「アイドルマスター ワンフォーオール(以下、アイドルマスターOFA)」では発売以降、毎月ダウンロードコンテンツの配信を予定している。今回は、8月26日にスペシャルゲストとして配信された「アイドルマスター シンデレラガールズ(以下、シンデレラガールズ)」のキャラクター、双葉杏役を演じる五十嵐裕美さんにお話を伺うことができた。

五十嵐さんは札幌出身で、子供時代からギャルゲー、声優を愛する生粋のインドア派おたく。北海道生まれで雪のように肌が白いことから、“ゆきんこ”の愛称でも知られている。「シンデレラガールズ」では、第1弾で声がついた5人のキャラクターの1人、ひきこもりアイドルとしてゲームスタート直後から注目を浴びた双葉杏役を担当。ニュージェネレーションの3人と共に、同作の様々な節目のステージに立ってきた。

職人肌で役者としてのプロ意識が強い五十嵐さんだが、素の表情はちょっとネガティブ志向でインドア派。だが「シンデレラガールズ」では比較的年長者としてみんなをまとめようとしたり、アイドル役としてステージに立つことをだんだん楽しめるようになったりと、まさに双葉杏と出会うべくして出会った人物だ。今回はそんな五十嵐さんが声優になるまでのゲーマーヒストリーや、4月に行われた1stライブ、765プロの先輩との関係性などを幅広く伺った。

イベント初体験はすすきのの「やまとなでしこ」CD発売イベント
五十嵐裕美さん
五十嵐裕美さん

――声優を目指したきっかけは?

五十嵐さん:「デ・ジ・キャラット」で沢城みゆきさんを知ったのが一番のきっかけですね。私本当にただのオタクで、声優のファンクラブに入っていたりもしたので。声優雑誌を買ったり、そんな様子を見ていた母に「そんなに好きなら目指してみれば?」と勧められたんです。

――ちなみにどなたのファンクラブに?

五十嵐さん:中学生の時に堀江由衣さんの「黒ネコ同盟」に入っていました。でも私北海道に住んでいたので、イベントがある東京には行けなくて。だから会報を眺めるばかりでした。

――初めて参加したイベントって覚えてますか?

五十嵐さん:やまとなでしこ(※注1:堀江由衣さんと田村ゆかりさんが新人時代に結成していた声優ユニット。1999年~2003年に活動し、現在は活動休止中)がすすきのでCD発売イベントをやってくれたんです。友達と「堀江さんたちが食べたアイス食べよ!」とか言ってました(笑)。札幌のアニメイトさんとかは移転する前から通っていて、そんな少女時代でした。

――具体的に声優を目指し始めてからの話を教えて下さい。

五十嵐さん:両親と「四年生の大学をちゃんと出るなら好きなことをしていい」と約束したので、大学受験の準備をしながら、養成所の情報を調べたり、代アニの体験入学をしたりしていました。そこからはわりと順調で、大学に入り、並行して通っていた専門学校を経て今の事務所の養成所に入って…という感じでしたね。

――経緯だけ聞くとかなり順風満帆ですね。

五十嵐さん:そうなんです。私のプランでは養成所には入るけど事務所の所属には受からず、紆余曲折があって…という設定だったんです(笑)。その頃声優になるための本をたくさん読んでいて。

――「きみも声優になれる!!」(※注2:神谷明さん著の声優志望者指南本の名著)みたいな。

五十嵐さん:そう、まさにそういう本を読みまくっていたんです。まず「親に反対される」って書いてあって世間では「親に反対されるんだ…」と。私は親に勧められてるのに。「事務所にはそう簡単には受かりません」とか書かれていたので、脳内設定をかなり考えていたんですけど、ありがたいことに幸運もあって、今の事務所(マウスプロモーション)所属まではかなりトントン拍子でした。事務所所属2年ぐらいまでは何も考えてませんでしたね。

――今の事務所を選んだのは、先輩に沢城みゆきさんがいたから?

五十嵐さん:そうですね、それはあります。それから、やっぱり「アイドルマスター」の先輩もたくさん所属しているアーツビジョンさんやアイムエンタープライズさんとかには華やかなイメージがあって、私には無理かなと思ってたんです。私の中では、マウスプロモーションとか賢プロさんって堅実ながらもコンスタントに仕事をしているようなイメージだったんです。毎年養成所から所属になっている人がいるし、マウスならワンチャンあるのかな…と考えて、マウスで頑張りたいなと思いました。

――最近の声優の華やかな側面よりは、声の役者として堅実にやりたい感じだった。

五十嵐さん:そうですね、はい。

――そういう出発点と、「アイドルマスター」のような歌って踊ってアイドルを演じる作品は少し距離がある気がしますが、どのように思ってオーディションを受けたんですか?

五十嵐さん:「アイドルマスター」を受ける頃には、もう結構腹をくくっていたんです。

――腹をくくった、のニュアンスをもう少し詳しく。

五十嵐さん:新人時代に徳島に連れて行かれたあたりから、私の計算が狂い始めたんです(笑)(※注3:「つきねこ」での活動のこと。徳島のアニメイベント「マチ★アソビ」の第一回(2009年)に合わせて結成されたご当地色の強い声優ユニットで、今井麻美さんや喜多村英梨さんも所属)。お客さんの目の前にバーンと出されて、歌えって言われてもちゃんと歌えなかったトラウマがあったんです。「歌詞とかわかんない、え、え?」みたいな。それで一度は「もう歌いたくない」ってなって。それでもやっている内に、今のままじゃ駄目なんだなと思うようになりました。

――諦めたというか、腹が据わった。

五十嵐さん:そんな頃に、実は杏の前に一度「アイドルマスター」の別のオーディションがあって。その時が「もし受かったら、これはもうしっかり腹を括ろう」と改めて思った瞬間でした。「もし私でいいって言って頂けるなら、それは頑張ろう」という心の整理を一度したんですね。それで、またしばらくして今度は「シンデレラガールズ」のオーディションがあって…という流れでした。

――杏のオーディションを受けた時はどうでした?

五十嵐さん:杏のオーディション原稿を一目見て、「これは受からないといけないなー」と思いました(笑)。キャラクターが他人じゃないというか。

――自分と近いと思ったポイントを教えて下さい。

五十嵐さん:「働きたくない」と言うと語弊があるんですが(笑)、私も基本家でダラダラゲームをしているのが好きなんですね。

――今めっちゃ働いてるじゃないですか。

五十嵐さん:今はもう仕事に生きる覚悟を決めたので。はい。お仕事大好きです! でも徳島に急に連れて行かれた頃の私は、人と話したくないとかそんな感じだったと思います(笑)。一緒に活動していたミンゴス(「アイドルマスター」如月千早役の今井麻美さん)にも「仕事以外で外出たくない…」とか言ってましたね。「シンデレラガールズ」の杏役に決まったよってミンゴスに電話したら「まんまじゃん!」と返ってきたぐらい、杏みたいなことを言っていました。

――「つきねこ」の活動で今井さんと一緒だったのも、今思えばひとつの縁ですよね。

五十嵐さん:「つきねこ」は今年10月のマチ★アソビで解散しますが、最初の頃から今井さんには本当にお世話になりました。徳島での一回目のライブで今井さんが「アイドルマスター」の曲を歌っている時は「アイマスすげーなー!」って他人事だったんですけど(笑)(注4:当時は「つきねこ」の楽曲が少なかったこともあり、各自がアニメ・ゲームで歌っている楽曲を歌うステージもあった)、まさか自分が別タイトルとはいえ同じアイマスに出演するなんて夢にも思いませんでした。

ギャルゲーマーゆきんこ

――五十嵐さんといえばゲーマーということで、どういったゲームをプレイしていたのか教えて下さい。

五十嵐さん:主にギャルゲーと呼ばれるジャンルですね。「ときめきメモリアル」から始まり、「ネクストキング(恋の千年王国)」を友達の家でやり。Key作品もドリームキャスト移植版でやっていましたね。当時、PCゲームがセガサターンに全年齢版として移植されたソフトがたくさんあったので、セガサターンとドリームキャストは私の中では神機でした。当時はプレステよりもセガ派でした(笑)。

――ハードの後期になるとギャルゲーが増えるのは繰り返されてきた歴史ですね。

五十嵐さん:でもドリキャスは素晴らしいハードだったんですよ。絶対私はギャルゲーやるならドリキャスが良かった。インターネットに繋げたり、先進的だったんですけどね…。

――ギャルゲーを遊ぶ時はどういう視点なんですか?

五十嵐さん:完全に男視点ですね。私は(「ときめきメモリアル」の)虹野さんと結婚して二人ぐらい子供がいる設定なので。私が今までギャルゲーをやってきた中で、初めて「あ、この人と結婚したい」と思ったのが虹野沙希さんなんです。この人となら保険の話もちゃんと出来ると(笑)。

「虹色の青春」というスピンオフがあって、部活のレギュラーから落ちた主人公がずっと夜練習をしてるんです。そこに虹野さんがお弁当を作ってきてくれて、毎日お弁当を作ってきてくれるんです。それでも大会に出られない主人公が「もう練習やらない」ってなるんですけど、雨の中まさかと思って見に行くと虹野さんが待っていて、熱を出してしまうイベントがあるんです! それがもう…! その瞬間私はこの人と結婚するんだと思いました。

――声優として活躍するようになると、ギャルゲーに登場する女の子も仕事仲間や友達が演じていたりするのでは?

五十嵐さん:ありますね。それはCV見ないようにしてますね。CVを検索したりしないで始めるんですけど…時々気づいちゃいますね、あ…って(笑)。でも最近ギャルゲーというジャンルの作品が減ってるじゃないですか。コンシューマーオリジナルのギャルゲーは…「アマガミ」とかで止まってますね。「アマガミ」はすっごく良かったです!(「アイドルマスター2」天ヶ瀬冬馬役の)寺島拓篤さんにすごく勧められてやったんです。ゲーム性も簡単だし、好感度とかもちゃんとあって。最近の、シナリオをずっと読む感じの、オートにしたらずっと喋ってくれるADVが私は苦手なんです。当時は寺島拓篤さんと「こみっくパーティー」の大庭詠美はいいって話でずっと盛り上がってましたね。

――その世代のゲームについて寺島さんと盛り上がるってすごいですね。

五十嵐さん:でも「シンデレラガールズ」のメンバーってゲーマーが多いんです。(声優事務所の)プロ・フィット勢が凄くてですね、高森(奈津美。前川みく役)さんやマリエッティ(三宅麻理恵。安部菜々役)とかすごいゲーマーですよ。私より全然詳しいです。私なんてにわかファンで、ハマるかハマらないかが極端だし、あんまりゲームをやりこめる性格じゃないんです。好きな子のルートをプレイしたら、それでうんいいやって思っちゃう方です。

――「ときめきメモリアル4」ってやりました?

五十嵐さん:やりました! 滝田(樹里。音無小鳥役)さんが藤崎詩織の親戚のやつ! カチューシャ! だから滝田さんに会った時は激アツで、「ときメモの人だ!」と思いました。「4」も良かったんですけど、私はやっぱり初期の「ときメモ」が一番好きです。あ、でも「ときめきメモリアル3」も趣味の設定や隠しキャラの出し方、楽曲とか良かったし好きですね。

――「3」はちょっと3D黎明期でこなれてない感じがありましたよね。

五十嵐さん:そうなんですよね、システムとして光る要素があったので、2Dだったらどうだったのかなとか。あと好雄から始まった男の友人の系譜が……(熱弁約10分)。

「あんずのうた」PVフルサイズを五十嵐さんがチェック!

――「アイドルマスター」の話をしましょう。

五十嵐さん:しましょう。

――そんなゲーマーな五十嵐さんなら「アイドルマスター」も視界に入っていたと思います。

五十嵐さん:最初にプレイしたのがPSPの「アイドルマスターSP」です。千早が出てる「ミッシングムーン」を遊んでみたんですけど、難しくてミンゴスに「難しい! 私アイマスできない! 千早冷たいからやだ!」って言いました(笑)。ミンゴスにも「最初に千早をプレイするのは無理なんじゃないかな」って言われて「できないんだけど!」と文句を言いながらもプレイしていました(笑)。一番やりこんだのは「シャイニーフェスタ」かな。2月のさいたまスーパーアリーナでのライブで「Vault That Borderline!」を歌うことになって、歌詞を覚えるためにずーっとプレイしてました。歌詞も出るし、ちょうど長さが一緒だったので。

――「Vault That Borderline!」はアイマス9周年ライブの名古屋でも中村さんが歌ってました。

五十嵐さん:去年の冬ライブかな? 中村さんが滝田さんたちと歌っている映像を見ながら、「えー、杏なのにこれやんのー? なんでー?」って言ってました(笑)。しかも「ぬー(沼倉愛美。我那覇響役)と一緒なんて(パートナーのパフォーマンスがすごすぎて)やだー」って。最初は文句ばっかり言ってましたが、本番は楽しかったです。「Vault That Borderline!」は「THE IDOLM@STER」以外で初めて歌った765曲になったので、特別な思い入れができました。

――好きな765曲ってありますか?

五十嵐さん:「私たちはずっと…でしょう?」かな。難しい曲だけど、この歌詞は「シンデレラガールズ」で歌ってもぐっとくるんじゃないかなと思ったりします。

――最新作の「OFA」はプレイしましたか?

五十嵐さん:買いました、まだそんなにはプレイできていないんですけど。

――プロデューサー、ゲーマー目線として好きなキャラはいますか?

五十嵐さん:伊織ちゃんです。最初は響が一番好きだったんですけど、アニメの劇場版を見て伊織ちゃんの立ち位置がすごく好きになったんです。全体をよく見てサポートして、すごくかっこいいなと思いました。それからはわりと伊織ちゃん派です!

――ではそんな五十嵐さんに「OFA」で、杏のステージを見て頂きたいと思います。先日の9th名古屋でPVが初披露された時は「メデメデメデ」の大合唱でした。

五十嵐さん:そうみたいですね。「会場がピンク色だったよー」とTwitterとかで教えてもらいました。

――「ミリオンライブ!」の中野ライブで麻倉ももさんがPVのダンスを再現したので、もしかしたら五十嵐さんも、なんて話もあるようですが。

五十嵐さん:「やらないんじゃないですか(笑)」って書いといてください(笑)。(ここで杏のステージがスタート)あ、始まった……かわいい。ここの振付は手裏剣飛ばしてるんですかね。最後の顔がわりと凛々しいですね…最後の顔のどや感がいい。へ~!

――ダンスはなかなか大変そうですね(笑)。

五十嵐さん:これはヘッドセットがいるから駄目ですね~(笑)。アイマスでライブの練習とかする時に、ヘッドセットになるとダンスが際限なく大変になるから、アイマスはハンドマイクで行こうって話をしてたりするんです(笑)。なのでダンスのニュアンスをちょっと取り入れたりはするかもですけど、「シンデレラガールズ」もハンドマイクで行きたいと思います!

――映像をご覧になっていかがですか?

五十嵐さん:なんて言うんでしょう、わりと他人事(笑)。杏が頑張ってんなーって感じです。よくTwitterとかで「ゆきんこもすごく嬉しいだろうな…」みたいに言って頂くんですけど、「あ、嬉しい、けど…あ、かわいいな…」ぐらいの感じでちょっと温度差があるんです(笑)。あんまり杏と自分をリンクさせる感覚がないのかもしれません。すごく似てるし、演じる時は入り込むんですけど、端から見ると他人なんで客観視しちゃいますね今回映像で見て特に思いました。「杏頑張ってんな、かわいいなー」と、一ファン寄りの視点ですね。

――杏のキャラクターモデルの印象はどうですか?

五十嵐さん:「シンデレラガールズ」はキャラやデザインが個性的で大変だと思うんですけど、杏の特徴的な顔をよく再現してくださってるなーと思います。あとああいうカラフルでポップな衣装はシンデレラらしくてすごくいいと思います。

――もし杏ときらりが3Dモデルで並んだらどうなるんだろうと思いますよね。

五十嵐さん:765プロのモデルの規格とは違うので、どうするんだろうって話は(総合ディレクターの)石原さんと冗談でしたりしてます。私が「きらりはアップにして頭は画面からはみ出しておけばいいんじゃないですか」って言ったら、松嵜麗ちゃんが「大きいのちゃんと作ってください!」って怒ってます(笑)。

――「シンデレラガールズ」もコンシューマーで出てほしい気持ちはありますか?

五十嵐さん:そりゃありますよ! でも今の「アイドルマスター」と全く同じでもつまらない気がして。でも求められてるのはこういう作品なのかなとも思いますし。あと、「人生ゲーム」みたいなすごろくにしたいって話はよくします(笑)。他にも、「シンデレラガールズ」でも「シャイニーフェスタ」みたいな音ゲーをいつかやってみたいなと思います。どういうゲームがいいと思います?

――個人的には事務所経営シミュレーションで、キャラクターはDLCでどんどん追加できる形とかだと嬉しいですね。

五十嵐さん:そういうのいいですね。「バーガーバーガー」みたいに本格的に経営しちゃいましょう。

双葉杏≒五十嵐裕美?

――双葉杏というキャラクターについてもう少し聞いていきたいと思います。杏の魅力はどんなところ?

五十嵐さん:最初は働きたくないみたいな感じだったのが、大人のせいで働かざるを得なくなり、最近は腹をくくってアイドル楽しいとか言い始めて。ドラマCDとかだとまとめ役とかツッコミ役っぽくなってきて。ちゃんと17歳としての、わりと年長者なポジショニングをして、自分のやるべきことをやっているいい子だなって思います。

――歩んできた道のりや変化を言葉にするとその、これ五十嵐さんですよね。

五十嵐さん:いやー、これもう絶対わざとだと思います! でも杏の気持ちはとってもよくわかります。でも私本当はそういう、人を引っ張っていったり、人に言ったりするのは苦手なんです。

――石原さんの狙い通りかもしれませんが、「やりたくない」と言いながらそういうポジションなところまでかぶってますね…。

五十嵐さん:そうそうそう…(苦笑)。自分がダンスとか歌とかすごくできて、こんなに頑張っているんだから…で、言うならいいんですけど。端から見たら絶対「なんでお前がそんなこと(周りを引っ張ったり、練習で気になったことを指摘したり)言ってるんだ」ってなると思うので。だから嫌なんですけど…人数が多くて女子ばっかりだと、ついにぎやかになりすぎたりするので。でもあんなに女子ばっかりいて、みんな仲がいいのはすごいなって思いますね。

――実は控室でこいつとは口を利かないとかないですか(笑)。

五十嵐さん:全然ないんですよ。ほんっとに仲いいです(笑)。こないだも久しぶりに大人数で集まって、嬉しかったです。

――現場の仲がいい作品でも、なかなかLINEで招集がかかって遊びに行こう、まではなかなかありませんよね。

五十嵐さん:それも「今から集まろう」みたいなね(笑)。今年の頭にリスアニライブがあって、さいたまスーパーアリーナがあって、4月の舞浜での「シンデレラガールズ」1stライブまで、出ずっぱりの子にとってはずーっとアイマスだったんです。毎日のように誰かしらに会っていたのが、舞浜が終わって突然会う機会が減ってたので。

――「ペットロス」ならぬ「アイマスロス」的な。

五十嵐さん:そう! 津田(美波。小日向美穂役)ちゃんが特にひどくて、別の現場で会った時に「アイマスシックがひどくってみんなに会いたいです」「LINEで言えばいいじゃん」「ゆきんこさんが言ってください」「なんでなんでなんで」みたいな(笑)。それでみんなに「津田ちゃんがさびしがってるよー」って。

――頼られてますね。

五十嵐さん:最初、ワンフェスに出演した時に「私は年上なんだから、ちゃんとやらなきゃ!」とすごく気合を入れたのは覚えてます(笑)。私自身もどうしていいかわからなかったんですけどね。

――そんな中でも、やはり五十嵐さんは諸星きらり役の松嵜麗さん、最近は多田李衣菜役の青木瑠璃子さんとは仲がいい印象です。

五十嵐さん:松嵜とは同じ事務所なんですけど、「リスアニ!TV」という番組の収録で毎週会うようになってから仲良くなって、気心がしれた感じです。瑠璃子は面白いですね。芸人気質というか。「シンデレラガールズ」ってわりとそういうところがあって、みんな笑いのツボが近くて、すぐに面白い方向に持って行こうとするので、石原さんには「面白くじゃなく、かわいくしてください」とよく言われます。

――石原さんもよくシンデレラはお笑い、ミリオンは真面目もみたいに言ってますね。

五十嵐さん:そうなんですよ。「ミリオンライブ!」の子たちは中の人もちゃんとアイドルっぽいですよね。あ、でもゆい㌧(「ミリオンライブ!」横山奈緒役の渡部優衣さん)はこっち側の香りがしますね。麗ちゃんと「燕!」「阪神!」と呼び合ってますから。「こっちこいよー」とかよく言ってます(笑)。

――そんな仲の良い「シンデレラガールズ」として色々と経験してきた中で、印象が強いできごとってありますか?

五十嵐さん:765プロの8周年ライブにゲストでお邪魔した時は、最初765の人たちとはほとんどお話できなかったんです。緊張するし、練習現場のぴっと緊張した感じに「あ、これはやばい」と。しかも現場に入って最初に見たのが若林(直美。秋月律子役)さんと仁後(真耶子。高槻やよい役)さんの「愛LIKEハンバーガー」の練習だったんです。

――765プロのステージパフォーマンスの中でも一番完成度が高い部類の曲ですね。

五十嵐さん:そうなんですよー! 練習日が一緒で、「自分の練習やりたかったら率先してやらないとできないよ」って言って頂くんですけど、できないよ~って。

――練習現場を引っ張るのが若林さんだと、空気も体育会系寄りですしね(笑)。

五十嵐さん:そうそう。「練習するってことは私たちがやってるのを見られるんでしょ? 無理無理~」って。

――765プロの先輩たちとは2月のSSAに向けた練習でかなりがっつり関わったと思います。

五十嵐さん:たかはし智秋さん(三浦あずさ役)や釘宮理恵さん(水瀬伊織役)にも声をかけて頂いたりしました。樹里さんも良くしてくれて、一緒にお酒飲みに行ったりしました。小鳥ときらりと杏っていう絶対なさそうな三人組で。大変だったときの話をしてもらったり、こちらの大変さにアドバイスしてもらったり。助かりました。私がいない時なんですけど、麗ちゃんが(天海春香役の中村)繪里子さんに相談したらしいんです。その時は繪里子さんお忙しかったんですけど、しばらくしたら麗ちゃんの留守電にメッセージとアドバイスが入っていて。麗ちゃんにその留守電を聞かせてもらって、「やばい、泣く! 765の皆さんは神や~!」って話しながら歩いていました。

――中村さんは他の人へのサポートとかメールとか本当にマメですよね。

五十嵐さん:本当にすごい人で、人の悪口とか愚痴とか言うんだろうかって思ってます。本当に春香みたいにみんなのことを考えてる人です。

――他の765プロの人たちとの思い出ってありますか?

五十嵐さん:智秋さんと樹里さんにリハで、「あんずのうた」のことを「何この曲超いいね! 誰の歌?」って言って頂いて「ほんとすいません、私です…」って答えると、智秋さんが「えっマジおんなじ人? ほんとに歌ってんの、面白いねー!」と言って頂けて。765プロの方たちには本当に温かく迎え入れていただきました。私たちは余裕なかったんで、やっぱりすごいなーと。

――智秋さんにも絶賛された「あんずのうた」は五十嵐さんにとってどんな歌ですか?

五十嵐さん:樹里さんに「『あんずのうた』、これあと10年歌うよ」って言われたんです。10年後私幾つだって動揺して、その年で「働かないぞー」とか言っていていいんだろうか…と思ったりしつつ(笑)、杏にしか歌えない曲なので、なるべく杏らしくずっと歌い続けたいと思います。早口で大変な曲ですが、皆さんの盛り上がりを見ていたら「いいや、頑張ろう!」と思うようになりました。楽しいです。

――「あんずのうた」といえば徳島のマチ★アソビで、「シンデレラガールズ』で最初にライブ披露された曲でした。

五十嵐さん:わりと近々で出演が決まって、一度品川の未来研のスタジオで練習があったんです。サウンドの中川さんとマネージャーさんと少人数でスタジオに入って、「じゃ歌ってみて」って。ここで誰もいないのにここで!? まずは生で歌えるものか試すところからだったんです。でも、一人で歌ってたら「五十嵐さん本番はもっとテンション上がりますよね。そんな感じで」って言われて、シュールすぎてつらかったです(笑)。本番は皆さんが一緒にやってくれたので楽しく歌えました。当時は杏が持っているうさぎがなかったので、「あんずのうた」の歌詞を作ってくれた八城さんが手作りしてくれたのもいい思い出です。

――きらりと杏の「お願い! シンデレラ・ハピハピver.」も徳島名物になりつつありますよね。

五十嵐さん:レコーディングもすごかったです。最初は省エネバージョンという話で、ダラダラ杏っぽく歌っていたら、だんだん「かわいく元気にお願いします」って言われだしたんです。そこに私の後の収録の松嵜さんが現場に来て、「台詞を付けたい」って希望を出したんです。そしたら、思いの外現場の大人たちがやる気を出し始めてですね。現場で相談しながら台詞が作られ、コールが入り、わりと長いドラマが入り。収録開始は15時ぐらいだったのが、終わったら23時とかで。そのまま「飲みに行こー!」って、ほんと学祭みたいなテンションでした。それで気がついたら「ハピハピver」に名前が変わって発表されてました(笑)。みんなで作った感じがあってすごく楽しかったです。

――このインタビューと同時期に「OFA」で双葉杏がDLC配信されるので、売り込みトークをお願いできますか?

五十嵐さん:みんな私に向かって「メデメデしたいです」と言ってくるので、みんなこれを買って思う存分メデメデしたらいいと思います! 今まで徳島とかでメデメデしたみんなにはね、買わないとは言わせないので。よろしくお願いします(笑)。これの映像が本当のメデメデなので、電気を消して、みんなの好きなピンクの光る棒を持ってね、思う存分メデメデしたらいいじゃない。それか大きい会場を借りてメデメデとかね。私もメデメデする側になりたいので、私も一緒にこの映像を見ながらメデメデして、杏愛を語りあうイベントとかどうですか(笑)。

――最高です! 最後に今後のライブなどへの意気込みと、ファンの皆さんへのメッセージをお願いします。

五十嵐さん:11月の2ndライブには初めて出演する方もいるので、溶けこんでもらえるようにお迎えしつつ、仲良く一緒にステージを作り上げたいと思います。あと杏さんが激しく踊るOFAのDLCも配信されて、私がこれを踊るのかは保留にして頂きたいんですが(笑)、もしその踊りをちょっと取り入れたりした時ににやっとしてもらえるようにDLCで予習をして頂ければと思います。ストレス発散のためにもメデメデしてもらいたいですよね。私もストレス発散に「ときめきメモリアル」にコールを入れたりするので…。

――好っきっとっか。

五十嵐さん:FUー!! それです! ああいうのはほんと気持ちいいので。皆さんもつらい、明日もう働きたくない(笑)…となった時は「あんずのうた」でコールをして、明日への英気を養ってもらいたいと思います。是非お友達にも勧めてください、よろしくお願いします!

「アイドルマスター ワンフォーオール」公式サイト
http://ofa.idolmaster.jp/

五十嵐裕美オフィシャルブログ「GIRL’S MAGIC」
http://ameblo.jp/yukinko-magic/

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