千葉・幕張メッセにて9月17日~21日にかけて開催される「東京ゲームショウ2026」。インディーゲームコーナー内の監獄を模したブースでプレイできた「満腹脱獄計画」のプレイレポートをお届けする。


「満腹脱獄計画」は敵組織に捕らわれた主人公となり、料理に仕込まれた危険を見つけ出して、安全な状態にして残さず平らげて脱獄を目指すゲーム。

今回の試遊では最初に食べた料理によって主人公の腕に寄生虫が生えてくることに。この寄生虫がヒントを与えてくる存在となっており、どこに危険が潜んでいるのか、対処したあとに安全になっているか教えてくれる。また、寄生虫以外にもどこにでも忍び込める後輩エージェントや通気口から話しかけてくるコンソメスープ人間なども存在しており、物語を盛り上げる。

危険な状態のままで食事を食べてしまうとダメージを受けてしまう。いきなりゲームオーバーになったりはしないが、ダメージが蓄積して体力のゲージが0になってしまうと失敗となる。危険に関しては白米から目玉が逃げ出したり、スープからサメが飛び出したりと予想外の展開が満載。演出も凝っているので、わざと失敗して演出を観てみるのもオススメする。



料理に関してはたまごかけご飯やハンバーガー、湯豆腐など、古今東西問わずいろいろなものが登場。観ているだけでお腹が空いてくるが、どこかに危険が潜んでいると思うとドキドキする。ゲームを進めていくと、宇宙が広がっているお皿など、見た目からしてヤバいものも登場するようになる。あきらかに食べ物でないものも提供されるので、カオス度も増していく。

危険を回避する方法は「光に弱い」や「火に弱い」といったそれぞれの特性を見極めて食べる前に対処すること。対処さえ分かってしまえば怖くないが、対処のための閃きが必要になる。


「食べること」をフィーチャーした珍しいゲームなので、ぜひチェックしてみて欲しい。
じぃーま氏インタビュー:「満腹脱獄計画」誕生の裏側
ここからは本作の開発を手がける、じぃーま氏のインタビューをお届けする。

――よろしくお願いします。じぃーまさんはこれまで何作ぐらいゲームを作っているのでしょうか?
じぃーま:12本ぐらい作っていますね。ずっとモバイルで出していて、前作からSteamで出すようになりました。そのため、Steamだと2作目ですね。
――本作は食べ物が危険かどうか判別する作品になっており、自分は「Papers, Please」あたりのゲームプレイを思い出しました。どういう発想で生まれたのでしょうか?
じぃーま:自分は「8番出口」が好きなので、「8番出口」をオマージュしたゲームを作ろうと思ったんです。最初はタイトルも「8番食事」でした(笑)。
――とてもよいタイトルですね(笑)。パブリッシャーもPLAYISMさんですし。
じぃーま:ありがとうございます。PLAYISMさんにお声がけいただく前に考えていたタイトルですけどね(笑)。本作はそういったコンセプトから生まれたのですが、あまり面白くならなかったので、試行錯誤して変化していった結果、現在のような形になりました。食べ物がビックリ箱のような仕掛けになっていて驚くような内容で、ちょっとシュールなお笑いをお届けしたいなと考えました。ストーリーも最初は無かったのですが、後から追加して、現在のような形になりました。
――最初のコンセプトは変わらず、肉付けしてオリジナリティを加えていった結果、こういうゲームになったんですね。
じぃーま:そうですね。最初はもっとシンプルでスタイリッシュなゲームになる予定だったのですが、気がついたらいつもの感じになっていました(笑)。「やっぱり最終的にこういうゲームになっちゃうんだな」と思いつつ、開き直ってこんな感じになりました。それも悪くないなと。

――パートナーになる寄生虫をはじめ、キャラクターもすごくいいですね。
じぃーま:キャラクターは主人公と看守しかいなかったのですが、会話シーンが作りづらいのでキャラクターを増やしていきました。私の過去作にも腕から生えている寄生虫がいて、その子もすごい人気だったんです。それで久しぶりに寄生虫を出そうかなと思ったんです。やっぱり食べ物と言ったら寄生虫じゃないですか(笑)。

――なるほど(笑)。本作にはさまざまな食べ物が登場しますが、ご自身のなかでとくに「これは絶対に入れたい」と思ったものはなんですか?
じぃーま:卵かけご飯は絶対に入れたいと思いました。「日本人は生卵を食べてクレイジーだ」と言われているとXで見かけたので、日本の食事の象徴として入れようと思いました。ほかにも和食を中心に考えて日本の食文化を海外の方にも届けられたらいいなと。ただ、それだけだとバリエーションが乏しくなってしまうので、ハンバーガーなどのポピュラーな洋食も増やしていきました。そうしているうちに「別に食べ物でなくてもいいな」と気付き、ラジカセなどの変わったものもどんどん追加しました。
――試遊の段階では普通の食べ物が多かったですが、どんどんカオスになっていくんですね。
じぃーま:混迷を極めてきます。皆さんの驚きや、呆れる顔が今から楽しみです。
――物語を進めていくと、主人公がなぜこの牢獄に閉じ込められいるのかといった内容も明らかになっていくでしょうか?
じぃーま:はい。キャラクターごとのエンディングも用意しています。看守、主人公を助けに来た後輩のエージェント、腕から生えた寄生虫とのエンディングがあります。

――どのように分岐するのでしょうか?
じぃーま:食べ物にある異変を探すのと同時に、食べ物に隠された何かを探していくことが分岐条件になります。条件を満たすとエンディングが分岐します。
――発売時期は決まっていますか?
じぃーま:だいぶ完成していますが、最後のブラッシュアップ中で、料理のパターンを増やしたいとPLAYISMさんと相談中です。もう少しお時間をいただけたらと思います。
――最後にひとことお願いします。
じぃーま:私の作る作品はいつも「優しい終末世界」がテーマになっていますが、本作もそんな優しい終末世界がお届けできるのではないかと思います。主人公が食べるのに失敗すると酷い目に逢ったりもするのでブラックな部分はありますが、そこまで悪いことは起きないので安心してプレイしてみてください。また、失敗のパターンはたくさんあり、失敗パターンのほうがアニメーションを作り込んでいるのでぜひ注目してみて欲しいですね。
――ありがとうございました。
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