【TGS 2017】実機プレイで新要素を紹介！シリーズの歴史にも迫った「聖剣伝説2 シークレットオブマナ」TGS2017スペシャルステージ

千葉・幕張メッセにて開催された「東京ゲームショウ2017」。スクウェア・エニックスブースで9月24日に行われた「聖剣伝説2 シークレットオブマナ」TGS2017スペシャルステージのステージをレポートする。

1993年に発売されたオリジナル版の雰囲気はそのままに全編ビジュアルをリニューアルし、2018年2月15日に発売を予定する「聖剣伝説2 シークレットオブマナ」。キャラクターモデル、ゲームシステム、インターフェースなどを最新ハード向けにブラッシュアップし、全楽曲のアレンジ収録、キャラクターのフルボイス対応、トークイベントといった新たな要素も多数追加している。

ステージには「聖剣伝説」シリーズのプロデューサーである小山田将氏、ポポイ役の加藤英美里さん、プリム役の山本希望さん、MCに今立進さんが登場。今回のイベントは課外授業と題し、小山田氏を先生として本作の魅力について学んでいくというスタイルだ。

左から今立さん、加藤さん、山本さん、小山田氏

本作の特徴となるボイスについて、小山田氏は「ロードオブヴァーミリオン」のコラボで山本さんにプリムを演じてもらい、イメージが固まっていたためすんなりと決まったとコメント。ポポイは「生意気だけど、憎まれたくない」という難しい役どころだったため、難航しつつも加藤さんに決定。加藤さんは声のトーンについて「男の子か女の子、どちらかに寄せた方がいいのか？」と悩み、開発陣から「男の子寄りにもしないでほしい」というアドバイスを受けたそうだ。残念ながら会場に来られなかったランディ役・小野賢章さんもビデオレターで登場し、気弱なところからスタートして、成長して強くなる過程についてスタッフと綿密に打ち合わせをしたと収録時の思い出を語ってくれた。

一時限目は「聖剣伝説の歴史」と題し、まずは1991年に発売したゲームボーイソフト「聖剣伝説 -ファイナルファンタジー外伝-」についてのおさらいをオリジナルの映像と併せて行った。その名の通り「ファイナルファンタジー」の派生作品として誕生し、アクションRPGとして差別化を図りつつも飛空艇やチョコボといった要素も登場。「聖剣伝説2」からは独立した世界観となり、新しいブランドとして動き出したと紹介していく小山田氏。石井浩一氏、田中弘道氏といった往年のゲームファンにはお馴染のクリエイターも参加しており、ナンバリングは4作まで発売されている。

2016年に「聖剣伝説 -ファイナルファンタジー外伝-」を3Dリメイクし、ワールドワイドでリメイクへの期待が高まったことから今回の「聖剣伝説2 シークレットオブマナ」に繋がったと説明する小山田氏。もともと海外では「聖剣伝説2」を「シークレットオブマナ」というタイトルで展開していたため、全世界での発売ということもあり海外で親しまれている「シークレットオブマナ」の副題が付けられたそうだ。

二時限目は「聖剣伝説2について」ということで、本作に登場する主な国家を紹介。魔法のような不思議な力「マナ」を狙う「ヴァンドール帝国」、辛くも帝国に勝った「タスマニカ共和国」、プリムの故郷である「パンドーラ王国」の関係性について説明していく。ランディは、現在は失われてしまったがマナの力を帯びていた聖剣を抜いたため、3国のマナを巡る戦いに巻き込まれていくこととなる。

さらに、新たにデザインされたキャラクターのビジュアルと演じる声優陣も発表。ステージでは加藤さん、山本さんがそれぞれポポイとプリムの台詞も生で披露してくれた。


ジェマ（CV：津田英三）	ルサ・ルカ（CV：釘宮理恵）

ディラック（CV：佐藤拓也）	ヴァンドール（CV：小野健一）

タナトス（CV：中田譲治）	シーク（CV：手塚ヒロミチ）

ファウナッハ（CV：園崎未恵）	ゲシュタール（CV：石狩勇気）

三時限目は、小山田氏が実機プレイを披露する「実技」。原作のイメージをそのまま3Dにしたフィールド・モンスターをはじめ、オリジナルによく似た印象のリング状のコマンドを採用。一方、画面にミニマップが加わったりオートセーブに対応したりと利便性が向上し、宿屋に止まったり仲間と出会ったりした際に発生するトークイベントも確認できた。トークイベントもボイス付きで、仲間たちが冒険の合間にどのような形で絆を深めていったのかが補完されるようになっている。すでにオリジナルを遊んだプレイヤーも「聖剣伝説2」をより深く楽しめそうだ。

四時限目は「補習」ということで小山田氏、山本さん、加藤さんによるオフラインでのマルチプレイを実施。フィールドは「四季の森」で、画面内では森の影に隠れしまってもキャラクターを白く縁取りしたラインで居場所を確認することができた。なお、本作では魔法の詠唱中に他の仲間の行動が止まってしまう仕様がなくなっており、オリジナルのイメージ重視のためオンラインには対応していないそうだ。