バンダイナムコエンターテインメントは、横浜アリーナにて「テイルズ オブ」シリーズのファンイベント「テイルズ オブ フェスティバル2015」を開催した。ここでは、6月6日公演の模様をレポートする。
目次
誕生から20周年を迎え、ますます盛り上がりをみせる「テイルズ オブ」シリーズ。本イベントでは、新旧作品のキャスト陣が一堂に会するとあって、多くのファンが駆け付けた。
会場には、各キャラクターのパネルや新作グッズなどが展示されていたほか、有志によるキャラクター愛溢れるスタンドフラワーなどが飾られており、広大な横浜アリーナの場内を華々しく彩っていた。
また、場内のメインモニターでは歴代作品のオープニングムービーが流されていたほか、ルーク役の鈴木千尋さんとヴァン役の中田譲治さん、スパーダ役のうえだゆうじさんとルカ役の木村亜希子さんなどがナレーションを行い、開演までの場内を絶えず盛大に盛り上げていた。特に、出演キャストらによるナレーションでの掛け合いは、プレイしていた当時を思い出し、思わず歓声が漏れてしまいそうなほどファンにはたまらない内容になっていた。
出演するキャストが演じるキャラクターたちのパネルが整然と並んでおり、時折一緒に撮影するファンの姿も。 | |
多くの人が足を運んだ物販のほか、制作中のルドガーのフィギュアなどの新作グッズも多数展示。 | |
ルークの名言「俺は悪くねえ!」を象ったスタンドフラワーなど、ファンの心意気が伺える作品が多く展示されていた。 |
6月6日公演の出演者
声優
小野坂昌也(ゼロス・ワイルダー役/テイルズ オブ シンフォニア)※司会
植田佳奈(パスカル役/テイルズ オブ グレイセス エフ) ※司会
小西克幸(ロイド・アーヴィング役/テイルズ オブ シンフォニア)
木村亜希子(ルカ・ミルダ役/テイルズ オブ イノセンス アール)
うえだゆうじ(スパーダ・ベルフォルマ役/テイルズ オブ イノセンス アール)
鳥海浩輔(ユーリ・ローウェル役/テイルズ オブ ヴェスペリア)
木村良平(スレイ役/テイルズ オブ ゼスティリア)
逢坂良太(ミクリオ役/テイルズ オブ ゼスティリア)
鈴木千尋(ルーク・フォン・ファブレ役/テイルズ オブ ジ アビス)
中田譲治(ヴァン・グランツ役/テイルズ オブ ジ アビス)
伊藤かな恵(カノンノ・イアハート役/テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2)
福圓美里(エドナ役/テイルズ オブ ゼスティリア)
アーティスト
桜庭統(「テイルズ オブ」シリーズ ゲームサウンドクリエイター)
ロイドたちがまさかの覗き魔に!?スペシャルスキット「スパリゾートで大騒動」
イベントが始まると、司会進行役として「テイルズ オブ シンフォニア」のゼロス・ワイルダー役でおなじみの小野坂昌也さんと、アシスタントとして「テイルズ オブ グレイセス F」のパスカル役・植田佳奈さんが登壇。自己紹介にて噛んでしまった植田さんだったが、持ち前の明るさで逆に会場を沸かせ、小野坂さんの軽快なトークも相まって場は和やかな雰囲気のまま恒例のスペシャルスキット「スパリゾートで大騒動」へと移っていった。
「スパリゾート大騒動」では、シリーズ20周年を祝うために、各シリーズのキャラクターたちが出演。まずはルークとヴァンが登場し、初めてのスパリゾートに興奮を隠しきれない様子のルークがはしゃぎ回り、それをヴァンが止めに入るといった一幕が繰り広げられた。また、ルークの代名詞的なセリフ「俺は悪くねえ!」を会場と一緒に斉唱。直後にヴァンが「こいつが悪い」と会場を煽り、場をさらにヒートアップさせた。
そこからは、立て続けにロイドとゼロス、スレイとミクリオとエドナが登場。続けてスパーダ、ユーリ、ルカ、パスカル、カノンノも姿を現し、総勢12名のキャラクターたちが作品の垣根を越えて邂逅した。
シリーズ20周年ということで、一同はパスカルが持ち込んだ装置で過去の名場面を振り返ることに。ルークの先ほどの名台詞が初めて飛び出した作中屈指の名場面や、自分の信じる正義のために評議会の一人を闇討ちするという、歴代主人公たちの中でも異彩を放つユーリのキャラクター性を印象づけたシーンなどが、ゲーム内映像と共に出演キャストによって再現された。
しかし、突如として装置が爆発。それに巻き込まれた衝撃からか、なんとルーク、ルカ、ロイド、ゼロス、ユーリ、カノンノの六人が透明人間になってしまう。動揺する一同だが、爆発の影響から施設内に魔物が侵入し、ひとまずはそれを片付けることに。爆発に巻き込まれた影響で膝を崩すヴァンに付き添うルークと、装置を修理するパスカルとカノンノをその場に残して、一同は二手に分かれて施設に侵入した魔物の討伐に向かった。
男湯や女湯など、方々に逃げ回っていた魔物を次々と駆逐していく一同。事は順調に進んでいるように思えたが、何者かによってカノンノとパスカルが襲われてしまう。各所で戦闘を繰り広げていたルークたちも不意を突かれ、悲痛な叫びを会場に轟かせながら気を失ってしまった。
一方、ルークは各所で一同を急襲していた犯人が、装置の爆発に巻き込まれた影響によって正気を失ってしまったヴァンだということを知り、彼を正気に戻すため剣を取る。しかし、ヴァンの圧倒的な力の前に成す術がなく、危機的な状況に追い込まれてしまう。そこへなんと、ルークを叱咤する怒声と共にアッシュが登場。
アッシュの身を挺した決死の行動の甲斐もあり、二人は見事ヴァンに一撃を加えることに成功。そこへスレイたちも合流し、事情を把握したスレイとミクリオは魔を断つ「ルズローシヴ=レレイ」へと神衣化。手負いのヴァンをすかさず追撃、見事正気に戻すことに成功し、スペシャルスキットは幕を閉じた…かに思えたが、最後に女湯に入ったロイドとゼロスに対するオチが用意されており、観客を笑わせた。
出演者の作品に関するさまざまな想いが語られたスペシャルトーク
スキットチャットが終わると、間髪入れずにスペシャルトークが開幕。シリーズ順に並んだキャスト陣の下へ、小野坂さんが赴きさまざまなトークが繰り広げられた。
主に初参戦となるスパーダ役のうえだゆうじさんや、ヴァン役の中田譲二さん、そして「テイルズ オブ ゼスティリア(TOZ)」組から参加となったスレイ、ミクリオ、エドナ役の木村良平さん、逢坂良太さん、福圓美里さんから、本イベントへ参加した感想などが語られた。
特に、シリーズ最新作であるTOZ組からは、スキットチャットの時から度々話題に挙げられていたミクリオの服装に注目が集まる。青いシャツにジーンズという、ややカジュアルな格好で臨んだ逢坂さん。ミクリオをイメージして青系の衣装を選びたかったと語ったが、時期が悪く青系のフォーマルな服が見当たらなかったという事情を語った。
桜庭統さんによる圧巻のライブパフォーマンスが披露!
シリーズ最新作「テイルズ オブ ベルセリア」が発表された最新情報コーナーを挟み、「テイルズ オブ」シリーズのゲームサウンドクリエイターを務める桜庭統さんによるライブが実施。ゲーム内で聴いた馴染んだあの名曲たちが、ステージの上で生演奏された。
まずは「導師の伝承」「スレイのテーマ~導師~」といった「テイルズ オブ ゼスティリア」メドレーを披露。作品を表現した静かに燃えるような情熱的な曲で会場の熱を一気に盛り上げる。さらに「テイルズ オブ ファンタジア」の「THREATNING SKY」、「テイルズ オブ ジアビス」の「The arrow was shot」、「テイルズ オブ エクシリア」の「決死の剣」「拳を握って」などが立て続けに披露された。
最後には、桜庭さんが本ライブでどうしても入れたかったという楽曲群のスぺシャルメドレーということで、「テイルズ オブ エターニア」の「ETERNAL MIND」から演奏がスタート。続けてルドガー対ユリウス戦を盛り上げた「互いの証の為に」、「テイルズ オブ デスティニー」の人気キャラクターであるリオンをテーマとした「Lion-Irony of fate」、そしてシリーズ元祖である「ファンタジア」の戦闘曲「TAKE UP THE CROSS」を披露し、ライブは大熱狂のまま閉幕した。
ライブ後は、桜庭さん、小野坂さん、植田さんによるトークが展開。なかなか聞く機会の少ない、楽曲制作の裏側や作品の思い入れなどが語られた。桜庭さんは、楽曲を作る時の心がけとして、作品のイメージを崩さないようにしているという。さらに、お気に入りの楽曲としてリオンをイメージした「Lion-Irony of fate」を挙げ、作品と楽曲作りに対する思い入れの深さが伺えた。
また小野坂さんは、普段は機械などを通して微細に調整して仕上げられている楽曲を、実際に人の手で演奏されている姿を目の当たりにして驚嘆した様子。ギターやピアノなどを奏でる鮮やかな指の動きを「まるで手品師のよう」と表現し、植田さんから心配されるほど真剣な表情でライブの感想を語っていた。
「TOB」の佐藤利奈さんも登場!イベントの締めは恒例の“ビバ!テイルズ オブ!”
20周年を記念した本イベントも、いよいよエンディングを迎える。エンディングでは、出演者が再び壇上に登場、各キャストが担当したキャラクターがプリントされたうちわを手にイベントの感想を語った。
特に、全員が初参加となる「TOZ」チームは、木村さん、遠坂さんが自身も「テイルズ オブ」シリーズのファンであるということを明かし、本イベントと一緒にシリーズへの思い入れを語った。さらに、本イベントにて発表されたばかりの「テイルズ オブ ベルセリア」の主人公・ベルベット役である佐藤利奈さんも壇上に駆け付け、最後は「テイルズ オブ フェスティバル」恒例となった小野坂さんの「ビバ テイルズ オブ!」を斉唱し、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。
(C)いのまたむつみ (C)藤島康介 (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
※画面は開発中のものです。
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