千葉・幕張メッセにて9月17日~21日にかけて開催の「東京ゲームショウ2026(TGS2026)」。Game Source Entertainmentブースではマンガ家・押切蓮介氏と、プロデューサー・新川宗平氏がタッグを組む完全新作ホラーRPG「ノロイあやし」が映像出展されていた。ここでは新川氏へのインタビューをお届けする。

「ノロイあやし」は、「ハイスコアガール」「サユリ」などで知られる漫画家・押切蓮介氏と、「エトランジュ オーヴァーロード」を手掛けるプロデューサー・新川宗平氏がタッグを組む完全新作ホラーRPG。
友人の不可解な死の真相を突き止めるため、主人公・セイラが新聞部員のタエ、ヒメと共に、静寂と闇に包まれた深夜の「U校」へと足を踏み入れるところから物語がはじまる。

U校には、古くから語り継がれる「七不思議」に加え、「とある儀式を行うと、【呪殺人形アヤ】が現れ、憎き相手を呪い殺してくれる」という不気味な都市伝説がまことしやかに囁かれていた。

セイラは都市伝説を検証すべく仲間と共に禁断の儀式を実行に移すが、そのことをきっかけに彼女たちは逃れられない「最悪の悪夢」と絶望の輪廻へと突き落とされることになる。

「ノロイあやし」プロデューサー・新川宗平氏インタビュー

――押切蓮介さんのタッグとして発表された「ノロイあやし」ですが、もともとご自身にホラーゲームの構想があったのでしょうか?
新川:はい。私はホラーの映画や漫画、小説のすべてが好きで、ホラーというジャンル自体に興味があります。前職(※日本一ソフトウェア)でもホラーゲームは作っていたのですが、独立してからはまだ1本も手がけていなかったので、作ってみたいという気持ちはひしひしとありました。

タイミングとしては「エトランジュ オーヴァーロード」を作り、「デモンズナイトフィーバー」を作り、「魔法捜査官」の小説を書き上げたぐらいのタイミングから本作のシナリオを書き始めました。そして、この物語にいちばん合う作家さんはどなただろうと考えたときに押切蓮介さんでした。押切さんといえば「ハイスコアガール」で知っている人も多いと思うのですが、私は押切さんの描く「ミスミソウ」や「サユリ」も大好きなので一緒に仕事をしたいと考えていました。
もともと面識は無かったのですが、ゲームセンターミカドの池田店長が押切さんとお知り合いだったのでいちどお食事をセッティングさせていただき、そこでお願いしてみたところご快諾していただけました。
――押切先生の反応はいかがでしたか?
新川:押切先生はゲーム好きで有名ですが、ホラーゲームも大好きで、なかでも「夕闇通り探検隊」に思い入れがあるとお聞きしました。一方の私も「トワイライトシンドローム」が大好きなので感性がすごく合うなと感じました。押切先生もホラーゲームを作ってみたいという気持ちがあったようで、今回のお話を提案したときはよろこんでくださいました。

――本作は学校を舞台にした作品とのことですが、映像を観るとガッツリとホラーで本当に怖そうですね。
新川:学校という舞台は学生にとっての日常の象徴ですが、その日常がかなり派手に壊れていくストーリー展開になっています。スタートは学校怪談からはじまりますが、そこから先は怒涛のように変化していき、予想できないような非日常の世界が広がります。

――本作は幾度となく訪れる無情な「死」から学んで、無駄を削ぎ落とした立ち回りを構築するのが攻略のカギとなるそうですが、死んで覚える、いわゆる死にゲーのようなジャンルになっているのでしょうか?
新川:はい。本作は結構な割合で死にます。ゲーム的には、死んだら時間が巻き戻るという仕掛けになっており、いちど攻略して理解したものは必然的に手早く処理できるようになります。死んで覚えてを繰り返しながら隠された謎を解き明かしていく作品になっており、どんどんゲームの攻略が早くなっていく気持ち良さも味わえます。そのため、ジャンルも“タイムループホラーRTAステルスアクションアドベンチャー”と、RTAの言葉を入れていますね。
――いちども死なずにクリアすることは可能なのでしょうか?
新川:まず無理だと思います(笑)。
――なるほど。RTA的な楽しみもできるということですが、攻略が分かっている場合はどのぐらいのスピードでエンディングまでいけるのでしょうか?
新川:会話もスキップすれば1時間前後ぐらいでクリアできると思います。初見で謎を解きながら遊んだ場合はうまい人で15時間、普通の人で20時間ぐらいかかるはずです。攻略法さえ分かれば1時間ぐらいでクリアできるようになるので、がんばってRTAに挑戦してみて欲しいですね。
――押切先生にはどのようにデザインを発注をされたのでしょうか?
新川:押切先生にはセイラやタエ、ヒメのほか、呪殺人形アヤもデザインしていただきました。私のほうから詳細な設定をお渡しして描いていただいたのですが、先生のこのゲームに対しての理解度も非常に高く、一発OKでした。

――新川さんの考える押切先生の魅力はどこですか?
新川:押切先生は独特な癖のあるデザインですが、描く女の子がとても可愛いんです。そのなかに儚い美しさのようなものもあり、そこがホラーに合うと思っています。ただ、押切先生が描くものは漫画の絵であり、漫画がいちばん映えるんですよね。今回はゲームの作品なのでピクセルアートで押切先生の絵柄を表現したらどうなるのかなと試してみたのですが、これがバッチリとハマりました。かなりリッチな作りで、アニメ付きのピクセルアートはとくに見応えがあるのでぜひ観てみてほしいですね。

――映像で公開されているピクセルアートもかなり怖かったですが、本作はどれぐらいの怖さの作品になりそうでしょうか?
新川:PVに届いた反響で怖いというものが多かったですが、私のなかではまだまだ怖さは足りていないと思うのでもっと足したいと考えています。怖さは大きく分けてふたつあり、ひとつはジャンプスケアのような突然の大きな音や衝撃的な映像で驚かすもので、もうひとつは話を理解したときに背筋がゾクゾクするようなものだと思っています。ジャンプスケアも使いどころによっては有効だと思いますが、どちらかというと人の怖さをしっかり描くような“ヒトコワ系”の上質なホラーを目指して作っています。
――発売はどれぐらいになりそうでしょうか?
新川:今はまだ開発途中ではありますが、ホラーと言えば夏なので、そのあたりを目指したいなと考えています。
――余談になりますが、この「ノロイあやし」だけでなく9月18日には「魔法捜査官」のほうのゲーム化も発表しましたし、あいかわらず新川さんはバイタリティの塊ですね(笑)。
新川:ありがとうございます! 今回のTGSで展示しているのは3月に発売した「エトランジュ オーヴァーロード」と10月22日に発売される「デモンズナイトフィーバー」、9月18日に発表した「魔法捜査官」、シルバースタージャパンさんのところで展示している「ラビ×ラビ」、インディーゲームブースの「スーパーフロッピンズ」、そしてこの「ノロイあやし」で全部で6タイトルですね。
――すごい勢いです。
新川:独立して4年が経ちましたが、仕込んできたものがここでだいぶお披露目できました。スーパーニッチは1人会社ですが、1人会社で出すタイトル量としては最多賞をもらえるんじゃないかと思います(笑)。きっと作るのが好きなんでしょうね。そのためにわざわざ日本一ソフトウェアの社長を辞めてまで独立したので、やっぱり1本でも多く生み出すていうことが自分のやりたいことですし、生きる目的でもあります。2027年のTGSではまたさらにタイトルが増えているといいなと思っていますので、引き続き応援よろしくお願いします!
(C) SuperNiche LLC. Developed by Clover Lab.,inc.
Published by Game Source Entertainment
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