カプコンより2026年10月9日にリリース予定の「ドラゴンズドグマ 2:ダークアリズン」について、gamescom事前取材の先行プレイレポートをお届けする。
「ドラゴンズドグマ 2」の発売から約2年。本作では広大なフィールドを自ら歩き、道中で思いがけない出来事に遭遇する「リアルな冒険感」が魅力として描かれてきた。一方でプレイヤーから寄せられた声を受け、2026年6月の大型タイトルアップデートでは「刹那の永久石」が追加され、8月末配信予定の第2弾アップデートでもセーブスロットの拡張や竜憑きの調整、カスタムスキル枠の増加など、より快適に遊ぶための選択肢が広げられている。
そこに満を持して本編の大型アップデートとして登場するのが、拡張コンテンツ「ドラゴンズドグマ 2:ダークアリズン」だ。新たな冒険の舞台となるのは、凍てつく大地が広がる「極北の地ノルガン」で、「忘れられた試儀」や「滅びの王土」など、新たなコンテンツも用意されている。
今回は「ドラゴンズドグマ 2:ダークアリズン」を配信に先駆けてプレイする機会を得た。PS5 Proで約60分、Nintendo Switch 2(携帯モード)で約15分にわたって遊んでみて分かった手触りをお伝えする。
ノルガンでの冒険とハクスラ体験
まずは本編のおさらいをしよう。「ドラゴンズドグマ 2」は、カプコンより2024年3月22日にリリースされたオープンワールドアクションRPG。シリーズ1作目「ドラゴンズドグマ」は2012年に、拡張版「ドラゴンズドグマ:ダークアリズン」は2013年に発売された。「ポーン」と呼ばれる従者を引き連れて旅ができ、ソロプレイであるにも関わらず仲間と協力するような共闘感が味わえるのが魅力だ。
「ドラゴンズドグマ」シリーズの特徴は、主人公が竜に心臓を奪われ、竜を打倒する宿命を負った「覚者」だということ。本作のプレイヤーも本来なら人間の王国「ヴェルムント」を治める覚者でありながら、陰謀によって記憶を失い奴隷として生きることに。やがて自らが本物の覚者であることを知った主人公は、偽の覚者を擁立する王国の陰謀に巻き込まれていく。また獣人の国「バタル」も舞台となり、異なる文化や価値観を持つ二国を巡る冒険のなかで、竜と覚者を巡る謎が描かれた。
まずPS5版では、「ダークアリズン」で追加される極北の地「ノルガン」を約1時間にわたって試遊。プレイは「ノルガンドの小集落」からスタートし、集落の人々との交流を通じて新たな土地について知るところから始まった。集落で出会ったのは、ノルガンの守り人である「ドリ」たち一家。人間と獣人がともに暮らす家族で彼らとの交流から、過酷なノルガンにおける文化や暮らしぶりが垣間見えた。伝え聞くに主人公たちは、「バルグ山砦」から覚者と関係すると思われる轟音が聞こえるため、原因を調査してほしいと頼まれたようだ。


今回は目的地へ向かうリニアな体験ではなく、集落周辺のノルガンを自由に冒険できたが、本DLCの探索において大きな意味を持つのが新要素「遺戦品」だ。遺戦品は手に入れた段階では詳細がわからず、集落にいる老婆「ジエラ」に鑑定してもらうことで、様々な効果を持つ装備品やアイテムとして獲得できる。主な入手先となるのがノルガンに出現する蛮族のような新たな敵「ベルカン」。集落の周辺にも多数生息しており、クエストの道中などで彼らを倒して遺戦品を集め、鑑定することで新たな装備を手に入れていくハック&スラッシュ要素も楽しめるようになった。

実際に鑑定のチュートリアルクエストでベルカンを倒し、手に入れた遺戦品をジエラに鑑定してもらうと、現装備よりも強力なものが出現したため、さっそく付け替えることに。当然鑑定すれば必ずしもパーティーにとって有用な装備が手に入るわけではないが、「次はもっと良いものが出るかもしれない」と期待しながら遺戦品を集めていくことが、ノルガンを探索する動機のひとつになっていた。


試遊ではメインクエストや遺戦品集め以外にも、複数のサブクエストが発生。ケガを負った鍛冶師のハールからは、痛み止めとして煎じて飲む「冬美花草」という薬草を探してほしいと頼まれ、ノルガンの観光も兼ねて集落近くの廃墟へ向かう。本編ではあまり見られなかった、一面の雪に覆われた景色はやはり新鮮。雪原だけでなく、雪に覆われた山道や廃墟などが広がっており、これまで冒険してきたヴェルムントやバタルとは大きく異なる雰囲気を味わえた。さらにノルガンでは吹雪によって視界が悪くなることもあり、単に雪景色を楽しむだけでなく、厳しい環境自体が冒険の一部になっているようだ。


また、集落では獣人の少女イルザから「フレキ」という飼狼を紹介された。好きだという雪兎の肉を渡すと、フレキはお礼として周辺の道を案内してくれるとのこと。狼について行きながら、険しい雪山の道を進んでいくと、目的地には遺戦品の入った宝箱が待っていた。さらにフレキとボタンを押すことで触れ合うことも可能で、過酷なノルガンという舞台で寄り添ってくれるフレキの姿には思わず和まされた。こうした寄り道から新たな発見につながる点も、広大なフィールドを自由に歩き回れる「ドラゴンズドグマ 2」らしさだろう。


このようにいくつかのクエストをこなしながら、ノルガンの探索を進めていたが、当然試遊時間には限りがある。そろそろ本来の目的地であるバルグ山砦へ向かおうと、マップを頼りに山道を進んでいったのだが、山だけあって縦に複雑な地形になっており半分迷子に。すると集落の人々から警告されていた、大型モンスター「ノルガンジャイアント」に遭遇。雪国での戦いということもあり、ポーンが付与してくれる炎のエンチャントがよく効いているように感じられた。また印象的だったのが、雪山の地形を利用した戦いだ。


「ドラゴンズドグマ 2」では、もともと地形を活かした戦略が重要だが、ノルガンでは極寒の舞台を戦闘に利用できる。ノルガンジャイアントとの戦いでは、周囲の雪が積もった場所にパーティーが集中的に攻撃したり、敵の攻撃を誘導したりすることで雪崩を起こすことができた。まさに死闘と呼べるようなノルガンジャイアントとの戦いを終える頃には、PS5版の試遊時間も終了間近になってしまった。


たった1時間の冒険ではあったが、短い時間でもノルガンの住民たちとの交流から土地の文化を知り、遺戦品を求めて敵を倒し、鑑定によって装備を更新。そして寄り道の先ではフレキと触れ合い、最後には雪山の環境を利用した大型モンスターとの戦いという本作の魅力が詰まった体験ができた。新たな土地を歩き回る楽しさに、遺戦品を集めるハック&スラッシュ要素が加わったことで、目的地へ向かう途中の寄り道自体にも、新たな意味が生まれているように感じられた。
Nintendo Switch 2版で「理外の竜」に挑戦
※以下のスクリーンショットはNintendo Switch 2版で撮影された提供素材です。
続くNintendo Switch 2版の試遊では、PS5版とは異なりDLCの内容をピックアップした「グリフィン討伐」「理外の竜との遭遇」「フィンブルとの死闘」の3種類のクエストと、挑戦するジョブを選ぶ形式になっていた。今回は「『ドラゴンズドグマ 2』をプレイ済みの方におすすめ」と紹介されていた「理外の竜との遭遇」を選択し、せっかくなので先ほどの試遊で使用したファイターで挑むことにした。

「理外の竜」は、本DLCの物語における重要な存在のひとつ。公式には心臓を失い屍と化した竜で、世を統べる「理」から外れた存在とされており、理外の竜を追う謎の人物として新キャラクター「エイル」も登場予定だ。今回の戦闘は通常のボス戦とは少し異なり、イベント戦に近い形で進行。理外の竜は「死してなお朽ちぬ」と称される存在で、心臓を失っているためか胸部付近への攻撃は弾かれてしまう。一方、ポーンからは頭部が弱点だと告げられるが、ファイターでは地上から狙うのが難しい。「これは負けイベントなのか?」と思いながら様子を探っていると、腕には攻撃が通ることに気づいた。


そこで片腕を集中して狙い続けると、やがて腕を破壊することに成功。もう片方にも攻撃を加えていくと両腕を失った理外の竜は体勢を崩し、頭部を地面に下ろした。ここぞとばかりに攻撃を叩き込んだが、しばらくすると体力を失ったはずの腕が復活。再び頭部を狙うために腕へ攻撃を集中させ、いよいよ追い込みというところでイベントシーンへ移行して挑戦は終了に。短時間の体験ではあったが、理外の竜が異様な存在であることは十分に感じられた。

Nintendo Switch 2版は携帯モードでの試遊だったが、グラフィックを大きく妥協したような印象はない。ノルガンの雪景色や理外の竜の緻密な造形も確認でき、携帯モードでも広大な世界を楽しめた。操作感についても大きな違いはなく攻撃や移動なども違和感なく行え、PS5版をプレイしていた感覚からそのまま冒険に入り込めたのは印象的だ。

「ドラゴンズドグマ 2」は、広大なフィールドをポーンとともに歩き、気になる場所を見つければ寄り道し、道中で思わぬ敵と遭遇すれば戦いを挑むという、世界を旅することそのものに魅力がある作品だ。そう考えるとモニターの前で腰を据えてプレイするだけでなく、Nintendo Switch 2を携帯モードにして、気分や状況に応じてプレイスタイルを切り替える楽しみ方とも相性が良いのではないかと思う。
今回の先行プレイを通して印象に残ったのは、「ドラゴンズドグマ 2:ダークアリズン」が単に新たなフィールドや敵を追加するだけではなく、「ドラゴンズドグマ」ならではの“寄り道する楽しさ”をさらに広げようとしていることだ。
遺戦品を求めて道を外れ、住民との交流から思わぬ場所へ足を伸ばし、雪山では周囲の環境まで利用して強敵に挑む。一つひとつの選択が新たな発見につながるノルガンの冒険は、本作が掲げてきた「リアルな冒険感」とも噛み合っているように思う。あくまで短い先行プレイの感想だが、ノルガンにおける新たな冒険が、「ドラゴンズドグマ 2」にもたらす体験に期待したい。
(C)CAPCOM
※画面は開発中のものです。
本コンテンツは、掲載するECサイトやメーカー等から収益を得ている場合があります。





































