日本最大のコンピュータエンターテインメント開発者向けカンファレンス「コンピュータエンターテインメントデベロッパーズカンファレンス 2018(略称:CEDEC 2018)」において、「CEDEC AWARDS 2018」の各技術部門の最優秀賞が決定し、本日8月23日に授賞式が行われた。
「CEDEC AWARDS」は、コンピュータエンターテインメント開発の進歩へ顕著な功績のあった技術にフォーカスし、技術面から開発者の功績を称えるもので、「エンジニアリング」「ビジュアル・アーツ」「ゲームデザイン」「サウンド」の各部門の優秀賞を対象に、CEDEC 2018受講申込者、講演者の投票により、下記のとおり最優秀賞が決定しました。
また、過日発表した、コンピュータエンターテインメント開発全般に貢献した方を表彰する「特別賞」を受賞した日本を代表するゲームディレクター・プロデューサーの鈴木裕氏、「著述賞」を受賞した「ゲーム情報学概論-ゲームを切り拓く人工知能-」(発行:コロナ社)の著者である、伊藤毅志(電気通信大学助教)、保木邦仁(電気通信大学准教授)、三宅陽一郎(スクウェア・エニックス リードAIリサーチャー)の3氏にもトロフィーが授与されました。
受賞者の詳細はCEDEC公式サイトをご覧ください。
http://2018.cedec.cesa.or.jp/event/awards/prize
CEDEC AWARDS 2018 最優秀賞
エンジニアリング部門
対象技術:大規模プロジェクトにおける開発環境のあり方を提示
受賞者:「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」開発チーム(任天堂)
授賞理由:ゼルダエディタにタスク管理機能を集約することで、大規模プロジェクトの運営を開発環境から下支えした事例を公開した。その取り組みを評価。
ビジュアル・アーツ部門
対象技術:ゲームとフラットデザインの融合による革新的なUIデザイン
受賞者:「NieR:Automata」UI デザインチーム(プラチナゲームズ)
授賞理由:ベースにフラットデザインを用い、アニメーションや実在感にこだわりながら無機質な世界観の補強に成功し、より没入感を感じさせるUIデザインを設計した点を評価。細部まで計算されたデザインにより、ゲーム内のUIデザインの可能性を広げた。
ゲームデザイン部門
対象技術:プレイヤーの協調を促すメカニクスデザイン
受賞者:「スプラトゥーン 2」開発チーム(任天堂)
授賞理由:相手に依存しない塗るという行為で勝敗が決まる、という決定的なゲームデザインはそのままに、今作ではオンライン対戦モードでの必要資源をCoopモードで稼がせることで、さらにライトユーザーへオンラインTPSを押し拡げるデザインを実現した。また、アップデートで異なるルールやステージを追加しつつも、武器のバランスを大きく崩壊させないデザイン力もまた評価すべきものである。
サウンド部門
対象技術:独特な世界観をオシャレにまとめた楽曲とサウンドデザイン
受賞者:「ペルソナ5」サウンドチーム(アトラス)
授賞理由:独自の世界観をオシャレに彩る楽曲は個性的で耳に残るだけでなく、サウンドデザイン全体で随所にこだわりが見える点を評価。
※画面は開発中のものです。
コメントを投稿する
この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー