6月14日(現地時間)よりロサンゼルス・コンベンションセンターにて開催中の「E32016」。本稿では日本での発売も決まったUbisoftの話題作「フォーオナー」のプレイインプレッションをお届けする。

「フォーオナー」は三人称視点の剣劇アクションゲームだ。プレイヤーは騎士、侍、バイキングの3つの勢力の中からひとつを選び、大軍勢のNPC軍団が入り乱れる戦場で自軍を勝利に導くべく戦うことになる。4人対4人で戦うオンラインでのチーム対戦がメインになっているが、シングル用のキャンペーンモードも搭載されている。

今回の試遊版ではこのキャンペーンモードのさわり部分をプレイすることができた。主人公の騎士が城に押し寄せてきた敵騎士の軍団と戦うというもので、防御や攻撃などの基本操作を習得するためのチュートリアルというべき内容になっている。謎を解いたり仕掛けを作動して進んだりする箇所はないので、迷う心配はまったくなしだ。

このチュートリアル部分で最初に教えられるのが、本作独特の防御・攻撃システムだ。敵と対峙すると画面には上、左、右の3方向を表すアイコンが出現。敵が振りかぶってこちらの頭上に剣を振り下ろしてくる場合は上、左右から横斬りを仕掛けてくる場合は左か右のアイコンが赤色に変わる。このときにスティックを敵が攻撃してくるのと同じ方向に倒すと、相手の攻撃を剣で防御するという仕組みになっている。

面白いのが剣を構えた段階で相手が上、左、右のどこを狙っているか表示されること。必然的に相手の構えに自分も合わせることになるため、互いになかなか手が出せないにらみ合いになることが多かった。

というのも、この状態でうかつに攻撃を仕掛けると同じ方法で敵に防御されてしまうからだ。必然的に、相手のスキを突いて反撃に転じる防御重視の戦法が主体になる。やみくもに剣を振っているだけではなかなか勝つことはできない、奥の深い戦闘システムになっているのだ。

もちろん、構えの方向は瞬時に切り替えられるので、上から斬りかかると見せかけて左や右から攻撃するといったフェイント技で敵を惑わすといったことも可能。ただし、敵の構えに対して防御の方向をあえて外すのは非常に危険で、少なくともCPU戦ではそうしたリスクは避けたほうが無難だろう。実際、筆者は早く勝負を決めようと焦って攻撃を仕掛け、何度も返り討ちにあって心が折れそうになった。少なくともこのモードにおいては「防御が最大の攻撃」なのである。

特に防御が成功したときは反撃の大きなチャンスになっていて、そこから体当たりを仕掛けて相手のガードを崩すという攻撃も使用可能。このガード崩しが成功すると、連続で攻撃を叩き込んで敵の体力を一気に減らせるので筆者はこの戦法に頼り切りで、ひたすら防御→ガード崩し→反撃で敵を倒していた。序盤における有効な戦術のひとつであることは間違いないだろう。

さらに、高い場所から飛び降りながら剣を振るって大ダメージを与えるといったことも可能。この攻撃はかなり強力で、正面から斬り合ったときはなかなか倒せなかった敵の体力を一気に奪うことができた。裏を返すと、対人戦ではこのように不意を突かれるのは非常に危険ということ。常に敵を視界内に入れ、背後や頭上にもしっかり気を配るようにすべきだろう。

出現する敵は一撃で倒せる雑魚がほとんどだが、しっかりこちらの攻撃を防御して反撃を仕掛けてくる敵も何人か登場。無論、筆者の腕がヘッポコだったというのもあるが、それでも序盤とは思えないほど苦戦させられた。特に、最後に登場する斧を持った敵騎士との一対一は緊張感たっぷりで、ジリジリとしたしびれるようなバトルを体験することができた。ストーリーもかなり重厚感があり、この先の展開が大いに気になる終わり方になっている。チーム戦がメインの本作だがシングルでもかなり楽しめそうだ。

もちろん、対人戦で勝つためのトレーニングの場としても申し分ない。対人戦でも剣を構えた状態から、相手の攻撃してくる方向やタイミングを読み合う駆け引きがメインになることは間違いない。何も考えずに突撃しても相手のエジキになるだけなので、まずはこのキャンペーンモードでプレイのコツをしっかりつかみ、それからオンラインでの対戦にのぞむという形が理想的だろう。

フォーオナー

ユービーアイソフト

PS4パッケージ

  • 発売日:2017年2月16日
  • 18歳以上のみ対象
フォーオナー

フォーオナー

ユービーアイソフト

XboxOneパッケージ

  • 発売日:2017年2月16日
  • 18歳以上のみ対象
フォーオナー

フォーオナー

ユービーアイソフト

PCダウンロード

  • 発売日:2017年2月16日

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