」にもゆかりのある役者さんが出ます。

――舞台には、描き下ろし小説の「飴宮怠美の変身」が特典が付いたS席も用意されていました。そちらを狙われるファンの方も多そうですね。

小高氏:そうですね。ちょっと薄暗い話になっていますが、それも面白いのでぜひ見ていただけたらなと思います。「HUNDRED LINE」のファンはもちろん、初めて舞台を見る人も、こんな舞台ってなかなかないと思います。なので、すごく楽しめる演劇になるんじゃないかなと思っています。

――今回のイベントと、発売から1年経ったことを踏まえて感想をお聞かせください。

打越氏:夜公演はお客さん側の席で見ていました。なんか、お客さんが昼公演より夜公演の方が温かかったんですよ。だから僕のせいかなと思って(笑)。やっぱり、エンディングもむちゃくちゃ感動しちゃって。でも泣いたら恥ずかしいなって思ってこらえました。全体的にすごく素晴らしいイベントだったと思います。

小高氏:SF編でいうと、好きなランキングでは3位に入っていました。そもそも、たどり着くハードルが高い。もしかしたらたどり着いてない人も多々いるとは思います。あえてそこのルートで自分の持ち味を出す打越は、ユーザーさんを信じているなと。そして全員生きているというのは、僕は知らなかったので。

打越氏:結構、序盤から言ってますよ。

小高氏:忘れちゃってるんですよ、忙しくて(笑)。

木村さん:「HUNDRED LINE」が1年前だというのが、未だに信じられません。収録自体は2年前だったんですが、アニメの現場にポンと行っても、「HUNDRED LINE」で開けた引き出しがいっぱいあります。キャリアの最初の方に「HUNDRED LINE」をやらせていただいて、なんかもうめっちゃ俺、幸せ者だなと思っています。もう何ワードでもやらせていただきたいです。

――夜公演で緒方さんも触れられていましたが、お客さんに女性が多かった印象です。ファン層はどのようにとらえられているのでしょうか?

小高氏:女性ファンは多いかなと思っています。ただ、日本でファンの方と触れあうイベントは、ここ1年でこれが最初です。中国やスペイン、北米ばかりだったので。しっかり日本にも「HUNDRED LINE」を愛していてくれる人がたくさんいるんだなというのが、ありがたかったです。

日本人のお客さんは大人しいというか、「うわーっ」とくる感じではないですが、優しく見守ってくれる方が多いイメージです。でも今日は、みんな楽しんでいる顔が見えたのですごい良かったですし、ますます「HUNDRED LINE」を盛り上げていかないと、という使命感というか気持ちにさせてもらいましたね。

――夜と昼とで客層が違ったと思いますが、木村さんはどのように感じましたか?

木村さん:昼公演のほうに、外国の方が2名いらっしゃいました。僕のファンの半分くらい、外国の方なんです。中国とかインドネシアとか、やっぱり「HUNDRED LINE」ってめっちゃグローバルなんだなぁと。Xでも感じています。

小高氏:俺のXも、全然日本人からリプライ来ないよ。

木村さん:めっちゃ翻訳しやすいようにポストするようにしました(笑)。あんなにたくさんのファンの方を前にして、近年だと本当に限られてきています。貴重な経験だったし、本当にファンから力をもらって、「HUNDRED LINE」をより好きになるような一日でしたね。

――「HUNDRED LINE」は海外の人気もかなりありますか?

小高氏:そうですね。まあまああると思います。でも全然まだまだポテンシャルもあるかなとは思っていて、よりどんどん人気になっていく。去年の話題作全部やりましたが、客観的に見て「HUNDRED LINE」のシナリオが一番です。もっとそれをみんなに伝えていきたいなって思いますよね。「真相解明編」は、あのシーンだけを切り取っても感動するし、それまでの積み重ねがあって感動するエンディングです。そういうところが、より一層広がっていけばいいなとは思いますね。

どうしても僕らのゲームは漫画・アニメライクなので、海外のコアゲーマーみたいな人たちはちょっと敬遠する人も出てきてしまいます。ただ、それに負けないなんていうか思いというか、人の心を揺さぶるシナリオを書けたと思っています。毛嫌いせずに遊んでもらいたいという気持ちはありますね。

――アニメ化が実現したらさらにグローバルで人気にブーストがかかる可能性もありますね!

小高氏:そうですね。「鬼滅」のように(笑)。

――直近の野望はございますか?

小高氏:直近でいうと、アニメ化ですね。ゲーム部分がシミュレーションRPGだったじゃないですか。15人入り乱れて戦うようなアクションを見せられているわけではないので、そこにも伸びしろがありそうだなと思っています。「HUNDRED LINE」というゲームの特質上、どんどん新しいシナリオになっていってもおかしくありません。「これもまた別のルートでした」みたいなことがあっても、全くおかしくないことができています。

DLCで違法建築のような、化け物のようなゲームに……10年先にカルトゲームとしていろいろなサイトに取り上げられるようなものを残していきたいなという野望はありますね。

木村さん:澄野は「スマブラ」に出てほしいですね(笑)。

打越氏:スピンオフとか面白いなぁと思います。ひとりをフィーチャーして、それぞれ全然違うスピンオフみたいなのをやっても面白いかなと思っています。

――最後に、今後の展開に期待しているファンに向けてメッセージをお願いします。

小高氏:ファンの皆様が応援してくれるおかげで、なんとか生き延びているのでありがたいなと思います。毎回ユーザーとの勝負というか、「買ってください。お願いします」という気持ちでは言いますけど、「絶対に魅了してやる」という気持ちで作っています。

特に今回は結構な借金をして、長い年月かけて本当に終わったら潰れるというところで勝負をかけました。日本ゲーム大賞や海外の賞などをいただきました。この追い詰められた状況で、しっかり結果を出す小高を褒めてあげてほしい(笑)。

木村さん:これだけ愛されているゲームは数少ない中で、主人公をやらせてもらいました。最初はもう倒産するかもしれないって、本当にいろんなことを「HUNDRED LINE」で経験しすぎて忘れられないんですよ(笑)。ファンの熱量もすごく高い作品で、その熱量をみんなに持ち続けてほしいし、持ち続けられるように僕も澄野拓海という男をトゥーキョーゲームスさんと一緒にまだまだ演じていきたいので、ぜひ宜しくお願いします。

打越氏:ファンの方は、まだこのゲームの面白さに気付いていない人がいると思うので、引き続き布教していただきたいです。一番の抵抗になっているのがプレイ時間が長いところだと思います。なので、布教するときに「このルートがオススメですよ」みたいなのを、一緒に言ってあげれば何十時間でプレイできるのかが分かると思います。そこまでやったら、たぶんハマっちゃうと思うんですよね。ぜひその取っ掛かりとして、1年に1個でいいからやっていただきたいなと思います。

――本日はありがとうございました!

ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。 https://www.foriio.com/osyamu

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