8月30日、31日の2日間に渡り、東京ビッグサイト TFTホールにて実施されているアーケードゲームの祭典「JAPAN GAMER’S LIVE」。ここでは、30日に行われた「電撃文庫FIGHTING CLIMAX」のイベント「夏の電撃文庫FIGHTING祭」の模様を紹介する。
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アーケード用対戦格闘ゲームとして3月より稼働している「電撃文庫FIGHTING CLIMAX」だが、稼働開始から半年も経たずに早くも初の公式全国大会として、「夏の電撃文庫FIGHTING祭」が開催された。
およそ1ヶ月半にわたり、全国各地で実施された予選大会を勝ち抜いた32名の選手たちが初代チャンピオンの座をかけ熱い戦いを繰り広げた本イベントでは、作中のボイスを担当した声優によるトークショー、先日オーディションが行われた「電撃FIGHTINGガールズ」のお披露目、そして家庭用版の新情報など盛りだくさんの内容となっていた。
コスプレ部門予選&当日最終予選で決勝トーナメントのメンバーが決定!
各地で行われてきた予選大会を勝ち抜いたプレイヤーたちによって行われた本日の決勝大会ではあるが、先だって行われたのが決勝大会トーナメントの残りの枠をかけて行われたコスプレ部門予選および一般予選トーナメントだ。
コスプレ部門予選は、「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」に登場するプレイヤーキャラおよびサポートキャラのコスプレをしている選手だけが参加できる特別ルールで行われたのだが、その中には黒雪姫(「アクセル・ワールド」)のコスプレをしたタレント・渚さんの姿も。残念ながら初戦で敗退してしまったのだが、会場を大いに盛り上げてくれた。そして予選を勝ち抜いたのは、シャナ(「灼眼のシャナ」)のコスプレに身を包んだ“あさみ”さん。見事決勝大会トーナメントへの参加権を得た。
一方、当日エントリーのプレイヤーたちによる最後のひと枠をかけた一般予選トーナメントは、惜しくも予選で敗退したプレイヤー、そしてランク上位のプレイヤーも参加していることもあり、白熱の様相。そんな中、見事決勝大会への出場権を獲得したのは“にえとの”さん。準決勝で逆転勝ちを修めた“せがわ”さんは惜しくも出場を逃した。
電撃FIGHTINGガールズお披露目&家庭用版に結城晶がプレイアブル参戦!
続いては、公式サイト上で募集し、先日オーディションが実施された公認応援団「電撃FIGHTINGガールズ」のお披露目が行われた。それぞれが電撃文庫、そして格闘ゲームへの強い愛情を持つ彼女たちは、「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」に関連した「東京ゲームショウ2014」や「電撃文庫 秋の祭典2014」等のイベント・プロモーション活動に参加するとのことなので、今後の活躍に期待だ。
さらに、電撃FIGHTINGガールズから誘導されるかたちで、家庭用版までを網羅した完全攻略本、10月・11月にそれぞれ登場するプライズ・ラッキーくじ、当日会場で販売されていたアイテム、そして家庭用版の新モードとして新規イベントでキャラクター同士の会話が楽しめる「ドリームデュエル」などが寺田氏から紹介された。
さらに、突然の暗転とともに「十年早いんだよ!」のセリフとともに映像が流し出され、家庭用版で「バーチャファイター」より結城晶がプレイアブルキャラクター、パイ・チェンがサポートキャラクターとして参戦することが明らかになった。バトルプランナーで当日の解説を務めた芹沢鴨音氏によると、コマンドについてもマニアックな仕様になっているということなので期待しておこう。
出演声優によるトークショーも!
その後には、本作の参戦作品のキャラクターボイスを担当した声優陣として、間島淳司さん(「とらドラ!」高須竜児役)、佐藤利奈さん(「とある魔術の禁書目録」御坂美琴役)、大亀あすかさん(「電波女と青春男」藤和エリオ役)、種田梨沙さん(「ストライク・ザ・ブラッド」姫柊雪菜役)、日高里菜さん(「ブラック・ブレッド」藍原延珠役)が登場し、トークショーが行われた。
格闘ゲームということで、佐藤さんからまず疑問として寄せられたのは自身の演じているキャラクターが戦っているのかどうか。佐藤さん、種田さん、日高さんは本編でも戦うキャラクターではあるものの、間島さんと大亀さんの出演作品はそもそもバトルを繰り広げるような作品ではないことから、「どちらかといえばしばかれる側だった」(間島さん)、「布団に入っている感じ」(大亀さん)と自身のキャラクターならではの表現で紹介した。
弱・中・強の攻撃によって異なるニュアンスに対応してもらったことや、種田さん演じる雪菜のクライマックスアーツで、「剣巫が願い奉る…」の詠唱が長かったためになるべくコンパクトにまとまるよう収録してもらったエピソードなどが語られた。
さらに大喜利として、ディレクター・寺田貴治氏のあだ名をつけることに。もともと寺田氏自身にT隊長というあだ名がある中で、すったもんだの末に大亀さんから「適当につけちゃいますか」の一言から出されたあだ名は“T-ZONE隊長”。寺田氏曰く、Twitterの名前も期間限定で変えるとのことなので、そちらにも注目しよう。
ギリギリの攻防が繰り広げられた決勝大会は波乱の幕引き!
トークショーで会場を温めた後は、いよいよ決勝大会が行われたのだが、全国各地からトップクラスの格闘ゲームプレイヤーが集まっているだけあって、予選大会以上の白熱した激戦が繰り広げられた。
決勝トーナメント選手入場時には、アーケード版主題歌を作曲した床井健一氏(ベース)、 ゲームミュージック作曲家にして世界を代表するギタリストである瀬上純氏の生演奏演出が! |
決勝大会は、総勢32名によるトーナメント戦によって行われた。 |
使用キャラクターはシャナ使いがやや多い印象だったが、サポートキャラクターの組み合わせなどによりプレイヤーの戦略は異なり、多彩な対戦を見ることができた。ここでは、準々決勝以降の模様についてお伝えする。
準々決勝
第1試合:“イモ”選手 VS “はま~”選手
準々決勝の第1試合は、湊智花を使う“はま~”選手と、唯一の平和島静雄プレイヤーである“イモ”選手による対戦。クライマックスアーツや切り札を使うなど高火力で削る“イモ”選手に対して、“はま~”選手は連続攻撃で細かくダメージを与える構図となったが、板橋ザンギエフさんが“はま~式”と評した連続攻撃で攻めた“はま~”選手が2連勝し、準決勝へと駒を進めた。
第2試合:“ぼぶ”選手 VS “イヴ”選手
黒雪姫(“ぼぶ”選手)とシャナ(“イヴ”選手)という対戦カードとなった第2試合。1戦目はお互いに間合いをとってのせめぎあいとなったが、最後は“ぼぶ”選手が逆転するかたちで勝利。そのままの勢いで行われた2戦目は終始危なげない試合運びで、“ぼぶ”選手が勝ち進んだ。
第3試合:“林田奈々”選手 VS “とも”選手
シャナ同士の対戦となった第3試合。1戦目は“とも”選手が圧倒して先勝し、2戦目も序盤は“とも”選手優勢で進んだのだが、“林田奈々”選手は相手のスキを突きつつ、サポートキャラクターである暁古城のレグルス・アウルムを活用して逆転勝利。最終戦も勢いそのままに攻めつつ、逆転を狙う“とも”選手のスキを逃さなかった“林田奈々”選手が勝利した。
第4試合:“にが”選手 VS “バター”選手
第4試合は桐乃同士の対戦となったが、1戦目ではお互いに削り合う中で“にが”選手が優勢となったが、“バター”選手が配線ギリギリで切り札を使って大逆転勝利。2戦目は“にが”選手が取り返したものの、最終戦は冒頭からバターがクライマックスアーツでダメージを与えた“バター”選手が有利に進めて勝ち抜けた。
準決勝
第1試合:“はま~”選手 VS “ぼぶ”選手
ともにランク1のキャラクター同士の対戦となった準決勝第1試合。1戦目は連続攻撃で小刻みにダメージを与え続けた“はま~”が先勝。2戦目も“はま~”選手優勢で試合が進みつつ、“ぼぶ”選手が猛追してゲージが逼迫、最後は“はま~”選手が冷静にライフを削って2連勝、決勝へ勝ち進んだ。
第2試合:“林田奈々”選手 VS “バター”選手
同キャラ対決を勝ち抜けた2人による第2試合。シャナと桐乃という組み合わせで行われた試合は、1戦目をアスリートダッシュからの効果的なコンボで勝ち抜けた“バター”選手が、2戦目でもジャンプのタイミングを読んで着地時に切り札を繰り出して2連勝。これで決勝の組み合わせが、“はま~”選手と“バター”選手に決定した。
決勝戦:“はま~”選手 VS “バター”選手
“はま~式”が機能するか、それともアスリートダッシュからの連続攻撃が決まるかがポイントとなった決勝戦。対戦前には控室での小芝居を挟むなど会場の空気を盛り上げつつも、対戦そのものは最後まで決着が読めない展開となった。
第1戦はアスリートダッシュからビーチ・スパイクなどへの連続攻撃、そして切り札を効果的に使った“バター”選手が先勝。その勢いそのままに第2戦でも“バター”選手が圧倒し、勝利目前と思われたところで、“はま~”選手の“はま~式”、そしてRO-KYU-BU!が炸裂。大逆転劇で“はま~”選手が取り返す。
そして決着の最終戦。ともに相手のスキを狙って攻撃を狙う2人だったが、最後は再びRO-KYU-BU!を繰り出して“はま~”選手が勝利。初代チャンピオンの栄冠に輝き、優勝トロフィーが贈呈された。
その後は、ゲスト声優のサイン色紙が当たるプレゼント抽選会、そして床井氏、瀬上氏にSEGA Sound Unit [H.]のボーカス・ベースとして活動する光吉猛修氏を加えた3人による、アーケード版主題歌「FIGHTING CLIMAX」の生ライブが行われるなど、最後まで大盛り上がりのままイベントは幕を閉じた。