FGO ARCADE PROJECTは9月6日、東京・クラブセガ秋葉原3号館にて、「Fate/Grand Order Arcade ファンミーティング 2018.9 in 秋葉原」を開催した。
人気スマートフォンアプリ「Fate/Grand Order」(以下、FGO)初のアーケードゲームとなる「Fate/Grand Order Arcade」(以下、FGOアーケード)。その世界観を忠実に再現しつつ、「FGO」にも登場するサーヴァント3体と概念礼装を編成してチームを結成、さらに自らが操作し、他のプレイヤーと一緒にバトルを楽しむことができる、「英霊召喚チームバトル」が特徴となっているタイトルだ。
正式稼働が始まってから、初のファンミーティングとなる今回のイベントでは、本作のディレクターであるゲームセンターいかみ氏に加え、スペシャルゲストとして「FGO」クリエイティブプロデューサー・塩川洋介氏と、「FGO」マーケティングディレクター・クイック石倉氏が登壇。プレイヤーから寄せられた質問に答えるコーナーや、最新情報の発表が行われた。
ゲームセンターいかみ氏が、プレイヤーから寄せられた鋭い質問の数々に答える
まず「教えて!ゲームセンターいかみさん」のコーナーでは、公式サイトにて連載されているプレイヤーからの意見や質問にいかみ氏が答える「いかみレター」宛てに送られた意見や質問に、いかみ氏が答えていくことに。
最初に紹介された意見は、「サーヴァントの育成・再臨に必要となる種火・素材のドロップ率を上げて欲しい」というもの。いつでも好きなタイミングで種火周回ができるアプリと異なり、ゲームセンターで限られた時間でプレイせざるを得ない本作で周回に時間を取られるのは厳しいという声が多く、会場に集まったファンからも同意する声が多数上がる。この意見は送られてきたものの中でもとくに多かったそうで、開発陣も早急な対応を考えていることを約束していた。
次の質問は、「現在のグレイルウォー(オンライン対戦)のマッチング基準はどうなっているのか」というもの。本作では、サーヴァントにレベルの概念が存在しているため、パラメーターに差のある相手とマッチングし、時に厳しい戦いを強いられることもあり、同様の疑問をもつプレイヤーは大勢いた様子だった。
いかみ氏によると、実は現状でも、両チームのサーヴァントのレベル合計や編成に偏りができすぎないよう、できるだけ近い実力のプレイヤーが当たるようなマッチング設定になっているという。ただ現実問題として、対戦相手が揃うまでには待ち時間が必要となるため、その時間を減らすため、ある程度レベル差がある状態でもマッチングせざるを得なくなっている現状を明かす。そうした事情があるため、マッチングでどの条件を優先にするのかというのは難しい問題なのだそうだが、「できるだけ皆さんに納得していただける形を目指したい。9月中に何かお知らせできれば」と、今後の改善に意欲をのぞかせていた。
続いて寄せられたのは、「ターゲット切替時にカメラを自動で合わせて欲しい」というもので、これにいかみ氏は、「アクションゲーム慣れしていないプレイヤーでも遊べるように、ターゲットボタンを押す回数を減らしたかった」という現在の仕様となっている意図を説明。ロケテストでも、かなりのパターンを試した結果現在の形に落ち着いたそうだが、同様に改善を望む意見が多く寄せられているのも確かなようで、アクションゲーム慣れしているプレイヤー向けた設定をオプションで切り替えられるような機能を検討しているとのこと。ただし時期については「今年中には……」と濁しており、まだ一定の時間が必要になりそうな様子だった。
客席の笑いを集めていたのは、「クー・フーリンのクイック攻撃がこっそり下方されたのでは?」という、プレイヤー間で上がっていたサイレント修正への疑念。これに対していかみ氏は、「同様の意見が多かったので念のため再度確認・検証したのですが、設定の変更はありませんでした」とはっきりと断言し、その可能性を否定していた。
一方で、既に発表されていたカーミラと清姫のモーション変更については、変更されたのは「通常移動とダッシュ移動のモーションのみ」であり、攻撃モーションについては従来のままであることも改めて報告された。今後の修正対応には、必ず具体的な修正箇所を告知するようにするとのことだ。
また最後の質問となった「グレイルウォー以外でのピックアップ召喚の実施」についても、早急に対応する予定があることを約束。一方で、完全に一ユーザー目線になっていた石倉氏から、グレイルウォー限定となっていたギルガメッシュの配布を希望する発言が飛び出すと、すかさず塩川氏が「その話題は『FGO』にも飛び火しそうなので止めましょう」と制止する一幕もあり、客席の爆笑を誘っていた。
マスター30万人突破を記念したキャンペーンが発表に
その後は塩川氏から、「FGOアーケード」のマスター(プレイヤー)数が30万人を突破したことが明かされ、それを記念して行われる3つのキャンペーンの詳細が発表された。
1. グランドオーダー・カルデアゲートでの獲得報酬アップ
キャンペーン期間内、シングル用モードである「グランドオーダー」及び「カルデアゲート」で獲得できるクエスト報酬が大幅にアップ。会場では、種火集め、修練場、宝物庫の初級クエストの獲得報酬の例が公開された(掲載されているのは、あくまでランダムドロップの一例)。特に、初級であるにも関わらず、いくつもドロップしている金の種火や、4倍以上に増加した獲得QPの額のインパクトは大きかったようで、あまりの劇的な変化にどよめきが沸き起こっていたほど。
2. 記念概念礼装召喚
人気イラストレーター・ヤスダスズヒト氏描き下ろしの星4概念礼装「相打つ宿命」を確定で入手できる、記念概念礼装召喚が実施される(召喚には1クレジットが必要)。なおアプリ版「FGO」でも、対象店舗内でエリアチェック機能を使用することで、店舗来店特典として概念礼装「相打つ宿命」を入手できるキャンペーンも合わせて実施される。
3. 星4以上サーヴァント確定召喚開催
現在実装されている、期間限定を除く★4以上のサーヴァント(アルトリア、ヴラド3世、ヘラクレス、エリザベート、マルタ、ジークフリート、エミヤ、カーミラ、アタランテ)の中から1体が排出される一人一回限りの限定召喚が開催される(召喚には1クレジットが必要)。
新ステージ&2体の新サーヴァントの実装が決定!
さらに発表はそれだけに留まらず、今後のゲームアップデート情報も明かされた。まずグレイルウォーの新ステージとして「終わりの土地」の実装が決定。ステージは今後も、一定期間ごとに切り替わるような形で実装が行われていくという。
また、シングルモードである「グランドオーダー」及び「カルデアゲート」でも、ピックアップ召喚が行えるように。前述の質問コーナーで上がっていた「グレイルウォー以外でもピックアップ召喚を可能に」という要望に、早くも対応する形となった。
そして新たなサーヴァントとして「★4アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕(セイバー)」と「★2呪腕のハサン」が参戦決定。「★4アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕(セイバー)」の排出確率がアップする期間限定「セイバーオルタピックアップ召喚」もスタートし、期間終了後には通常召喚のラインナップに追加されるとのこと。
さらに「セイバーオルタピックアップ召喚」では、期間限定概念礼装として「★5月女神の沐浴」「★4ムーニー・ジュエル」も実装される。こちらはセイバーオルタと異なり、本ピックアップ期間のみの排出となる。
最後には、塩川氏が「大分おまたせしてしまいましたが、これからも新しいサーヴァントやステージの追加を行っていき、どんどんゲームをよくしていきますので、引き続き応援をお願いできれば」と今後も「FGOアーケード」のアップデートを約束する形で挨拶し、情報盛りだくさんのイベントを締めくくった。
なお9月7日現在、新ステージ「終わりの土地」及び「セイバーオルタピックアップ召喚」、30万人突破記念の各種キャンペーンは既にスタートしているので、是非ともお近くの店舗に足を運んでみて欲しい。