CRI・ミドルウェアは、インディーズゲーム開発者に向けた無償版サウンド開発ツール「CRI ADX2 LE」の提供を、本日2月14日より開始した。
「ADX2 LE」は、ゲームならではのサウンド演出を手軽に実現する、便利な機能を数多く搭載したサウンド開発ツール。最先端のゲームサウンド制作現場でのニーズやノウハウが反映されており、高度なサウンド演出から細かい音の調整まで、全てがグラフィカルなツール上で直感的に行える。
今回提供が開始されたのはインディーズ向けの無償版ツールだが、ゲームエンジン「Unity Pro」に対応しており、制作したサウンドはiOS/Android/PC向けのゲームやアプリに組込むことが可能となっている。また、汎用性の高いWAVフォーマットでの保存にも対応しているため、ゲーム以外の用途にも活用できるのが特徴だ。
本ツールは基本的に無償での提供となるが、ライセンス料が発生する場合などを含めた、主な使用条件も公開となっている。興味のある方は、条件をチェックしつつツールを利用してみてはいかがだろうか。
「ADX2 LE」の特長
音質を損なわず1/16に圧縮
「ADX2 LE」は、高圧縮・高音質・低負荷な独自のサウンドコーデックを備えています。48kHzのステレオ音楽を最大1/16まで圧縮し、また、同等の圧縮率を持つコーデック(MP3、AACなど)と比べて、複数音同時再生でも低いCPU負荷を実現します(iPhone4Sで16音の同時再生を行った場合、CPU負荷8%程度)。
サウンドクリエイターの方々が求めるクオリティに応じて5段階の圧縮レベルから選択できるようになっており、データサイズを圧縮できる分、より多くの演出の実現が可能になります。
ゲームならではのサウンド演出を手軽に実現
足音のランダム再生や乗り物のエンジン音のように変化のある音、また、ゲームの状況に応じて変化する最先端のインタラクティブミュージックの構築など、ゲームならではのサウンド演出が手軽に実現できます。プログラム側でシンプルに名前やIDをコントロールするだけで、音を変化させることが可能になります(例:バトルが盛り上がると歓声が増える、など)。
多彩なDSP エフェクトを搭載
サウンドを手軽にリッチ化するリバーブやエコー、バランス調整に便利なサイドチェイン付きコンプレッサ、特殊な声を作れるピッチシフタ、遮へい物の演出ができるフィルタなど、多彩なエフェクトやフィルタを搭載しており、様々な効果をプログラムを一切介さずにゲームに与えることができます。
直感的に操作できるサウンドオーサリングツール
「ADX2 LE」のツール画面は、グラフィカルなインターフェースで、エフェクトを組み合わせた音の作り込みや、インタラクティブなサウンド演出などの直感的な操作を助けます。リアルタイムに音を聴きながらの細かいパラメータ調整が容易です。発音数のリミットなどゲームに必要なケアが随所にされているのも、ゲームサウンド開発ツールならではの特長です。
用途が広がるWAV フォーマットに対応
どんな環境でも再生が可能なWAVフォーマットでの保存に対応しているため、ゲームはもちろん、WebやドラマCD、各種映像向けのサウンド素材を作るツールとしても、幅広くご活用いただけます。
主な使用条件
「ADX2 LE」は次の用途にお使いいただけます(※日本国内での開発に限ります)。
・個人/インディーズによるゲーム・アプリの開発、配信
・各種音素材の制作
・企業・団体での「ADX2」の評価、プロトタイプ作成
以下についてはライセンス料が発生することがあります。
・前年の年商が1,000 万円を超える企業・団体が「ADX2 LE」で開発したコンテンツを配信する場合
・パブリッシャーまたはエージェントを介して「ADX2 LE」で開発したコンテンツを配信する場合
・「ADX2 LE」で開発したコンテンツの累計売上額が1,000 万円を超えた場合
「ADX2 LE」の詳細およびダウンロードページ
http://www.adx2le.com
技術サポートについて
「ADX2 LE」は個別サポートに対応しておりません。「ADX2 LE」の使い方や技術的なご不明点等については、下記がご利用いただけます。
・「ADX2 LE」ウェブサイト:http://www.adx2le.com/faq/index.html
・Facebookページ「ADX2 ユーザー助け合い所」:http://www.facebook.com/groups/adx2userj/
ワークショップの開催
CRIでは定期的に「ADX2 LE」のワークショップを開催しております(無料)。初心者向け、中級者向けなど様々な内容で開催して参りますので、お気軽にご参加ください。
イベント・セミナー情報
http://www.adx2le.com/event/index.html
Twitterアカウント:@ringo_cri
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