コーエーテクモゲームスは本日8月26日、「ネットワーク事業戦略発表会」を東京都内で開催した。この発表会では主に、同社のネットワーク事業についての現状の報告と、新作スマホアプリ3作を中心とした今後の展開についての発表が行われた。
発表会が始まると、コーエーテクモゲームス 代表取締役社長の襟川 陽一氏が登壇し、挨拶を行った。ネットワークを利用するゲームは、オンラインゲーム、モバイルゲーム、ソーシャルアプリと現在も目まぐるしく進歩している。そういった技術革新にいちはやく対応し、新しいゲームを他社に先駆けて提供しているのが同社の強みだという。
また国内のゲーム市場のみならず、早くからグローバル市場を見据えた展開を行っており、海外でも長期に渡って安定した収益を築き上げているとのこと。そういった中、現在はアジア地域を中心にネイティブアプリの市場が急拡大しており、これに対する将来展望を今日の発表会でお見せしますと挨拶を締めくくった。
続いて、専務取締役 ネットワーク事業部長の小林 伸太郎氏が登壇し、同社のネットワーク事業の実績について説明。氏によると、現在はアジア全域でモバイルゲーム市場が急拡大しており、国内のそれだけを見ても5000億円を大きく超えている。既にパッケージゲームを超える規模に達しており、しかも今後更に成長が続くだろうとの見解を示した。
同社はこの潮流を先読みし、約1年前からネイティブアプリの開発を積極的に行っている。具体的には昨年11月以降、「ギャロップレーサー」「大航海時代V」「戦国無双シュート」「ぐんたま ~軍師の魂~」「真・三国無双ブラスト」「クイズバトル討鬼伝」といったタイトルを矢継ぎ早にリリースしている。
これらの早期対応が功を奏し、同社のオンライン・モバイル国内売上高は前年比+14.1%と高い伸びを見せている。海外売上高に至っては前年比+52.2%と絶好調で、特に中国における盛り上がりは目を見張るばかりとのこと。今後は中国の盛り上がりに引っ張られる形で、アジアのネイティブアプリ市場が成長していくのでは、と氏は考えているようだ。
“信長”“三国志”も!新作スマホアプリ3作品を今冬に配信予定
以上の説明からも分かるように、同社はグローバル展開を前提としたスマホアプリを開発している。今日の発表会では、それらの中から、スケジュールが確定している3タイトルについて発表が行われた。国内におけるサービス開始時期はいずれも“今冬”。グローバル展開に関しても、契約周りが順調に進めば、来年の春から夏頃にサービスを行いたいとのことだ。
「ぐるぐるダンジョン のぶニャが」
最初に紹介するのは、織田信長らの戦国武将が“猫”として登場する“のぶニャが”シリーズの最新作。プレイヤーは“織田のぶニャが”と共に、ねこ武将の世界を救うべく、時を駆け巡り壮大な冒険を繰り広げる。バトルはスロットを利用した直感的なシステムで、そのほかにはGPS機能を利用して“ご当地ねこ武将”を獲得したりして遊べるそうだ。
シナリオに作家の手塚 一郎氏、オープニングアニメ製作にMMF Group inc.を起用。そのほかにも舞台化やボーカロイド「IA」とのコラボレート、インスタントカレーやペットフードとのタイアップも決定している。“のぶニャが”を同社のブランドとして定着させていく構えだ。
タイトル情報
ジャンル:ダンジョン探索RPG
プラットフォーム:Android/iOS
価格:基本プレイ無料+アイテム課金
配信時期:今冬を予定
公式サイト:http://www.gamecity.ne.jp/gurunyaga/
「信長の野望 201X」
続いて紹介するのは、“信長の野望”最新シリーズ作の「信長の野望 201X」。信長シリーズの舞台といえば言うまでもなく戦国時代だが、今作ではなんと“近未来”にて繰り広げられる。魑魅魍魎によって世界が戦国時代化しており、プレイヤーは戦国時代の陰陽師の末裔という設定で、日本を本来あるべき姿へと戻していくのがゲーム目的とのこと。
バトルシステムは“奇門遁甲”(きもんとんこう)をモチーフ。3×3のマスに武将が配置されており、これをスライド・回転させたりして戦っていくそうだ。また、一定条件を満たすことで、マシンガンなどの現代兵器が使えるという。こうやって書いていても頭が混乱してきそうだが、ゼネラルプロデューサーのシブサワ・コウ氏も、最初にこの奇想天外っぷりな世界観を聞いたときは、思わず絶句してしまったらしい。
タイトル情報
ジャンル:フォーメーションバトルRPG
プラットフォーム:Android/iOS
価格:基本プレイ無料+アイテム課金
配信時期:今冬を予定
公式サイト:http://www.gamecity.ne.jp/201x/
「三国志レギオン」
同社にとって信長と双璧を成すシリーズ“三国志”も、ネイティブアプリとして登場する。発表会では、現在開発中の三国志シリーズ最新作「三国志レギオン」に関して、短めのPVが上映された。ゲームジャンルは“ソーシャル・シミュレーションRPG”で、詳細のゲームシステムは不明だが、開発を指揮する藤重 和博氏は「三国時代を背景にした新しいゲームを提供したい」と意気込みを語った。
タイトル情報
ジャンル:ソーシャル・シミュレーションRPG
プラットフォーム:Android/iOS
価格:基本プレイ無料+アイテム課金
配信時期:今冬を予定
公式サイト:http://www.gamecity.ne.jp/legion/
※各タイトルの画像は開発中のものです