徹底的にこだわったレトロ感が凄い!伝説のベルトスクロールアクション最新作「ダブルドラゴンIV」インプレッション

プレイレビュー
0コメント 御簾納直彦

アークシステムワークスより配信中のPS4/PCダウンロード専用ソフト「ダブルドラゴンIV」。同作のプレイインプレッションをお届けする。

アークシステムワークスは2017年2月8日、PS4ダウンロード専用ソフト「ダブルドラゴンIV」をリリースした(Steam版は1月31日にリリースされている)。価格は800円(税込)。本作は、80年代を代表するベルトスクロールアクションとして現在も根強いファンを持つ「ダブルドラゴン」シリーズの最新作だ。

アーケード、ファミコン、ゲームボーイなど、さまざまなプラットフォームで展開され、2013年12月にリリースされたPS3のダウンロード専用ソフト「ダブルドラゴン ネオン」では、3Dグラフィックを採用。時代と共に進化してきたシリーズだが、本作「IV」はシリーズ初期作品を意識した8bit風のグラフィックで制作されているのも特徴だ。オールドゲーマーを中心に、気になっている方も多いだろう。本稿では、そんな本作をインプレッションしたい。

カタカナとひらがなのみテキストで構成されたオープニング画面がイカス!

「ダブルドラゴンIV」を起動して感じたのは、なんといってもファミコン世代には堪らない、8bitテイスト満載のグラフィックやBGMだろう。往年のファンにとっては、タイトル画面で「ダブルドラゴン」のメインテーマが流れた時点でニヤニヤが止まらないはずだ。この辺りは、さすがオリジナルの「ダブルドラゴン」スタッフが参加しているタイトルだけあるなと感じた。

そして、いざゲームをプレイしてみてまたまた驚いた。チュートリアルがない。近年のゲームでは当たり前のようにフォローしている機能だが、思い返してみると、昔のゲームにはチュートリアルがなかった。ゲーム性がシンプルなので、いちいちチュートリアルを入れる必要がないのだ。テキストで説明するよりも、遊んじゃったほうが早いんじゃないかというハードルの低さが、当時のゲームにはあった。「ダブルドラゴンIV」をプレイしていると、当時のそんな思いが蘇ってくる。

操作性に関しては、申し訳ないが、若干ぎこちなさを感じるというのが正直なところ。とはいえ、この操作性もスタッフの狙いであることは容易に想像できる。この操作感やレスポンスなどは、まさにファミコンを始めとする当時のゲームの手触り。若いプレイヤーから「着地した時の謎の硬直時間はなんなんだよ!」というような意見が聞こえてきそうではあるが、そういうところも愛せてしまうのだ。

また、画面が上方向にスクロールしてから落下すると、別にトラップがあるわけでもないのに死んでしまったり、ジャンプキックで画面外に飛んでいった敵キャラクターがそのまま帰ってこなかったりする。他にも、背景がスクロールするステージでは、まったく同じビルが何回も出てきたりと、突っ込みどころ満載だ。冷静に考えてみると、およそ理解できない現象が多々あるが「ああ、あったあった(笑)」と、5秒後にはどうでもよくなってしまう。そういうものなんだと、無理矢理納得している自分がいるのだ。もちろん、これらは全て褒め言葉。初期「ダブルドラゴン」のテイストを再現するという徹底したこだわりがなければ、本作は作れなかったと思う。

懐古的な意見が目立ってしまったが、単純にベルトスクロールアクションとしての完成度が高いということも明言しておきたい。コンボを繋げて敵を倒すアクションゲームならではの爽快感は本作でも健在だし、コンテナを投げつけるなどの「やりすぎ感」も思わずクスッとしてしまう面白さがある。

また、ゲームの合間に会話演出が挿入される部分も、ドラマを盛り上げる要素として機能している。当然ボイスは入っていないが、だからこそ感じるものがあるのは間違いないはず。キャラクターやセリフなどからは、思いっきり当時のノリを感じるが、それだけにリアルタイム世代は堪らないだろう。逆に、10代や20代の若い方がプレイしてみると、今のゲームとのギャップを感じてしまうかもしれないが、確実に時代感は感じ取ってもらえるはずだし、インパクトもあるはずだ。本稿を読んで「ダブルドラゴンIV」が気になったという方は、ぜひプレイしてみてほしい。

※画面は開発中のものです。

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