千葉・幕張メッセにて開催された東京ゲームショウ2018。セガブースで9月22日に行われた、「SEGA AGESステージ ポロリもあるかもね」をレポートする。
このステージには「SEGA AGES」開発チームの堀井直樹氏(エムツー 代表取締役社長)、下村一誠氏(シニアプロデューサー)、奥成洋輔氏(スーパーバイザー)。“レトロゲームLOVE”を公言する謎のアーティスト・MC8bit氏をゲストに迎えて、Switch向けに完全リニューアルして展開されている「SEGA AGES」のトークショーが行われた。
ステージ冒頭、下村氏から「SEGA AGES ソニック・ザ・ヘッジホッグ」と「SEGA AGES サンダーフォースIV」の配信が当初の予定より遅れたことへのお詫びが。ただ、遅れたのは作りこみをやりすぎたためらしく、情熱のほどがうかがえた。
まずは、4月の「セガフェス2018」で発表された5タイトルについて。そのうち、試遊出展されていた「ゲイングランド」は、MC8bit氏が特にお気に入りのタイトル。メガドライブ版を友達と対戦プレイをよくやっていた思い出があるという。愛の深さからMC8bit氏は新曲まで作ってしまったそうで、一部がこの場で披露された。新曲は原始ステージ・ラウンド1のBGMをもとにした完全オリジナルとのこと。
そして、「ゲイングランド」をMC8bit氏と堀井氏が協力プレイ。2人の息が合っていたのかどうかは怪しいところだが、高低差のあるところを攻撃出来るキャラクターなどを使い分けて敵を倒していく。
奥成氏からは「“このステージならこのキャラクター”という戦略がわかってくると、より面白くなる」との解説も。最後は時間ギリギリでステージをクリアする魅せるプレイを披露した。
続いては、直近に発表された5タイトルを紹介。「スペースハリアー」については「これがないとSEGA AGESは始まらない」と下村氏。移植に際して、プラチナゲームズの神谷英樹氏の圧力があったとかなかったとか。
奥成氏のわがまま(リクエスト)で移植されたのが「コラムスII」。今回は対戦用に特化した「II」を入れたとのこと。アーケード版は1人用の難易度が高かったものの、そこは何度もプレイしてもらえたらと話していた。
「サンダーフォースAC」は「サンダーフォースII」とどちらにするか悩んだと下村氏。決め手はアーケード版のグラフィックの綺麗さだったという。
やはり外せないのは「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」。こちらは納得の移植だろう。
「アウトラン」はこれまでも「龍が如く」に収録されるなど遊ぶ機会の多かったタイトルだが、3DS版と同様にワイド画面に対応しており、フレームレートは60FPS。さらに、追加要素としてメガドライブ版のみに収録されていた「STEP ON BEAT」がアーケード風にアレンジした新曲が収録されるので、曲も楽しみにしたいところ。
イベント後半には、先日Twitterで募集した「移植希望アンケート」のランキング速報を発表。見事1位に輝いたのは「ジェットセットラジオ」シリーズ。同作のサウンドクリエイターである長沼英樹氏が全世界に投票を呼びかけたことで、ダントツだったそうだ。呼びかけただけなので、不正ではない……はず。
2位の「シェンムー(I&II)」はPS4版を開発したセガヨーロッパの担当者に伝えておくそうなので、良い返事を期待したい。その他にもさまざまなタイトルが並ぶ中、下村氏が口にした「三輪サンちゃん」は2票か3票だったらしい。
最後に重大発表として、新たな移植タイトルを発表!「初代の『モナコGP』です」という下村氏のボケもありつつ、発表されたタイトルは「バーチャレーシング」。
本作は3DSの「セガ3D復刻アーカイブス」の時にかなり作っていたが、それをいったん破棄してゼロベースで開発されたという。実は、3DS版の開発時には見つからなかった“アーケード版のソースコード”が出てきたそうで、それによって追加要素を入れることも可能になったと期待の発言も飛び出していた。
なお、「サンダーフォース」のフィギュアが予約受付中。ゲームと合わせてこちらもぜひチェックを。