9月4日に公開予定の劇場アニメ「SEKIRO: NO DEFEAT」について、本作でリキッドアートを手がけるハラタアツシ氏によるリキッドライトペイントショーPVが解禁となった。
リキッドアートとは、絵の具や液体を流し、混ざり合う瞬間そのものを画にしていく技法。二度と同じ形は生まれず、描き手にも結果を制御しきれない、その一回性が魅力となっている。本作でリキッドアートとして参加するハラタアツシ氏は、この技法で劇場アニメ「SEKIRO: NO DEFEAT」の世界観を映像化。今回解禁されたPVは、本編カットを一切使わず、リキッドアートの流れだけで狼と九郎が辿る宿命を表現したような映像になっている。
白い画面に、たった一滴の紅が落ちる。紅は枝分かれし、やがて脈のように画面全体を侵していく。戦場を駆けてきた忍び・狼(CV:浪川大輔)が浴びた血飛沫か、それとも九郎(CV:佐藤みゆ希)に流れる竜胤の血脈なのか。液体が意思を持ったかのように広がっていく冒頭の映像は、本作が“不死”と“血”をめぐる物語であることを表現しているように窺える。
紅はやがて黒へと沈み、鈍く光る銀灰のようなものが降り積もっていく。雪深い峠を越えた先にある国・葦名の、凍てついた夜。そこから滲み出すように深い藍と碧が流れ出し、月光を弾く水面のような表情を見せる。色が移ろうだけで、戦国末期の情景と、そこに立つ者たちの心情のように次々と塗り替えられていく。
終盤、画面は無数の星片を散らした夜空のような極彩色の奔流へと変わる。その上に「不死の契りを俺と結べ」「主従の約定に従い命を賭し 我に仕えよ」「竜胤断ち 御子の死を以て其れを成す」「我、光に付き従う、影」といった本編の言葉が次々と浮かび上がり、最後は紅い大輪が咲くように弾けて、本作のキャッチコピー「共に。生きて、死ぬために」が刻まれる。
この映像に乗せられるのは、本作の主題曲に起用された坂本龍一氏の「Blu」(「The Best of 'Playing the Orchestra 2014'」より)。静謐に立ち上がるピアノの響きが、絶えず姿を変えていく色彩とも重なり合い、本作の持つ“切なさと美しさ”をいっそう際立たせる。
坂本氏が遺した音楽と、二度と同じ形にならないリキッドアート。“その一瞬にしか存在しない”表現同士が引き合うことで、狼と九郎の主従が辿り着く結末を予感させる映像となった。
あわせて新規場面カットも公開されているので、ぜひチェックしよう。




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