「薄桜鬼」シリーズ＆オリジナル楽曲を多数収録！6thオリジナルアルバム「ことの葉の空へ」吉岡亜衣加さんインタビュー

「薄桜鬼」シリーズなどで知られ、多くの若い女性ファンから支持を集める吉岡亜衣加さんの6thオリジナルアルバム「ことの葉の空へ」が9月2日に発売される。PS Vitaソフト「薄桜鬼 鏡花録」「薄桜鬼 黎明録 思馳せ空」「薄桜鬼 随想録 面影げ花」「薄桜鬼SSL ～sweet school life～」やPSPソフト「裏語 薄桜鬼～暁の調べ～」、アプリ「薄桜鬼 for iOS & Android」や劇場版といった「薄桜鬼」とのタイアップ曲をはじめ、オリジナル曲も2曲収録した充実の一枚だ。

初回生産限定盤はミュージッククリップと「薄桜鬼」のゲームオープニングムービーを収録したDVDも付属。店舗限定特典として複製サイン入りジャケットブロマイドやライブ音源CDも用意されている。

今回はアルバムの魅力や新曲の聴きどころ、9月25日に発売となる「薄桜鬼 真改 風ノ章」オープニングテーマとエンディングテーマを収録したニューシングル「瑠璃ノ空へ」の話までたっぷりと伺えたので紹介しよう。

「ことの葉の空へ」（初回生産限定盤）	「ことの葉の空へ」（通常盤）

――「薄桜鬼」シリーズ関連をはじめ、オリジナル曲までさまざまな作品の詰まったアルバム「ことの葉の空へ」がまもなく発売となりますね。今の率直なご感想をお聞かせください。

吉岡亜衣加さん

吉岡さん：デビューから「薄桜鬼」シリーズを歌わせていただいてますが、9月2日というのはデビューアルバム「はらり」を発売した日と同じなんです。改めて、すごくご縁のある作品だなって思いました。

時が経ってもこんなにたくさん歌わせていただけて、すごく嬉しいですね。私自身本当に「薄桜鬼」という作品が大好きだし、とても愛着がありますし、しっかりと気持ちを込めて伝えていきたいと思っています。

それと、新曲「なりたい私に」「おかえり」も収録していて、どちらも私が作詞と作曲をさせていただきました。1曲は前に進む気持ち、もう1曲は安心できるような曲になっていて、ちょっと対照的にも思えるような2曲を入れることができてほっとしています。

――アルバムのタイトルである「ことの葉の空へ」は、どのように名づけられたのでしょうか？

吉岡さん：歌わせていただいた曲が、本当にどれも素敵な歌詞のものばかりなんですよね。今回はとくに大切な人に届けたい、願うような気持ちが歌詞になっている曲が多かったので、そうしたイメージをタイトルにしたいなと思いました。

――とても涼しげな印象のジャケットに仕上がっていますが、撮影はどのように行われたのでしょうか。

吉岡さん：スタジオの中庭のような場所で撮影したんですけど、もう夏に入ってからの撮影だったので…中は涼しいんですが、この場所はビニールハウスのような暑さでした。それでもなんとか涼しい顔を見せていて…周りのスタッフの皆さんもすごく大変そうでした（笑）。

今までのアルバムではワンピース姿、それに白い衣装が多かったんです。でも今回は夏っぽさが残る時期の発売なので、涼しげなイメージを出そうと青い衣装になりました。

――先ほどもお話しに出ましたが、新曲の「なりたい私に」と「おかえり」について詳しくお聞かせください。

吉岡さん：私は地元が静岡で、そこから高校を卒業してすぐ、18歳のときに東京に出てきました。すごく人が多いし、環境が全く違っていてなかなか馴染むことができなかったんです。東京へ出てきてからは音楽の専門学校へと通っていたんですが、辛いことがあっても音楽を大好きな気持ちを胸に頑張ろうと思えたので、その時のことを歌にしてみたのが「なりたい私に」です。

私と同じように上京などで新しい環境に身を置くと、なかなか自分の居場所を見つけられないこともありますよね。この曲を聞いて、一歩踏み出す気持ちとか、自分だけじゃないって気づいてもらえたらいいなと思います。

「おかえり」は、私の知人が今度アメリカに一年間留学するんです。年下の学生の子で、親元を離れた一人暮らしというだけじゃなく、国も違うし、すぐに家族と会えるような距離でもなくて。そんな中でも、あなたには帰る場所があるし、家族もずっと支えながら見守ってるよというものを歌にしたいと思いました。

――レコーディングでの思い出があればお聞かせください。

吉岡さん：「薄桜鬼SSL ～sweet school life～」の曲なんですが、これは「薄桜鬼」シリーズの曲に多い重厚感とか疾走感、バラードとは違った、学園生活が思い浮かぶような爽やかな曲ですよね。私自身も「学校って楽しかったな」という懐かしい気持ちが溢れてきて、すごく楽しく歌うことができました。歌詞にも「制服」というワードが入ってますし、明るくてキラキラしていて…「薄桜鬼」シリーズでこんな気持ちになるとは思ってもみなかったので、すごく印象に残っています。

――初回限定版には2014年5月18日に吉祥寺スターパインズカフェにて開催された「AIKA'S BEST」発売記念アコースティックライブの音源（※）が付属しますが、アコースティックならではの魅力はどのような部分にあると思いますか？

※：アニメイトオリジナル特典として「吉岡亜衣加アコースティックライブCD～はらり～」、Amazon.co.jp特典として「吉岡亜衣加アコースティックライブCD～舞風～」が付属する。

吉岡さん：研ぎ澄まされた感じというか、メロディや歌詞がすごく表面に出てくるイメージですね。改めて曲のもつ良さが伝わりやすいんじゃないかなと思います。これはファンの方の目の前で歌ったライブの音源なので、レコーディングとは少し違った雰囲気を楽しんでもらえたらいいですね。

――9月16日に開催された「オトメイトパーティー2015」では、アルバムに収録されているPS Vitaソフト「薄桜鬼 随想録 面影げ花」オープニングテーマ「風光る結晶」を初めてファンの前で披露されましたね。歌ってみていかがでしたか？

吉岡さん：歌を歌うということに関してはライブと同じなんですが、イベントでは「薄桜鬼」の朗読劇があった後に歌わせていただきました。なのでキャラクター達がこの場にいるように思えましたし、やっぱりこれは「薄桜鬼」の曲なんだなと強く感じることができましたね。「薄桜鬼」をはじめ、オトメイト作品のファンの方が暖かく見守ってくれているのをすぐ近くで体感できたので、嬉しいですし、幸せでした。

デビュー作品が「薄桜鬼」で、大きな会場で歌ったのも「オトメイトパーティ」が初めてだったので、そういう部分でもすごく心に残っています。声優の皆さんもその頃から見ていてくださっているようで、イベント内で優しいお言葉もかけていただけて、すごくありがたいです。

――「オトメイトパーティー2015」では、10月18日に開催となる「オトメイトコンサート」も発表となりましたね。「薄桜鬼」シリーズ、「AMNESIA」シリーズ、「Code：Realize ～創世の姫君～」や「忍び、恋うつつ」などの楽曲を生のバンド演奏で披露するそうですが、今のお気持ちはいかがですか？

吉岡さん：2014年の「薄桜鬼＆AMNESIAコンサート2014 in ZEPP TOKYO」では織田かおりさんと一緒に出演して、maoさんはゲストという形でした。maoさんとは「薄桜鬼」の作品でもご一緒したことがありますし、今度のライブでまた素敵な歌姫2人と出演できるのはすごく嬉しいです。

それぞれの作品が大好きで来て下さるファンの方もいらっしゃると思うので、より一層皆さんが作品を思い浮かべられるよう、私自身もイメージしながら歌いたいですね。大好きな「薄桜鬼」での参加を凄く楽しみにしています。

――9月25日に発売となるPS Vita「薄桜鬼　真改」のオープニングテーマ「瑠璃ノ空へ」とエンディングテーマ「常盤火」を収録したニューシングル「瑠璃ノ空へ」も10月7日にリリースが決定しましたね。どのような楽曲に仕上がっているのでしょうか。

吉岡さん：オープニングの「瑠璃ノ空へ」は、すごく前に進むような曲になっています。歌詞が「空へ　空へ」から始まるんですけど、目標に突き進むような強い気持ちや、動乱の時代を駆け抜けた隊士を表現しているような、すごく素敵な曲だと思います。

エンディングって爽やかなものが多いですけど「常盤火」は情熱的というか、歌っていて気持ちがすごく熱くなって、ぐっと力が入りました。聞いてくれる人もそんなふうに感じてくれるのかなと思うと、反応が楽しみです。ゲームのプレイ後はもちろん、1曲を通してじっくりと聞いていただきたいですね。それと、CDのジャケットはこれまでで1番クールに仕上がってますので、そちらも楽しみにしてください。

――最後に、ファンの方へメッセージをお願いします。

吉岡さん：6枚目のオリジナルアルバムということで、また「薄桜鬼」シリーズの曲をたっぷり収録しています。アップテンポな曲や爽やかな曲、熱い曲などさまざまなものがあるので、楽しんでいただけると思います。新曲の2曲も気持ちをこめて作詞作曲させていただいたので、こちらもぜひ聞いてほしいですね。これからあるイベントやライブで皆さんにお会いできるのも楽しみにしています。

――ありがとうございました。

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