人恋しいのに素直になれないキャラクター―PS Vita/PSP「アンジェリークルトゥール」ブライアン役・逢坂良太さんインタビュー

0 2015年7月23日 00:00

担当：近藤智子

本ページはプロモーションが含まれています

コーエーテクモゲームスが、2015年10月1日に発売を予定しているPS Vita/PSP用ソフト「アンジェリークルトゥール」に、ブライアン役として出演する逢坂良太さんへのインタビューをお届けする。

本作は、コーエーテクモゲームスの女性向け恋愛ゲーム「ネオロマンス」シリーズ初の作品として、1994年に発売した恋愛シミュレーションゲーム「アンジェリーク」をリメイクした最新作だ。

女王が宇宙を統べる世界。新たな女王候補に選ばれた主人公はライバルとともに女王試験を受けることになり、守護聖と呼ばれる男性たちと交流していくことに。使命と恋、どちらを選ぶかはプレイヤー次第となる。

ここでは本作で新たに加わった攻略対象キャラクターであり、大陸にいる謎の青年、ブライアン役・逢坂良太さんのアフレコ収録後にお話を聞くことができたので紹介しよう。

――アフレコを終えての感想をお願いします。

逢坂良太さん

逢坂さん：アンジェリークという歴史の長い作品に、まさか若手の僕が入ることになるとは思ってもみなかったのでプレッシャーはものすごくありました。

とりあえず、事前に皆さんのお声を聞かなくてよかったかなと。それを聞いたらきっと意識しすぎてしまったと思うので、あえて頭に入れずに取り払いました。若すぎると浮いてきちゃうかなと思ったので、たっぷりめの芝居をさせていただきましたね。見た目はクールで落ち着いている感じがあったので、そういったものも意識しました。

――キャラクターのイメージはすぐに掴めましたか？

逢坂さん：実際すんなりいきすぎて、これでいいのかなと思うくらいの早さで収録が終わってしまって（笑）。なので、あっていたのかなと思うんですけど。

一週間くらい前から、どう演じようかちょこちょこ考えていたんです。例えば、こう闇っぽい感じを出してみるかとか、もう少し感情をなくして、セリフに書いてある感情表現を全く意識せずにやってみようかとか、色々思いました。でも、そんなに冷たい人という感じではなかったので、そういう部分は素直に出すというか…全然表には出さないけど「今、この人笑ったのかも？」という、よく聞くと「あの部分はデレてたんだな！」みたいな、ちょうどいいニュアンスを意識していました。

――逢坂さんが演じられたブライアンの魅力を教えてください。

逢坂さん：ツンデレではないんですよね。何だかんだしっかりしてるけど、放っておけないというか。世間知らずとかいうわけでもないんですけど…ちょっと危なっかしい感じの雰囲気があって、それで主人公も彼を放っておけなくて、ついつい会いにきてしまうんじゃないでしょうか。

あまり人と関わってこなかったので、人恋しさはありつつも素直に表には出せないんですよね。隠してて、基本的にはみせないですし。口調もキツイ感じはあるんですけど、ちょっと感情が漏れてて、分かってしまうキャラクターのような気がします。普通「帰れ！」とか言われたら「なんだコイツ！」となるじゃないですか。でも、その「帰れ」に込められた彼の気持ちを感じ取れるんじゃないでしょうか。

――ご自身とブライアンに共通点はありますか？

逢坂さん：素直じゃないところですかね。僕は天邪鬼なので、イエスっていうところでノーって言っちゃいます（笑）あくまで仲の良い人に対してですけど、ついついふざけてしまうというか。ブライアンの素直に言えないところは少し共感できました。

――もしご自身が「女王候補」の立場となった場合、恋と使命どちらを選びますか？

逢坂さん：恋愛ですね。こんな重荷は背負いたくないので、自分で立候補したんじゃなければすぐ降ります！自分でいっぱいいっぱいなので。

ただ恋愛は…僕はどちらかというと友達が大切なので、もし誰かと付き合っても友達を優先してしまうんじゃないですかね。恋人も大事にしたいと思いますが、どうしても優先順位は友達になってしまう気がします。

――もしご自身守が護聖になれるとしたら、何を司る守護聖になりますか？

逢坂さん：炎はいいですよね、カッコよくて（笑）。戦うイメージがありますよね。男としてはやはり、守りよりも戦いたいという気持ちがあるので。

――ブライアンの第一印象はどんな感じでしたか？

逢坂さん：さきほども言いましたが、クールで、何か企んでそうな感じですよね。戦うようなキャラクターではないなとは思ってました。裏で何か手を回してそうなイメージです。

――登場キャラクターで気になったのは誰でしょうか？

逢坂さん：やっぱり女の子ですかね。ロザリアも可愛いなと思いますし、両方とも魅力的で…でも結婚するならアンジェリークのほうがいいかな（笑）真っ直ぐで、献身的で、活発なところもあって女の子らしいですよね。

ロザリアはどちらかというと、女の子というより女性というイメージです。声を三石（琴乃）さんが演じられているせいかもしれませんけど、大人っぽい感じがしました。

――今後「アンジェリーク」に新たな展開があったら、どんなことをしてみたいですか？

逢坂さん：他のキャラクターともっと絡みたいですね。「絡んだらどうなるんだろう？」というのもあります。

――ここぞという聞きどころ、ポイントについてお聞かせください。

逢坂さん：最初は冷たい感じのしていたブライアンが、徐々に自分の過去を主人公に話して、少しずつ心を開いていく感じが僕としてもすごく良かったなと思います。演じていて、主人公がこんなに良い子だったら心を開きたくなるよねって思いましたし。ブライアンが優しさを見せるというか、恋愛関係に発展していくのを見ていただけると、このキャラクターの魅力を感じ取っていただけると思います。本当に色々な面がみえてくるので、見た目に惑わされず楽しみにしていただければと。

――恋愛部分はどのような感じでしょうか？

逢坂さん：甘い…のかな？そんなにイチャイチャという感じじゃなくて、定年後に2人で連れ添って日本中を旅してみようかとか、そんなイメージがありました。でも熟年夫婦というわけでもなく、まだお互いに知りたいことはたくさんあるので、それをこれから知っていくんじゃないですかね。

――最後に、読者の方々へメッセージをお願いします。

逢坂さん：なんでこんな豪華キャストの中に僕がいるんだみたいに思われたでしょうが、僕自身は、僕の中にあるブライアン像を出して演じさせていただきました。20周年記念でリメイクされる作品に出られるだけでもありがたいですが、今まで20年間ずっとアンジェリークという作品を好きでいてくださった方がブライアンのルートをやると思うと、すごくドキドキしますね。暖かい目でプレイしていただければ嬉しいです。

数々のキャラクターの中でもブライアンが1番好きといっていただければ本当に嬉しいですし、そうでなくてもゲームとして遊んで違和感がなかったと言っていただければもう十分だと思っています。ぜひ最後まで楽しんでください。

――ありがとうございました。